第64回全国盲人福祉大会(島根大会)日盲連島根大会に参加して | ・・・・・2 |
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あはき協議会代議員会報告 | ・・・・・3 |
スポーツ協議会代表者会議報告 | ・・・・・4 |
生活分科会報告 | ・・・・・4 |
職業分科会報告 | ・・・・・6 |
第2回役員会開催のお知らせ | ・・・・・7 |
福祉部講演会のご案内 | ・・・・・8 |
文学散歩へのお誘い | ・・・・・9 |
福祉部から「寿の集い」のお知らせ | ・・・・・9 |
山梨県障害者文化展の作品募集 | ・・・・10 |
全国盲人文芸大会・全国盲人将棋大会 | ・・・・10 |
支部便り 南アルプス支部 | ・・・・11 |
事務局より | ・・・・12 |
「情報」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。
会長 長澤 誠
第64回全国盲人福祉大会は、去る6月3日(金)〜5日(日)の3日間、松江市の島根県民会館を会場に盛大に開催されました。
今大会は、「守れ視覚障害者の命 駅ホームへの可動柵の設置を」「障害者権利条約の批准 差別のない共生社会を実現しよう」「許すな無資格類似行為者の横行 図ろう鍼灸マッサージ業の健全化を」「障害者総合福祉法(仮称)は障害特性を反映した内容に」のスローガンを基に視覚障害者およびボランティア等関係者1500名余が参加して行なわれました。
大会初日の評議員会では、「日本盲人会連合分担金規定の改正について」が提案され、「団体の健全化を図るため、分担金を50パーセント値上げしてほしい。」等が議論の結果執行部の提案どおりに採択されました。
2日目の、全国盲人代表者会議では、「生活」「バリアフリー」「職業」の各分科会に分かれて各団体から提出された議題について活発な議論が交わされました。私が参加したバリアフリー分科会では、本会から提出した「歩道における自転車利用者の交通ルールの遵守の徹底を図り、視覚障害者の安全な移動が確保出来るよう、指導徹底を要望する。」も採択され、日盲連を通じて関係機関へ働きかけて行く事となりました。
3日目の全国盲人福祉大会では、地元島根県視覚障害者福祉協会の小川幹雄会長から歓迎の挨拶があった後、日盲連の笹川吉彦会長が、「昨年暮れに、改正障害者自立支援法が成立した。この法律の中で、我々視覚障害者に最も関係のある同行援護については、まもなくパブリックコメントにかけられる事になっている。10月1日から試行されるが、この中で、代筆・代読が大きく一歩前進する事になっているので期待して頂きたい。」との主催者挨拶に加えて、東日本大震災の被害状況についても、「各組織を通じて安否確認を行った結果、5月31日現在、会員の中で行方不明者が3名、倒壊した家屋が28戸、さらに床上浸水が21戸、流出が9戸と大きな被害が出ている。一日も早く被災された方々を支援したい。日盲連では、災害発生後直ちに義援金の募集を行なったところ、5月31日現在、全国の皆さんから3017万7943円の協力をいただいた。9月30日まで募金活動は続けて行きたいと考えている。」と話されました。
私は、大災害の発生した今年の大会に参加して、被災された青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、千葉県の各団体の代表の方々も評議員会をはじめ各分科会に出席されていた事を聞き大変感動いたしました。このことは、同行援護の動向や、変化しつつある福祉サービスへの関心度の高さと、より新しく正確な情報をより早く知ろうとする熱意の現われではなかったかと強く感じさせられたところであります。
副会長 堀口 俊二
標記会議は全国大会第1日目の6月3日15時15分〜17時まで島根県民会館第1・第2多目的ホールにて開催されました。執行部より経過報告、平成22年度事業並びに決算報告、平成23年度事業並びに予算案等が提案され、承認されました。席上活発な質疑が交わされたのが、柔道整復師の医療保険不正請求問題でした。柔整師は、従来より肩こりや腰痛、膝関節痛などをすべて打撲や捻挫の扱いで不正請求しており、その請求額が途方もない額に上っています。無資格問題と並んで、あはき業を圧迫する深刻な問題であり、日盲連としても保険審査の徹底を厚労省に働きかけてきましたが、実が上がっていないのが実態です。今後は、あはき推進協など、運動の輪を広げながら、厚労省や会計検査院、警察等関係方面への働きかけを一層強めていくことが確認されました。あはき業の今後に大きく関わる問題だけに、熱のこもった協議となりました。
副会長 小林 誠
去る6月3日、同会場3階において、スポーツ協議会代表者会議が行われた。まず会議冒頭、第6回通信競技大会の優秀者に表彰状が授与された。続いて、事務局より平成22年度の事業報告および決算報告があり、無事承認された。
引き続いて今年度の事業計画案、予算案が提出されたが、注目すべき点は、これまで行われてきたフロアバレーボール大会が参加チームが非常に少ないため、当面事業から削除されたことだ。また、予算案においては、この協議会自体経済的に大変厳しい状況である中、会費未納団体が数団体ある。本部はしっかりせよ。との激もあったが、原案通り承認された。
その他の項目として、日本障害者スポーツ協会に対して、これまで以上に当協議会の意見を強く要望して欲しい。との統一見解をもって閉会した。
副会長 榊原 隆
全国盲人福祉大会2日目に行われました生活分科会について報告いたします。
生活分科会には22議題が提出され、活発な討議の末、すべて原案通り採択されました。22項目を4つに分けてみますと、次のようになります。
以上、主な項目のみを挙げましたが、私たちが日常生活の中で遭遇する様々な問題についてたいへん熱心な議論が交わされた結果、22議題がすべて採択されましたことをここに報告いたします。
副会長 堀口 俊二
職業分科会は全国大会2日目の第3分科会として、前日のあはき協議会と同じ会場で行われました。各団体からの提出議題を無免許・無資格問題、教育(資質向上)の問題、保険取り扱いにおける同意書撤廃の問題、雇用・就労問題、就労支援や訓練の点数化と出張における同行援護適用の問題の5項目に整理し話し合いが行われました。以下にその骨子を記します。
無免許・無資格問題では、あはき法の中に手技療法の定義を明記することが問題解決の基本であり、これに向けた取り組みを急ぐべきとの意見が大多数を占めました。
教育問題では、実技力の向上が課題であり、教育年限の延長や卒後研修の制度化、理療科教員の臨床力向上を担保するカリキュラムの改訂などに向けた運動が必要とのことで採択されました。
同意書問題は、様々な質疑が交わされた後、撤廃の方向で運動を進めることで採択されました。しかし、助言者から医師会の賛意を得にくいこと、柔整師の保険請求に同意書を適用すれば不正請求防止につながることなど考慮すべき事柄も多く、大局的な立場から慎重に取り組んでいかなければならないであろうとの助言があり、問題の難しさを感じました。
出張や通勤時の同行援護適用についても多数の賛成の下、その方向で運動を進めていくことが採択されました。10月施行の同行援護の内容が注目されます。
昨年に引き続きこの分科会に参加しましたが、問題が大きく多方面に渡るものが多いだけに、粘り強い長期的な取り組みが必要だと痛感しながら帰ってきました。
事務局長 堀口 俊二
先月の情報でもお知らせしましたが、平成23年度第2回役員会を次の通り開催致しますので、役員の方には、万障お繰り合わせの上ご出席のほどよろしくお願いします。なお、やむを得ず欠席となる場合には委任も含め事務局まで必ずご連絡下さい。
なお、議題の詳細につきましては来月の情報でお知らせする予定です。ご協力のほどよろしくお願いします。
東日本大震災発生後4ヶ月が過ぎ、被災者は悲しみと不安を抱えながらも、復興のための努力を続けています。私たちは被災地の実情を知り、災害への心構えと対策を考えるため、次の日程により講演会を開催します。多くのご参加を、お待ちしています。
福祉部 埜村和美
福祉部では次の予定により、「寿の集い」を開催します。先輩の方々との交流を深めるよい機会になると思います。
福祉部 埜村和美
第14回山梨県障害者文化展が8月31日(水)〜9月5日(月)の6日間、山交百貨店5階催事場において、開催されます。手芸、絵画、書道、文芸(詩・短歌・俳句・川柳など)、工芸、陶芸等の作品を募集します。
文化展への出品を希望されるかたは、7月20日(水)より8月5日(金)までに、所轄の県保健福祉事務所、市福祉事務所にお申し込みください。多数の応募をお待ちしております。
期間中、「交流広場」での点字教室も行われます。ぜひ会場にも足をお運び下さい。
問い合わせ先 山梨県障害者福祉協会
担当 志村(電話055−252−0100)
日本盲人会連合主催の第37回全国盲人文芸大会の作品を募集しています。
※いずれも開催要綱は事務局・小林にお申し付け下さい。
南アルプス支部 支部長 東條 芳彦
南アルプス支部では、4月3日に23年度定期総会を開催し、事業案も例年通り交流研修会(日帰り旅行)と社会学級3回を行うと言うことで承認されました。
午後からは、1回目の社会学級として、会員の小松瑛さんを講師にお願いし、「歌は世につれ、世は歌につれ」をテーマにお話を聞きました。 時代時代の歌なども聴きながら たいへん楽しいひとときを過ごしました。
2回目の社会学級は、6月19日に行いました。 3部構成で、午前に2部行い、第1部は、南アルプス市 櫛形図書館朗読ボランティアグループ「すずの会」の皆さんによる朗読鑑賞会を行いました。 楽しい作品も聞かせていただき 笑いの出るひとときでした。
第2部では、甲府市で茶道の先生をされている 角田ひろみ先生を講師に招き、日常生活における礼儀と作法というテーマで会員からの質問に答える形で お話をしていただきました。 意外と知っているようで知らなかったこともあり、非常に参考になりました。
午前の部終了後、皆さんと一緒に昼食を取り、 午後からは、第3部として、「元気作りと健康についての思い」というテーマで会員の堀内幹夫さんよりお話ししていただきました。その後、会員各自から独自の健康法を披露していただき、情報交換をし、たいへん有意義な時間となりました。
会員の方々も高齢となってきていますが、南アルプス支部では、皆さん積極的に会の活動に参加してくださるのでとても助かっております。今後、新会員の入会も大いに望むものです。
最後にこれから先の行事予定を2つ書かせていただきます。
図書紹介
平成23年度視覚障害者のための商品カタログ 社会福祉法人日本盲人会連合用具購買所
訃報 甲府支部の佐野仁美様が7月5日ご逝去されました。心よりご冥福をお祈り致しますとともに謹んでご報告申し上げます。