第140号 令和7年8月15日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報
巻頭言 | |
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視覚障がい者のパブリックトイレ利用に関するアンケート調査について | ・・・・・2 |
行事報告 | 第78回全国視覚障害者福祉大会(千葉大会)団体提出議案に関する分科会報告 |
日視連弱視部会からのお知らせ | ・・・・・3 |
体育文化部 研修旅行に参加して | ・・・・・4 |
福祉部環境調査報告 | ・・・・・5 |
今後の予定 | |
長寿会総会のご案内 | ・・・・・6 |
「寿の集い」開催のお知らせ | ・・・・・6 |
第57回県下視覚障がい者文化祭のお知らせ | ・・・・・7 |
支部だより | |
甲斐支部 | ・・・・・8 |
事務局よりお知らせ | |
募金の報告 | ・・・・・9 |
第36回障害者の主張大会出場者募集のお知らせ | ・・・・・10 |
事務局への連絡について | ・・・・・10 |
編集後記 | ・・・・・11 |
「山視協だより」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。
会長 小林誠
昨年12月から2月にかけて、「TOTO株式会社」が視覚障がい者が外出先でのパブリックトイレ(住宅以外のトイレ)を利用する際の課題やニーズ調査を実施しました。その結果が公表されましたのでお伝えします。
調査結果は、全盲291名、弱視127名合計418名が回答しています。
弱視部委員 吉村圭子
5月25日、26日に開催された第78回全国視覚障害者福祉大会(千葉大会)大会1日目のシンポジウム「多様な見え方の人が集い、共に幸せに暮らすために」について、当日の様子を録画した動画が公開されています。
約1時間30分の動画で、弱視(ロービジョン)や色覚多様性、眼球使用困難症の人より困っていること、望んでいること等の生の声を聴き、今後の国の施策に求めること、日視連が行うべきこと等が議論されました。
動画のURL情報は、以下のとおりです。ぜひご覧ください。
●シンポジウム「多様な見え方の人が集い、共に幸せに暮らすために」
https://www.youtube.com/watch?v=wr8Z0v8NN1A
または次のリンク先よりどうぞ
ユーチューブ配信はこちらから
なお、5月26日の全国大会の大会式典・大会議事について、日視連のYouTubeチャンネルに完全版の動画が公開されました。
当日のライブ配信は音声と映像が乱れる箇所が多かったため、完全版の動画はこれらを修正したものになります。
●第78回全国視覚障害者福祉大会(千葉大会) 全国大会 第1部 大会式典
https://www.youtube.com/watch?v=xrGhN9hVhoY
または、次のリンク先よりどうぞ
ユーチューブ配信はこちらから
●第78回全国視覚障害者福祉大会(千葉大会) 全国大会 第2部 大会議事
https://www.youtube.com/watch?v=_-NIT0MbckY
または、次のリンク先よりどうぞ
ユーチューブ配信はこちらから
甲府支部 渡邊美紅
6月8日(日)に体育文化部主催による神奈川県(小田原・箱根方面)の日帰り旅行に参加させていただきました。参加者は39名でした。
私は、今年の4月に山視協に入会させていたき、私自身家族以外と旅行に行く経験も少なく少し複雑な気持ちでしたが、山梨県にはない海を見つつ、かまぼこ・ちくわづくり体験で、魚の匂いと自分で練ったすり身を板にアーチ状に成形する難しさ、ちくわづくりの大変さと手についた魚の匂いとヌメリに驚きながら貴重な体験をさせていただきました。
昼食も参加者の皆さんと話をしながら美味しくいただきました。
箱根神社では、たくさんの観光客に混じり石段約100段歩いて参拝し日本の歴史に少しふれることができた気がしました。
最後に山視協役員、日の出観光の方々等のお力添えがあり楽しく充実した1日を過ごす事ができました。ありがとうございました。
福祉部次長 山内美和
こんにちは福祉部です。6月15日に環境調査ということで、今回は4月19日に舞鶴城の南側にオープンした花小路を調査しました。
防災新館のスクランブルを左側の歩道を花小路めがけて歩いて行くと点字ブロックが敷設されています。東京電力を過ぎて花小路の入り口の南側に横断歩道とエスコートゾーンが新設されていました。
まだ、花小路には入らず直進してだるまやのところを左折してお堀の方へ向かうと、花小路の前を過ぎたあたりから点ブロではなく下のレンガに合わせた色の点ブロもどきが敷かれていました。通りを1つ過ぎたあたりから桜の木があり、かなり点ブロもどきに近いので右側は気をつけないと歩きづらいです。
そこを左に曲がると狭い歩道が花小路の入り口まであります。その先は普通の車道で、さらに直進して東電を左に曲がります。ここも点ブロはありません。
それでは花小路を歩いてみましょう。入口の右側にお店などの案内図がありますが、特に点字表記はありません。中に入ります。点ブロは通路の中央に敷設、左右に店舗が並んでいます。エスコートゾーンの着いた横断歩道を渡ると今度は点ブロが少し左に寄っています。亀屋座の前に植え込みがあるためだと思います。亀屋座までは入り口まで点ブロがありましたが、各店舗への点ブロの誘導はありません。あと点ブロの色が濃いめのグレーでした。
桔梗茶屋と四文屋を利用したのですが、店内案内、メニュー紹介、会計とお見送りなど親切にしていただきました。
会長 藤野ます子
次の日程により長寿会の総会を行います。
総会終了後「寿の集い」がありますので、参加をお願いいたします。
なお年会費は1,000円です。
申し込みは、各支部長さんまでお願い致します。
福祉部部長 角田政樹
皆さん、こんにちは。福祉部です。
今年度の「寿の集い」は、内容を大幅にリニューアルして開催いたします。
今年は、いつものように温泉宿ではなく、防災新館の1階にあるオープンスクエアにて、ゆっくりとおしゃべりしながら食事をし、その後は講談を楽しむ。といった感じです。
食事は、昨年の全国コンテストで農林水産大臣賞を受賞した「のほのほ」さんの幕の内弁当をご賞味ください。
食後の講談は、上方の講談師 旭道南文字(きょくどうなもんじ)先生に2席打っていただく予定です。この南文字先生は、古典の講談を聞いた際に湧き上がるノスタルジアが右脳に与える影響はいかほどか、認知症予防にもなり得るのではないだろうか、といったことを考えている面白い先生です。
二つ目(前座と真打の間)への昇段のかかった講演は12月に延期になったようですが、現在、先生は青森や秋田、東京で精力的に活動されています。
いかがですか。長寿会の先輩方と一緒に、食事と講談を楽しみませんか。
体育文化部部長 角田貴弘
先月号で日程のお知らせをしました文化祭について詳細を通知します。今年で点字考案200周年を迎えます。そこで「点字の世界を広げよう」では点字の歴史に触れ、皆さんの点字に対する意見交換の場を設けたいと思います。皆様の多くの参加をお待ちしております。
支部長 堀口俊二
毎日報じられる「危険な暑さ」という語にうんざりしながらこのお便りを書いています。皆さんつつがなくお過ごしでしょうか。
さて、今年の甲斐支部は新入会員2名を含め総勢15名という創部以来の大所帯となりました。全県的に会員減少が進む中にあっては、大変嬉しい傾向であり、楽しく充実した活動ができればいいなと思っているところです。
そんな中で5月25日に総会を開き、今年度事業計画や市等への要望内容について話し合いました。研修会については、昨年度に引き続 き広報への掲載とからめながら計画することとなり、市内で眼科医として目の悩みを抱える多くの視覚障がい者の相談に応じながら、視覚障がい福祉の向上にも積極的に貢献されている田辺先生と語る会が実施できないかと現在検討中です。これまで眼科医の先生とはあまり接点のなかった本会にとっては、大変意義深い会になるのではないかと期待しています。一方、要望に関しては、今年もタクシー券の複数枚利用や迎車料の補助、オンデマンドタクシーの実現、道路環境の整備、日常生活用具品目の充実など、会員からの声を関係機関に届けました。これに関しては、障がい者支援課等に回答に関する話し合いの場を設けるようお願いし、会員の声を直に伝えながら前進を目指したいと思っています。また、親睦・交流の場としての忘年会なども計画するつもりです。いずれも具体的な活動はこれからなので、とりあえず計画段階での現状報告です。
去る6月8日(日)、体育文化部研修の際に12,074円の募金が集まりました。付添の方々からもご協力をいただき深く感謝しております。
大事に使わせていただきたいと思います。大変ありがとうございました。
事務局へのご連絡やお申し込み、お問い合わせは山視協事務局メール、あるいは支部長や役員までお願いします。
山視協事務局メールアドレス:jimukyoku@yamashikyo.sakura.ne.j
なお、アドレスの末尾「p」は外してあります。pを付けてからお使いください。
「山視協だより」8月号が皆様のお手元に届くのは、「熱いですね」のあいさつがほとほと言い飽きた頃でしょうか?
待ち遠しい秋に行われる「寿の集い」で講談が計画されています。講談について調べてみました。
落語が会話によって成り立つ芸であるのに対し、講談は「読む芸」と言われています。
落語家は扇子と手ぬぐいを持ち、座布団に座るのに対して、講談師は釈台の前に座り、張扇(はりおうぎ)というもう一つの道具を持つところが特徴です。この張扇は開きません。打つためだけの道具です。
講談師は単調な調子で読むだけでは飽きられるので、日本人に適した、七五調でリズムをつけて読むようになりました。その合間に調子をとるのが張扇です。「何が何して、なんとやら〜何が何までなんとやら〜」の後”ポンポン”といった具合に、張扇で釈台を打つわけです。
江戸の講談が笑わせる事より、きっちりとストーリーを伝える事に主眼が置かれていたのに対して、上方講談は、おもしろおかしく、そして分かりやすく説明しながらストーリーを運んだ特徴があります。
今回は上方講談だそうです。私は対面で講談を聞くのは初めてです。皆さん一緒に楽しみましょう。
(事務局長 小笠原恭子)
山視協だより 令和7年8月号
発行人 一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会
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山梨県福祉プラザ1階
発行責任者 会長 小林 誠
編集責任者 事務局長 小笠原恭子
電話 055−252−0100
FAX 055−251−3344
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