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山視協だより  令和7年6月号


第138号 令和7年6月17日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報

目次
巻頭言
全国視覚障害者福祉大会千葉大会に参加して・・・・・2
行事報告
山視協講演会「災害に向かう」・・・・・5
各専門部の部員について・・・・・6
今後の予定
「寿の集い」開催のお知らせ・・・・・7
支部・クラブだより
南アルプス支部・・・・・8
山梨ハーネス友の会・・・・・9
事務局よりお知らせ
事務局への連絡について・・・・・10
令和7年度会費納入のお願い・・・・・10
同行援護利用調査ご協力のお願い・・・・・11
ユニボイスコードつけました・・・・・11
第51回全国視覚障害者文芸大会について・・・・・12
トピックス
祝100歳 山下静江さん・・・・・13
編集後記・・・・・13

「山視協だより」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。

巻頭言

全国視覚障害者福祉大会千葉大会に参加して


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会長 小林誠

 第78回全国視覚障害者福祉大会千葉大会が、5月25日・26日の両日、TKP東京ベイ幕張ホールを会場に全国60の加盟団体が集結し開催されました。
 本会からも付添いを含め、5名で二日間、各分科会、全体会議に参加して来ました。
 これまでのスケジュールは、午後からの開始でしたが、今大会は、初日の午前10時から弱視部会のシンポジウムがありました。YouTubeでご覧になれますので、全体会議と併せてご覧ください。

今回の大会スローガンは、以下の4題が掲げられていました。
急ごう、要支援者のための災害対策
忘れるな、駅無人化における視覚障害者の安全安心
実現しよう、誰一人取り残さないデジタル社会
分かちあおう、点字考案200周年

午後からの分科会に続き団体長会議が開かれました。その中で今年度の運動方針が竹下会長より提案されました。あらましは次の通りです。

T 制度作りに向けた課題
(1)社会の変化に対応した視覚障害者の社会参加を確保するための取り組み:制度等が設定されてから改善を求めるのでなく事前に在るべき基準を設けるよう働きかける。
(2)障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法を個別にではなくあらゆる分野に反映させるよう議論を展開する。
(3)視覚障害者の範囲を見直す:色覚や眼球使用困難症も視野に入れ、困難を抱える人たちが福祉支援策を受けられるよう障害者手帳の在り方を見直す。
U 個別課題
(1)情報保障:点字考案200周年の仕上げを行う(点字の市民権を得るための取り組み)。また、放送分野におけるアクセシビリティの確保がなかなか進まない現状だが引き続き要求していく。
(2)外出保障:無人駅問題、鉄道の利便性と安全の確保、安全安心にナビシステムを利用するための取り組み(歩きスマホとの違いやトラブル発生時の対処に関するマニュアルづくり)、中山間地域における移動の確保に向けた取り組み、同行援護のガイドヘルパーが車を運転する時間も報酬対象にする等を目指す取り組み(施設入所者の利用、地域格差の是正も)。
(3)教育:インクルーシブ教育充実に向けた取り組み(将来ビジョン推進委員会においてインクルーシブ教育推進懇談会を設置して「インクルーシブ教育に関する指針」の作成を国等に求める)。
(4)あはき:あはきと理療科教育の未来を考える懇談会の報告書を取りまとめ、それに基づく取り組みを行う。また、就労移行支援事業所を立ち上げる。
(5)一般就労:重度障害者等就労支援特別事業の事例集の作成と拡大に向けた取り組み、視覚障害公務員の就労支援の確立に向けた取り組み、雇用の質の確立に向けた取り組み。
(6)相談支援:日本版ECLO(視覚障害リンクワーカー)の確立に向

けた取り組み、日視連の総合相談室の安定化(財政基盤、相談員の人材育成)。
(7)災害対策:災害時における視覚障害当事者団体の連携強化に向けた取り組み(日本盲人福祉委員会等との連携)、個別避難計画を全国で制定させることを目指した取り組み(視覚障害者が取り残されることのないように)。
(8)所得保障:障害年金制度の改革に向けた取り組み(基礎年金の底上げ等)。
(9)障害福祉サービス:日常生活用具・補装具の基準額増額に向けた取り組み、地域生活支援事業の予算確保に向けた取り組み(地域格差是正等)。

 これらの運動方針については、本会としても大いに参考になると感じました。
 大会二日目は、会場の参加に加え、YouTubeでも同時配信が行われました。
 第1部の式典では日視連顕彰に基づく、各表彰式がおこなわれ、会場から大きな拍手が送られました。第2部の全体会議では、令和6年度決議処理報告及び令和7年度運動方針が、執行部の原案通り承認されました。続いて宣言(案)・決議(案)も全会一致で採択されました。最後に次年度第79回大会の開催地の宮城県視覚障害者福祉協会会長から、「来年6月7日・8日に仙台視覚障害者協会と合同で開催しますので、多くの参加をお待ちしています。」との挨拶があり、無事、千葉大会を終了いたしました。なお、各分科会の報告は、次号の「山視協だより」にて報告いたします。
5月25日、弱視部会シンポジウム「多様な見え方の人が集い、共に幸せに暮らすために」
視聴URL:まだ視聴できません。 5月26日 全体会議 第1部・第2部
視聴URL:https://youtube.com/live/MxboeXAeq70
または次のリンク先からどうぞ。
ユーチューブ配信はこちらから

行事報告

山視協講演会「災害に向かう」


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講演会「災害に向かう」に参加して

山内美和

4月20日(日)定期総会の午後、講師に日本盲人福祉委員会の災害支援員の中村透氏を迎え「災害に向かう」と題した山視協講演会を行い、25名の参加がありました。
 私は防災について日頃から何かしているかと聞かれると、特に非常食や飲料水を備えているわけでもなくのんびりしています。年に1度地域の防災訓練に参加する程度です。私が住んでいる地域は地震の時と他の災害の時と避難する場所が異なります。あと年に1度避難時に介助が必要ですか、誰と避難しますかなどのお知らせが来ます。私はまだ大丈夫なので、スルーしています。新潟にいた時に2度の地震に遭遇、特に3.11の時は出先で確か紀伊國屋にいて、横揺れがきて初めは午前中に献血したから私が貧血でふらふらしたからかと思いました。ところが館内アナウンスで「地震です。この建物は耐震設備がなされています。外に出られる際は階段で慌てずに下りてください」と。確か14時45分だったと思います。私はバスで自宅にもどることにしました。 家の近く(歩いて10分ぐらい)のところまでくると、線路手前でバスが停車、そこで降りて地下道を潜って線路を超えて帰宅しました。まだ脇には雪がありました。子供達も学校から帰宅していました。特に私が住んでいるところは被害もなくよかったです。
山梨に転勤で帰って来た時に地域で避難体験という企画があり家族3人で参加、ご飯はアルファ化米で夕食と朝食にいただきました。水を入れて30分から1時間ふやかして食べました。あまり美味しいとは言えません。夜は体育館の床の上に毛布を敷いてもう一枚は掛けて寝ました。とても眠れるものでありません。これが訓練でよかったです。貴重な体験をさせていただきました。今はダンボールベットや仕切りがあるから少しはいいのかと思います。でも長期の避難生活は大変です。
私は趣味で庭キャンを始めました。固形燃料を使ってメスティンで1合のご飯を炊くこととお湯を沸かすことができます。まだ焚き火とかガスを使用しての調理はできませんが、いずれはしたいと思っています。いつどこでどんな被害に遭うかわかりません。それに備えて仕事先、自宅、通勤途中などそれぞれに避難方法を考えておきたいと思いました。

各専門部の部員について


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 4月27日に行われました第1回役員会において専門部の部員が以下の通り報告されました。
体育文化部 部長 角田貴弘 次長 三尾麻美
担当副会長 小田切浩子
部員 志村紗穂、返田順子、古屋美和、吉村圭子

福祉部 部長 角田政樹 次長 山内美和
担当副会長 名取利一
部員 市瀬實、功刀幸雄、杉山竹子、田中未来、藤野ます子

就労生活部 部長 酒井弘充 次長 井口靖也
担当副会長 小笠原恭子
部員 堀口俊二、松澤信二、安田直樹、横山貞子
2年間どうぞよろしくお願いいたします。

今後の予定

「寿の集い」開催のお知らせ


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福祉部部長 角田政樹

 皆さん、こんにちは。福祉部です。
 4月の定期総会にて議題にも挙げられていた「山視協の危機的財政状況」を鑑み、今年度の「寿の集い」は、内容を大幅にリニューアルして開催いたします。
 今年は、いつものように温泉宿ではなく、防災新館1階のオープンスクエアにて、ゆっくりとおしゃべりしながら食事をし、その後は講談を楽しむ、といった感じです。
 食事は、甲府市中央で営業している「のほのほ」さんにお願いします。この「のほのほ」さんは、店舗での営業以外にも、様々な施設やイベントにお弁当を提供しており、テイクアウト商品にも明るく、また昨年の全国コンテストでは農林水産大臣賞を受賞しました。こちらの幕の内弁当(お茶付き)を楽しむ予定です。
 食後の講談は、上方の講談師 旭道南文字(きょくどうなもんじ)先生に二席打っていただく予定です。この南文字先生は、古典の講談を聞いた際に湧き上がるノスタルジアが右脳に与える影響はいかほどか、認知症予防にもなり得るのではないだろうか、といったことを考えている面白い先生です。7月の諏訪での講演会は昇段がかかったものらしく、うまくすれば、9月は二枚目(真打の次)になっているかもとおっしゃっていました。どちらにしても楽しみです。
 いかがですか。長寿会の先輩方と一緒に食事と講談を楽しみませんか。さらなる詳細は7月号で。

日時:9月28日(日) 11時から14時30分
場所:防災新館1階オープンスクエア
会費:1,200円(付き添い600円)

支部・クラブだより

南アルプス支部


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支部長 東條芳彦

 5月18日に令和7年度の総会を行いました。会員数も減少して、少ないながらの開催でした。令和6年度の事業報告、会計報告も承認されました。
 山視福協の行事に会員の参加もないため、退会または休会を話し合いました。会員が減少している中、支部が退会していくのはよくないのでは、本部に少ないながらも協力していきましょうという意見でまとまりました。
 会員も高齢になってきていますので減少していくばかりでいつまで続けていけるかわかりませんが、とりあえずはしばらく続けていくことになりました。支部活動として、定期総会、他に社会人学級を最低1度は行うと言うことで今年度の事業計画と予算案も承認されました。

山梨ハーネス友の会


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会長 矢崎繁

5月18日に山梨ハーネス友の会の総会で会長になりました矢崎です。
選ばれたのではなく本会は会長を順番制と決めてあります。そんなことで、2年間皆様のご協力をいただきながら努めたいと思います。よろしくお願いします。
さて、昨年4月、改正障害者差別解消法が施行され、民間事業者による合理的配慮の提供が義務となってから1年。いまだに受け入れを拒否されたというデータがあります。その1年を対象にある団体が「盲導犬受け入れ全国調査」を実施したところ、48%のユーザーが拒否を経験したということです。このようなデータを見ますと、盲導犬ユーザーへの理解と対応がより一層求められる中、法律に対する社会の理解はまだまだ進んではいないように思われます。今後も会として盲導犬を理解してもらうよう努力して行きたいと考えています。
現在、県内の盲導犬頭数は13頭でユーザー13名となっています。全都道府県別盲導犬頭数は今年3月末で、10万人当たりで比較すると山梨県がトップで1.6頭です。ちなみにベスト5は山梨県1.6、島根県1.5、山口県1.2、奈良県1.1、新潟県1.0となっています。また、10年前は本会の盲導犬数は19頭でした。そこから比べますと少なくなったように思われますが、全国の頭数を考えますと盲導犬を使用するのに環境が適しているのではと勝手に思っています。今後盲導犬使用者が増えればと期待しています。
本会ではユーザーを中心に福祉講話など行っていますが、行事などでお手伝いをしていただけるボランティアさんも募集しています。皆様のご協力お願いします。

事務局よりお知らせ

事務局への連絡について


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現在、社会参加推進センターの山視協担当者が不在となっております。事務局へのご連絡やお申し込み、お問い合わせは山視協事務局メール、あるいは支部長や役員までお願いします。やむを得ず社会参加推進センターに電話をされる場合は、氏名と用件、連絡先をお伝えください。事務局長(小笠原)が、毎週金曜日の13時ごろに郵便物や電話のメモなどを確認し対応しています。
 なお7月1日より社会参加推進センターの定休日が月曜日から日曜日に変更になります。
 皆様には、大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。
山視協事務局メールアドレス:
なお、アドレスの@は全角にしてありますのでお使いの際は半角@に直してからお使いください。
山梨県社会参加推進センター(電話):055-252-0100

令和7年度 会費納入のお願い


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山視協の会費は年額2,800円です。支部会員はこれに支部会費を合わせて支部で集めていただいています。
支部に加入していない会員は、直接山視協に会費の納入をお願いいたします。該当する会員には「山視協だより」6月号に振込用紙を同封いたしますので、確認の上納入をお願いします。また、メール・ホームページで購読されている方は以下のゆうちょ口座に振り込みをお願いします。振込用紙をご希望の方は事務局までお申し出ください。
また、振込の場合は領収書を原則発行しません。必要な方は同じく事務局まで申し出てください。
事務局メールアドレス:
なお、アドレスの@は全角にしてあります。お使いの際は半角@に直してからお使いください。
ゆうちょ口座番号:10860-17538741
普通口座 加入者名 シャ)ヤマナシケンシカクショウガイシャフクシキョウカイ
納入期限:令和7年7月31日

同行援護利用調査ご協力のお願い


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 事務局では会員がどの程度同行援護サービスを利用しているか、どの程度希望に沿ったサービスが受けられているのか、さらに需要があるのか実態調査を行います。支部長を中心に役員が分担して聞き取り調査を行う予定です。ご自分の状況をまとめていただき、調査へのご協力をよろしくお願いいたします。

ユニボイスコードつけました


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 「山視協だより」に音声コード(ユニボイスコード)をつけました。コードは各ページの隅、切り欠きと呼ばれる切り込みのすぐ横にあります。
 このコードには、そのページの内容が書き込まれています。ユニボイスアプリを利用し、切り欠きを目印にカメラで撮影すると内容を読み上げます。私たち視覚障がい者にとって、紙媒体はなかなかに手強いので、情報を得る一つの手段として自ら作成、活用し、行政からの文書などへの普及促進、働きかけに役立てたいところです。今後も、「山視協だより」に限らず、お知らせなどにもできるだけコードをつける予定です。
 アプリの取得方法や実際の使い方など不明の方は、ITサポート、ビジョンサロンなどをぜひ活用してください。
 また、利用してみての感想や意見(ユニボイスコードに限らず)があれば、事務局までお知らせください。

第51回全国視覚障害者文芸大会について


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主催:社会福祉法人日本視覚障害者団体連合
作品種別:「短歌」「俳句」「川柳」「随想・随筆」の4部門

応募資格:視覚障害者
募集期間:令和7年6月1日(日)〜7月31日(木)
短歌、俳句:お題は自由。1人3首又は3句以内。
川柳:今年度課題は「お金」「楽しい」「ひょっとしたら(詠み込み不可)」の3題。3題合計で1人3句以内。
随想・随筆:1人1作品。墨字は3200字(400字詰原稿用紙8枚)以内、点字は1行32マス200行以内。字数超過の場合は受付不可のため、注意のこと。

参加料:短歌、俳句、川柳は、1部門1,000円。随想・随筆は、1,500円。2部門以上応募する場合はそれぞれの参加料を加算すること。
申し込み・問い合わせ先:社会福祉法人日本視覚障害者団体連合点字図書館 文芸係 電話:03-3200-6160 E-mail:toshokan@jfb.jp

トピックス

祝100歳 山下静江さん


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 令和7年度山視協定期総会に於いて、山梨市在住で支部外会員の山下静江さんの満100歳に対し、祝い金を贈呈するのはどうかとの会員からの意見がありました。審議の結果、山視協と長寿会の双方からの祝いとすることが満場一致で決定しました。
 5月27日(火)、埜村和美山梨市支部長が、祝意金を届けました。
 山下静江さんから、会員の皆様によろしくお伝えくださいとの謝辞を預かりました。ここに、報告させていただきます。

編集後記


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 5月に夏日になったり、6月に3月下旬の気温になったり、これまでに経験したことがないような気温の乱高下ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
 最近私は立場上、メールのやり取りが増えました。それらのほとんどは業務的で形式的なものです。いつものように日視連の女性部に各種提出事項など事務的にメールで提出したところ、早々に総務の方から以下の返信がありました。
(以下引用)
ご連絡ありがとうございました。
新潟大会の委任状も拝受いたしました。
東北新幹線でかつて、甲府ワインが車内販売されていて、おいしかったのでついつい赤白、福島へ着くまで夫と飲み干しました。車内販売が無くなってからは、乗車前に東京駅ホームで買い求めております。いつかそんなお話しできたらよいですね。
福島はぶどうは山梨に及びませんし、桃も岡山、りんごは青森、梨も2位ですが、吾妻小富士は福島市の西にあります。
では、どうぞ、お健やかに。(引用ここまで)
 これを読んだとき、感激して目が熱くなりました。相手のことを想像し、思いやる気持ち。私もこんな心遣いができるようになりたいと思います。

(事務局長 小笠原恭子)

     山視協だより  令和7年6月号
発行人 一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会
〒400−0005 山梨県甲府市北新1−2−12 山梨県福祉プラザ1階 
      発行責任者  会長   小林 誠
      編集責任者  事務局長 小笠原恭子
       電話 055−252−0100
       FAX 055−251−3344
       http://yamashikyo.sakura.ne.jp      


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