第141号 令和7年9月16日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報
巻頭言 | |
---|---|
たんぱく質の重要性を再認識しよう | ・・・・・2 |
行事報告 | |
第2回役員会報告 | ・・・・・4 |
今後の予定 | |
長寿会総会・寿の集いについて | ・・・・・5 |
10月ビジョンサロン開催のお知らせ | ・・・・・6 |
第57回 県下視覚障がい者文化祭のお知らせ | ・・・・・6 |
創立70周年記念大会のお知らせ | ・・・・・7 |
第60回日本視覚障害者団体連合関東ブロック協議会栃木大会について | ・・・・・8 |
支部・クラブだより | |
山梨市支部 | ・・・・・8 |
パソコンITクラブ | ・・・・・9 |
事務局より | |
赤野さんからのご挨拶 | ・・・・・10 |
R7年度第1回人権啓発講師養成研修会に係る資料について | ・・・・・10 |
編集後記 | ・・・・・10 |
「山視協だより」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。
会長 小林誠
今年の夏は、さまざまな歴史を塗り替えた猛暑の連日でした。夏バテで食欲を落とした人も多くいることでしょう。9月になり朝晩の涼しさを感じられるのももうすぐです。
さて、今月は、3大栄養素であるたんぱく質について復習してみましょう。
たんぱく質は3大栄養素の1つで、英語ではプロテイン。これはギリシャ語で“最も重要”を意味する“proteios(プロティオス)”が語源になっています。体内では筋肉、肌、爪、髪、内臓など、あらゆる部分に存在。さらに血液やリンパ液、体の機能を調節するホルモン、消化や吸収に関わる酵素などをつくるのもたんぱく質です。
食事から摂取したたんぱく質は、体内で20種類のアミノ酸に分解されます。このうちの9種類は“必須アミノ酸”と呼ばれ、体内でつくることができないため、食べ物から摂取しなくてはなりません。たんぱく質には動物性食品由来の「動物性たんぱく質」と、植物性食品に含まれる「植物性たんぱく質」の2種類があります。
肉、魚、卵、乳製品に含まれる動物性たんぱく質は、アミノ酸スコア100であるものがほとんど。植物性たんぱく質と比べて、100gあたりの含有量が多く摂取しやすい反面、脂質を含むものも多いのが特徴です。特に肉類は“飽和脂肪酸”が多く、コレステロール値の上昇や腸内環境悪化につながるリスクもあります。
もうひとつの植物性たんぱく質は、大豆のほか、豆腐、豆乳、納豆といった大豆製品が代表的な食品。小麦や米、そばなどの穀類のほか、大豆以外の豆類にも含まれます。動物性たんぱく質と
比べて脂質がないものが多く、カロリーを抑えやすいうえに、食物繊維も同時に摂ることができるのもメリット。一方でアミノ酸スコアが低いため、植物性たんぱく質のみで必要十分量を摂るのが難しくなります。
厚生労働省の『日本人の食事摂取基準 2020年版』で設定されている1日あたりのたんぱく質推奨量は、18〜64歳の男性で65g、18歳以上の女性で50g。また、3大栄養素のエネルギー摂取比率を示すエネルギー産生栄養バランスでは、たんぱく質は13〜20%、炭水化物は50〜65%、脂質20〜30%が適切と言われています。たとえば1日2000kcal摂取するなら、たんぱく質は75gほど(※15%で計算)となります。
平成29年度の「国民健康・栄養調査」によると、たんぱく質の摂取目標量はほぼクリアできているとのこと。ただし、人によっては注意が必要です。ダイエットしている方や1日の食事が1〜2食になりがちな方、朝食はパンとコーヒーのみといった食事内容に偏りがある方などは不足しやすいので注意が必要です。また、たんぱく質の必要摂取量は、体格や運動量でも左右されるもの。筋肉が多かったり、運動量が多かったりする場合は、比較的多めに摂取した方が良いでしょう。
私たちの体は日々生まれ変わっています。たんぱく質が不足すると、その材料が足りず筋肉を分解して使うようになるため、筋肉量が低下して代謝が落ち、太りやすくなる可能性があります。他にも髪や肌、爪が荒れるといった影響が出たり、体調を崩しやすくなったりすることも考えられます。逆にたんぱく質は一気に摂っても、うまく使いきれません。この使い切れなかったたんぱく質は脂肪となってしまうため、小分けに摂取する必要があるのです。
3食すべてに“主菜”を入れるようにすれば、必要量を満たすことは難しくありません。量は“手ばかり法”を目安にして、手のひら1枚分の肉や魚を食べるようにしましょう。また、忙しい朝は肉や魚を焼くのが面倒だったりするので、手軽にたんぱく質が摂れるたまごや納豆、豆乳、ヨーグルトなどを摂るのもおすすめです。
いかがでしたか。私たちも毎日の食事の中で、たんぱく質が足りているか振り返ってみませんか。
事務局長 小笠原恭子
8月24日(日)15時30分よりZoomで役員会を開催しました。
まず小林会長のあいさつで8月から山障協に赤野晃久さんが着任され、山視協の担当になったことが報告されました。
議事の内容としては、以下の報告があり、承認されました。
以上が主な内容で、2時間強の役員会を終了しました。
福祉部部長 角田政樹
こんにちは、福祉部です。9月第4日曜日は「寿の集い」です。皆様と有意義な時間が過ごせることを楽しみにしております。
長寿会総会の会場が交流室Cに変更になっておりますのでご注意ください。
吉村圭子
山視協では、偶数月の第二土曜日にビジョンサロンを開催しています。「見えない」「見えにくい」といった視力に支障があって、不自由さや困難さを感じている人たちが交流し、情報交換しています。
参加無料、予約不要、出入り自由!
日時:10月11日(土)13時から16時
場所:山梨県立図書館交流ルーム101
体育文化部部長 角田貴弘
今年、点字考案200周年を迎えます。そこで「点字の世界を広げよう」では点字の歴史に触れ、皆さんの点字に対する意見交換の場を設けたいと思います。皆様の多くの参加をお待ちしております。
事務局長 小笠原恭子
表題について、以下の通り実施いたします。出欠の変更は10月末日まで受け付けます。なお、11月に入ってからのキャンセルは参加費を徴収させていただきますのでご了承ください。
事務局長 小笠原恭子
今年度、栃木大会では株式会社ラビット代表取締役 荒川明宏氏を講師に基調講演(演題未定)が行われます。
第3部分科会の第4青年分科会では弁護士 大胡田誠氏とシンガーソングライター 大胡田亜矢子氏による講演会と演奏会が、第5女性分科会では、防犯アドバイザー 長濱賢治氏を講師に防犯関係についての講演会が予定されています。
第1分科会 生活 第2分科会 バリアフリー 第3分科会 職業 では他団体と課題を共有し懇親会では情報交換や交流ができればと思います。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
支部長 埜村和美
山梨市視覚障がい者福祉協会は、令和7年度の定期総会を、6月16日に「街の駅」を会場に、飯塚福祉課課長と中村リーダーをお招きして開催しました。
まず令和6年度の業務報告と決算報告、続き7年度の業務計画案と予算案を発表し、承認されました。本市では今年度からタクシー券が12枚追加され36枚となりましたが、1回に利用できる枚数は、未だに1枚となっています。昨年度から、タクシーの迎車料金が追加されるようになり、1回の自己負担額が大きくなってきたため、利用枚数を増やしてほしいことを要望しました。また山梨市社会福祉協議会の会議室が利用できなくなり、研修会の会場確保に苦労していることを福祉課に相談しました。山梨市駅から新市役所までの点字ブロックは、向かって右側が敷設されましたが、左側はまだ予算がおりず、完全な敷設には至っていません。安全な社会参加活動のため、早い敷設を要望しました。
総会終了後は、市の高齢者介護支援課の職員による「成年後見制度を学ぶ」をテーマに、講演していただきました。会員からは高齢になっており、現実的な問題として考えたいので、個々の相談にのってほしいとの要望がありました。
当会では市への要望活動を行いつつ、今年度は3回シリーズでの陶芸教室や、ボッチャ体験会などを計画し、親睦を深めつつ楽しんでいきたいと思います。
名取利一
パソコンITクラブは現在部長が不在状態となっています。対面での活動は行なっておらず、2〜3名ずつ担当を決め、奇数月にZoomで部会を行なっています。
現在上がってくる話題は、パソコンに関するものは少なく、スマホに関係した話題が多くなっているように感じています。特に最近耳にしたことで気になっていることは、12月から「スマホ新法」という制度が日本で始まるということです。この制度の主なものは、アプリなどに関連した情報を共有化するようにということのようで、特に影響を受けるのは、視覚障がい者が主に利用しているiPhoneなのだそうです。どのような影響を受けるかなど、具体的なものは私にはわかりませんが、普段利用していることに影響が出たらいやだなと思っています。今後入ってくる関連の情報を期待しています。
このたび山梨県視覚障がい者福祉協会様の山梨県障害者社会参加推進センター内の事務局を担当させていただくことになりました山梨県障害者福祉協会の赤野です。山視協様は、視覚障がい者の方々の生活改善と社会参加促進のためさまざまな事業に取り組んでおり、微力ながらお役に立てれば幸いです。 今後ともよろしくお願いします。
8月9日(土)に行われた研修会の資料が届いています。
福祉講話などの参考になる資料です。墨字版・拡大文字版、点字版、それぞれのデータもあります。
ご興味のある方は事務局までご連絡ください。
9月に入っても日差しは真夏のようですが、スズムシやマツムシの音が聞こえ、澄んだ空気と高い空に秋を感じます。
芸術の秋、今年の文化祭でバラライカ演奏会が行われます。
お恥ずかしながら、バラライカについて知りませんでした。演奏会というからには楽器らしいというレベル。どんな楽器か調べてみました。
三角形の胴体が他に類を見ないデザインで、視覚的にも印象的な弦楽器バラライカは、数百年前からあるロシアの民族楽器です。
三本の弦を、ピックを用いずに指頭で演奏し、右手5本の指を駆使したさまざまな奏法が考案されています。
音域によりプリマ、セクンダ、アルト、バス、コントラバスまで5種類あり、代表的な「プリマ・バラライカ」は68cm、ウクレレより少し大きく、マンドリンとほぼ同じくらいの大きさです。
楽器の形の想像は付きました。どんな音色か、5本の指を駆使した演奏ってどんな感じなのか? 当日が楽しみです。
(事務局長 小笠原恭子)
山視協だより 令和7年9月号
発行人 一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会
〒400−0005 山梨県甲府市北新1−2−12
山梨県福祉プラザ1階
発行責任者 会長 小林 誠
編集責任者 事務局長 小笠原恭子
電話 055−252−0100
FAX 055−251−3344
http://yamashikyo.sakura.ne.jp