全国盲人福祉大会福井大会に参加して | ・・・・・2 |
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あはき協議会報告 | ・・・・・3 |
スポーツ協議会報告 | ・・・・・4 |
生活分科会報告 | ・・・・・5 |
職業分科会報告 | ・・・・・6 |
無資格者撲滅キャンペーン実施について | ・・・・・7 |
第2回役員会開催のお知らせ | ・・・・・8 |
福祉部講演会のお知らせ | ・・・・・8 |
体育文化部より文学散歩のご案内 | ・・・・・9 |
第33回山梨県障害者技能競技大会開催のお知らせ | ・・・・・9 |
ペデストリアンデッキのポールが撤去されます | ・・・・・9 |
エスコートゾーン摩耗状況等調査報告 | ・・・・・10 |
「情報」の名前を募集しています | ・・・・・12 |
「情報」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。
会長 長澤 誠
第66回全国盲人福祉大会は、去る、6月21日(金)〜23日(日)の三日間福井県芦原温泉 サンドーム福井等を会場として、全国から1800名余が参加し盛大に開催されました。
本会からは、小型バス一台をチャーターして会員およびボランティア等14名が参加いたしました。この大会では、「急げ、東日本大震災からの復興。」「学べ、被災障害者の体験。」「期は熟した。障害者権利条約の批准。」「作ろう、障害者も安心できる社会を。」「守れ、鍼灸マッサージの免許制度。」「広げよう、日盲連の仲間。示そう、日盲連の団結力。」が大会スローガンとして掲げられていました。
初日、13時から行なわれた評議員会では、竹下日盲連会長から「国会において6月13日に、障害者雇用促進法改正案が満場一致で通過した。これによって民間事業主を含めて全ての事業主に対して障害者差別の禁止と合理的配慮が法的義務となった。また、6月19日には、障害者差別解消法が満場一致で採択された。問われるのはこれからだ。障害者差別解消法が出来たからと言ってそれだけで世の中はよくならない。合理的配慮において雇用の場では法的義務であるがそれ以外のサービス部門では努力義務としかなっていない。これらの見直しも含めて合理的配慮の指針作りにも日盲連は積極的に関与して視覚障害の特性が生かされたガイドラインを作り、日本が視覚障害者の住みよい町、住みよい国になることを願って全力を尽くして行く。」と力強い挨拶がありました。
議事では、(1)平成24年度事業報告(案)(2)平成24年度決算報告(案)が執行部提出通り承認されました。(3)その他のところでは、東日本大震災で体験したことを風化させず、今後の視覚障害者の防災・減災に役立てるため、「災害語りべ派遣事業」の紹介が仙台市の評議員からありました。
二日目の分科会で私は「バリアフリー分科会」に出席いたしました。 ここでは本会をはじめ関東地区各団体および静岡県、三重県等から提出された議題、「視覚障害者の安全な移動を促進するために、誘導ブロック・エスコートゾーン・音響式信号機(弱視者対応信号機)の設置拡大など、バリアフリー法に基づく各種施設、設備を要望する」が採択されて日盲連を通して関係機関へ働きかけて行く事となりました。
最終日の式典では、福井県視協小山会長から県内の名所の紹介を含めた歓迎の挨拶の後、日盲連顕彰に基づく表彰式、来賓の方々からの祝辞等が行なわれ、大会議事においては、平成24年度決議処理報告(案)、平成25年度運動方針(案)等提案どおりに採択され、最後に、「視覚障害者同行援護事業における利用者負担を廃止し、個人のニーズに応じた支給量の決定と、ヘルパーの自家用車使用を認めるよう要望」等12項目を満場一致で決議して閉会となりました。
今回もボランティアとして自費参加してくださった方々の支援をいただき私達はこの大会に安心して参加することが出来ました。ありがとうございました。来年は、大分県大会となり、平成26年5月29日(木)〜31日(土)に開催されます。皆さんもご一緒に参加いたしましょう。
副会長 堀口 俊二
大会1日目に行われたあはき協議会では、平成24年度事業・決算・監査報告、平成25年度事業計画・予算(案)等について協議し、執行部の提案通り承認されました。
事業報告の中で質疑が集中したのが、昨年8月に立ち上げたあはき問題戦略会議の経過報告でした。特に、無資格者問題については、竹下会長より、憲法学者を巻き込み弁護士も出席する中、昭和35年最高裁判決の変更は可能か、同年の医務局通知の行政解釈の変更はできないかの2点につき研究・協議中との報告がありました。今年度も引き続き協議を深めるとのことで、この問題に関するこれまでとは切り口の違う新たな取り組みとしてその動向が注目されます。
また、通勤介助や自営業者へのヒューマンアシスタントについても、制度化実現に向け検討中とのことでした。大きな前進を期待しながら会場を後にしました
副会長 矢崎 繁
6月21日に開催されたスポーツ協議会では、はじめに日本盲人会連合の 竹下義樹会長よりスポーツの大切さと国会に障害当事者が必要との挨拶のあと、視覚障害者で参院選の全国区より立候補する河合純一氏の紹介、本人の挨拶がありました。
また、平成24年度の第12回全国障害者スポーツ大会のグランドソフトボール大会の表彰状と優勝旗が竹下会長より山梨県に授与されるとともに、第8回通信競技大会の3名の方が表彰されました。
その後、スポーツ協議会の大橋会長の挨拶があり、議長、副議長が選任され、議事に入りました。平成24年度事業報告、事業活動収支計算書、監査結果報告、平成25年度の事業(案)、予算(案)が審議され、予算書の一部訂正が行われた上ですべて承認されました。25年度の主な事業は次の通りです。
なお、組織団体数は61団体で出席42団体、委任7団体でしたが、厳しい意見や質問などが活発にかわされ有意義な会議となったと思います。
副会長 堀口 俊二
大会2日目の生活部会では、災害支援関係6題、障害者総合支援法関係4題、同行援護事業関係7題、病院内におけるヘルパー利用関係2題、介護保険関係2題、補装具・日常生活用具関係5題、年金・手当等福祉施策関係8題、その他4題計38題が各団体より議案として提出されました。
その他の中の「STTルールに関する要望」は、スポーツ協議会に委譲することになりましたが、それ以外の議案は、一部表現を変更することを条件にすべて採択されました。この中には、本会が定期総会の決定に従い提出した議案「国に対し、重度障害者医療費窓口無料化の制度化を要望する」も含まれています。
採択された議案は、今年度日盲連の国や関係省庁への要望事項として整理されます。3時間という限られた時間なので、一つ一つの議案について充分意見交換を深められなかったのが残念ですが、どの議案も視覚障がい者が抱えている切実な問題であることは確かです。運動の成果を期待したいと思います。
副会長 広瀬清敏
全国大会二日目に開かれた職業分科会では出席者数52名、座長2名、助言者3名、竹下会長を含む弁護士2名の体制で各地区から提出された議題を三つの項目に分け、討議されました。以下に要約して記して行きます。
提出された議題のうち、一部訂正の上、承認され、提出者欠席の1議題を残し、すべて承認されました。出題者欠席の場合は討議されないことになっているそうです。 討議終了後少し時間が余り、竹下会長からこの際要望があれば受けてくれるとのことで山梨県からは長年国会内での無資格業者が治療施設を営業していたがこのほど有資格の業者にかわったようですがそこに今後視覚障害者のあはき師が働けるように働きかけてほしいとの要望をして参りました。
職業部 部長 李年子
今年も無資格者撲滅キャンペーンを業団体の皆様にも協力をお願いしながら鍼灸の日(8月9日)を中心に活動を実施して行きたいと思います。
甲府支部では甲府駅周辺でのチラシ配布を予定しています。他の支部につきましてはそれぞれの実状にあった形で行なって頂きたいと思います。
目に見える成果があがりにくい活動ですが地道に声を出していくことが大切かと思っています。皆様のご協力をよろしくお願い致します。
事務局長 堀口 俊二
今年度第2回役員会を8月25日(日)午前10時よりボランティアNPOセンター4階視聴覚室にて行います。理事、監事、支部長の方は出席のほどよろしくお願いします。なお、議題等詳細につきましては来月の「情報」でお知らせします。
福祉部 部長 市瀬實
今年の福祉部講演会は、昨年10月1日に施行された「障害者虐待防止法」を中心に、障がい者の生存権や自立を促進する法律のお話を取り上げてみました。 インターネットで調べてみると、障がい者への虐待事例がけっこうあることに驚かされます。 今回講師にお願いする社会福祉法人 清長会地域療育支援センター千代田相談員・リーダーの出口幸英さんは、とても温かくわかりやすい語り口でお話してくださいます。1人でも多くの会員・会を支えてくださる方々の参加をお待ちしています。
なおこの講演会の後、県警への音響式信号機設置要望について、皆さんで山視福協としての意見を統一したいと思いますので、お残り頂ければ有難いです。よろしくお願いします。
体育文化部 部長 埜村和美
恒例の秋の文学散歩を、次のとおり開催いたします。この施設は、文化・芸術・スポーツの総合施設で、障がい者への配慮が随所になされていて、これからの本県での開設運動の展開にも、参考になると期待されます。皆様誘いあわせての参加をお待ちしています。なお詳細につきましては、次号に記載させていただきます。
副会長 堀口 俊二
去る6月11日(火)、甲府市道路河川課の企画で、甲府駅北口ペデストリアンデッキ階段降り口のポールに関する話し合いが、本会代表と車椅子使用者代表の出席の下行われました。元々このポールは、車椅子やベビーカーの転落防止のため設置されたものですが、視覚障がい者には大変危険であり、その撤去が望まれていたものです。
席上、車椅子使用者代表の方々とざっくばらんに意見交換した結果、階段の位置に関する明確な路面表示があれば、ポールはなくても車椅子使用者等の安全確保に問題はないであろうとの結論に達し、通路と階段が直線上にある武田通り降り口を除く各階段降り口のポール撤去が決定されました。また、弱視者にも見やすい路面表示をということで、6月29日(土)、鈴木篤甲府市議会議員の同席をいただく中で、弱視者数名参加の下数種の色の見本を見比べる現場での検証作業も企画され、見やすい黄色で表示することが確認されました。
なおこの席で、以前から要望していた階段手すりへの点字表示についても、道路河川課より設置の方向が示され、設置箇所や表示内容等私たちの希望をお伝えしました。障がい当事者がお互いの立場を尊重しながら、暮らしやすい町作りをしていくことの大切さを痛感した話し合いでした。
福祉部 部長 市瀬實
以上です。なおこのページを閉じるにあたり、一緒に歩いて調査項目のチェック他 全面的に協力してくれた島村さん、エスコートゾーン等の摩耗状況等の写真を提供してくれた山内さん、そして雨天の中熱心にそれぞれの形で協力してくれた部員全員に感謝します。
先月の「情報」で、山視福協「情報」という名称をもっと親しみやすく魅力あるものに変更したいので、たくさんのアイディアをお寄せいただきたい旨ご案内しましたが、残念ながら皆さんからの提案やご意見がほとんどありませんでした。7月も引き続き山視福協「情報」に代わるべき新たな名前を募集したいと思います。多数のご意見、ご提案をお待ちしています。