第10号 平成26年10月15日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報
巻頭言 | |
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プランの作成と条例改正に関わる意見交換会 | ・・・・・2 |
今月の動き | |
第2回移動環境調査 | ・・・・・3 |
女性部報告 | ・・・・・5 |
文学散歩を終えて | ・・・・・7 |
寿の集いに感謝 | ・・・・・8 |
今後の予定 | |
パソコンクラブからのお知らせ | ・・・・・9 |
グランドゴルフ大会参加者募集 | ・・・・・9 |
体育文化部より文化祭のご案内 | ・・・・・10 |
第3回役員会及び60周年記念事業実行委員会開催について | ・・・・・10 |
職業部研修会案内 | ・・・・・11 |
関ブロ協議会さいたま市大会参加者募集 | ・・・・・11 |
トピックス | |
第14回全国障がい者スポーツ大会 | ・・・・・12 |
各部より | |
富士河口湖支部 | ・・・・・12 |
事務局より | |
主張大会作文募集中です | ・・・・・13 |
「山視協だより」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。
会長 長澤 誠
去る9月16日午後1時30分から、山梨県庁防災新館会議室において、「山梨県障害者プラン2015(仮称)の作成および山梨県障害者幸住条例の改正にかかわる意見交換会」が開催されました。この日には、県の担当者と障害者の8団体から40名余が参加し、本会からも堀口副会長、酒井理事、埜村理事、長澤の4名が出席しました。先ず県障害福祉課長・平賀様から、「山梨障害者プランの作成と山梨県障害者幸住条例の改正を行わなければならない。障害者プランについては、施策推進協議会で、幸住条例については条例改正検討委員会を設け、これまで何回か会議を重ねてきた。できるだけ多くの方からいろいろな意見をいただきたい。」と挨拶がありました。
次にプラン作成と条例改正について、県障害福祉課のそれぞれの担当者から説明がありました。プラン作成では、障害者基本法に基づく「山梨県障害者計画」と福祉サービスとか供給の見込み量等を設定する「山梨県第4期障害福祉計画」の二つの計画からなっていて、期間は平成27年〜平成29年の3年間。また、条例改正については現行の条例に、障害のある者もない者もお互いを尊重しあいながら共に生活出来る「共生社会」と、障害を持つ方々への「差別や不利益な扱いを解消し、合理的配慮」を組み込んでいく。でありました。
続いて司会者から、普段考えていることや、暮らしの中で困っていること、また、行政に対し、してもらいたいこと等について各団体に発言の機会が与えられました。本会からも視覚障害者として大きな課題である「移動」、「情報」、「就労」等の課題について話し、今後の動向によってこれらの課題が解消されることに期待したいと発言いたしました。
最後に、これまで山梨県障害者幸住条例改正検討委員会で討議してきた「生活の中での差別」の9項目(以下に記す)の概略について担当者から説明があり、2時間を超える意見交換会は終了となりました。
福祉部 部長 市瀬實
福祉部では9月7日に、2回目のバリアフリー環境調査を行いました。
調査場所 竜王駅・甲府駅
調査項目 1.自動券売機 2.駅構内(プラットホーム)
3.内方線付点字ブロック 4.開閉ボタン式の電車
部長 藤野ます子
去る9月7日(日)から9日(火) まで、「第60回記念全国盲女性研修大会・東京大会」が二つのホテルを会場に行われました。大会は次のスローガンを掲げ開催されました。
2日目の午前の代表者会議では、8議題が活発に審議され、原案通り承認されました。
続いて午後からは研修会が行われました。第一部講演会では、元マラソンランナーでスポーツジャーナリストの増田明美氏が、アスリート時代のこと、盲人マラソンの伴走者をしていることなど、ユーモアを交え話されました。時には笑いがあり、会場は和やかな雰囲気でした。
第二部は会員による、レポート発表と意見交換が行われました。テーマは「バリアフリー商品と私(使ってよかったと思うもの・あったらいいと思うもの)」でした。助言者として、協用品推進機構専務理事星川安之氏・東京都消費者啓発員 鈴木伸子氏・日盲連会長 竹下義樹氏を迎え、各ブロックの代表9名が発表しました。どの方も日常生活の中で、いろいろなバリアフリー商品を、便利に使っている様子が伝わってきました。特に多かったのは体重計で女性はいつの日にも体重を気にしていることを痛感しました。
また会場との意見交換では、バリアフリー商品としてあったらいいものがたくさん提案されました。特に印象に残ったのは、電子白杖があったらとの意見でした。
3日目は記念式典と全大会が行われました。記念式典では、秋篠宮妃紀子様のご臨席を賜り、心温まるお言葉をいただき、会場は大きな拍手につつまれました。
また席上本会女性部、発足にご尽力された、久保田きぬ代様が表彰を受けました。心よりお喜び申し上げます。
全国大会では、諸案件の報告と承認。宣言(案)、決議(案)が採択され閉会となりました。
体育文化部部長 埜村和美
晴天に恵まれた今年の文学散歩は、長野県安曇野市にある『碌山美術館』を訪れ、説明を聞きながら展示されている彫刻に触れました。30歳の短い人生だった碌山の作品はどれもが生命感にあふれ、『坑夫』や『労働者』の作品は筋肉質の無骨さが感じられ、『女』の曲線の美しさとは対照的でした。眼球も、彫り方により表情が違い、それぞれを触れながら確かめました。時間の都合上、すべての展示等を見学することはできませんでしたが、短命がゆえに作品にこめた、碌山の情熱に触れる思いがしました。
昼休みには、北アルプスの湧き水で育てるわさびで有名な『大王わさび農場』での昼食と買い物を楽しみ、名物のわさびソフトクリームの列に並ぶ会員も多かったようです。梨狩りは幸水が終わり、豊水が熟れるのを待つ時期に辺り、木からもぐ体験はできませんでしたが、希望者は畑に案内され、たわわに実るぶどうやりんごそしてラフランスに触れることができました。
帰りに塩尻市の小坂田公園の道の駅に立ち寄った際、盲導犬の入店拒否をされました。体育文化部の担当副会長であり盲導犬ユーザーの矢崎さんが、長野県庁盲導犬相談窓口を通じ、道の駅の店長と従業員に、盲導犬の理解と協力を求める要望をしました。会員とヘルパーさんのご協力により、無事に研修旅行を終えることができたことに感謝します。またいくつかのご指摘やご要望は、これからの事業活動に活かして参りたいと思います。ありがとうございました。
長寿会 花形幹雄
9月28日の日曜日には、かんぽの宿石和を会場に1日高齢視覚障害者のための催しが行なわれました。午前10時からは長寿会の結成50周年記念の総会が開かれ、11時からは研修会「村岡花子とその功績」について県立文学館学芸幹小俣岳先生の講演を興味深くお聞きしました。
続いてお昼からは、この日のメイン行事である山視福協主催の寿の集いが盛大に開かれ長寿会会員、青い鳥老人ホームの利用者などが招待されました。福祉部の方々の運営により会が進められ、長澤会長のお祝いのあいさつに続いて長寿会古屋相談役の発声で乾杯し会食。ご馳走に箸を進めながら市瀬福祉部長をはじめ福祉部員などからのお祝いと励ましの言葉をいただきました。続いて自己紹介が行なわれ参加者は1年ぶりの再会を喜び合い、会場は大変和やかな交わりの場となりました。
また、高齢者10名のカラオケにも大きな声援が贈られました。そのあと、「リンゴの唄」や「ふるさと」など懐かしい歌を皆で合唱、集いはあっという間に予定の時間となりました。長寿会山下副会長からのお礼の言葉、堀口山視福協副会長の発声により万歳三唱、小田切福祉部員の終わりの言葉によりお開きとなりました。元気なパワーをたくさんいただいた高齢者たちは、また来年も元気で会いましょう合言葉に会場を後にしました。
山視福協の福祉部はじめ役員の皆さん、ボランティア・ヘルパーの方々に心より感謝を申し上げます。ありがとうございました
前号でもお知らせしました11月3日のサイトワールドですが、まだ若干の空席があります。参加ご希望の方は、お早めにお申し込みください。なお、定員になり次第締め切りとさせていただきます。
申し込み問い合わせ 山本 電話 055-251-5082 メール HZH02576@nifty.com
なお、迷惑メール防止のためメールアドレスの「@」は全角で表記してあります。ご使用の際は半角に直してからご使用ください。
わの会との交流グランドゴルフ大会を次の通り行います。大勢の会員の皆様のご参加をお待ちしております。
体育文化部部長 埜村和美
恒例の県下視覚障害者の文化祭を、下記の日程により開催します。皆様お誘いあわせてご参加くださいますよう、ご案内いたします。
語り 朗読の出場者を募集しますが、発表は10分以内とさせていただきます。
俳句・川柳・短歌は、それぞれ1句・1首とさせていただきます。
語り・朗読の申し込みは、埜村(0553−22−6909)まで。
文芸の投稿は、事務局 小林(055−252−0100)まで。
いずれも11月7日(金)を締め切りとさせていただきます。
事務局長 堀口俊二
標題の二つの会議を12月21日(日)に次の日程で行います。年末の何かとお忙しい折かと思いますが、関係の方々には予め予定に入れておいていただき、ご出席下さいますようよろしくお願い致します。
今年最後の行事になろうかと思います、詳しくは来月号の「山視協だより」でお知らせ致しますので興味のある方は予定に入れておいて下さい。
先月号でお知らせしました通り、第49回日本盲人会連合関東ブロック協議会さいたま市大会が次の通りラフレさいたまで開催されます。10月末までに参加者の概数を報告することになっておりますので、参加希望の方は10月26日(日)までに事務局まで連絡をお願いします。大勢の参加をお待ちしています。
長崎県で11月1日から3日間開催される標記の大会で今年も菊島巧さんを主将とする本県選手団の活躍が期待されます。視覚障がい関係では菊島巧さん(砲丸投・ソフトボール投)、井口靖也さん(STT)、安西飛呂さん(1500m・200m)の3名が出場予定です。皆さんで応援しながら吉報を待ちたいと思います。
支部長 中村千秋
本年も昨年と同様に行事の計画を実践しています。
今年の銀粘土(シルバーアートグレー)はみずみずしい季節の草花で教えて頂きました。好きな葉の裏に銀粘土を何度も塗り重ね形を整えます。ドライヤーで軽く乾燥させたあと電子レンジで焼きます。すっかりさめたらよく磨き光沢を出します。各自好みの金やシルバーのチェーン、皮ベルトなどに通し個性を出せたら成功です。
マッサージの治療奉仕は河口、船津、小立、勝山の四つの会場で実施し、地域の高齢の皆様と交流を計りながら心地よい汗を流しました。この奉仕も長く継続させてゆきたいと考えています。
また10月12日には富士山ホールでiPadの講習会が実施されます。私たち、富士河口湖支部の会員も全員が参加し、体験して行きたいと思います。さらに毎日の暮らしに役立てることが出来ればと考えています。
今後も地域の活動や行事に積極的に参加し支部の発展に努力してゆきたいと思います。
今年の主張大会は、12月7日(日)12時から山梨県防災新館オープンスクエアで行われます。ただいま作文を募集しています。
内容 テーマは自由(7分以内で発表出来るもの)
募集期間 10月24日(金)まで
応募方法 住所・電話番号・氏名・障害者手帳のコピーを添えて山梨県障害者福祉協会事務局まで提出して下さい。
事務局長 堀口俊二
1ヶ月のご無沙汰でしたが皆さんお元気ですか・・・?どこかで聞いたことのあるフレーズだなどと懐かしく思われる方がおられるかどうか分かりませんが、早いものでもう10月号発行の時期となりました。今月号も内容の充実した読み応えのあるものになったのではないかと勝手に満足している編集責任者です。ところで、皆さんは新五千円札にお目にかかったことがありますか?それがどういう訳かお金にはあまり縁のない私の財布に2週間ほど前飛び込んできたのです。確かに今までのものよりは触覚的に少しわかりやすくなっているような気がします。しばらくそのまま寝かせておきますので、関心のある方はお声がけ下さい。朝晩は大分冷え込んできました。お身体にはご自愛下さい。
山視協だより 平成26年10月号
発行人 一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会
〒400−0005 山梨県甲府市北新1−2−12
山梨県福祉プラザ1階
発行責任者 会長 長澤 誠
編集責任者 事務局長 堀口 俊二
電話 055−252−0100
FAX 055−251−3344
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