第9号 平成26年9月17日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報
巻頭言 | |
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傷つけられた盲導犬 | ・・・・・2 |
今月の動き | |
第2回役員会報告 | ・・・・・3 |
第5回60周年記念事業実行委員会報告 | ・・・・・4 |
福祉部講演会報告 | ・・・・・5 |
無資格者撲滅キャンペーン報告 | ・・・・・6 |
今後の予定 | |
「寿の集い」のご案内 | ・・・・・7 |
グランドゴルフ大会参加者募集 | ・・・・・7 |
女性部研修会のご案内 | ・・・・・8 |
体育文化部より三団体交流秋季運動会のご案内 | ・・・・・8 |
サイトワールドへのお誘い | ・・・・・9 |
体育文化部より文化祭のご案内 | ・・・・・9 |
関ブロ協議会さいたま市大会参加者募集 | ・・・・・10 |
トピックス | |
おめでとうございます | ・・・・・11 |
各部より | |
甲斐支部 | ・・・・・11 |
南アルプス支部 | ・・・・・12 |
事務局より | |
JBニュースの案内 | ・・・・・12 |
編集後記 | ・・・・・12 |
「山視協だより」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。
会長 長澤 誠
視覚障害者の移動方法は個々それぞれであります。白杖一本を頼りに、ひとあしひとあし安全を確認しながら移動する者、家族やヘルパーの支援をいただいて移動する者、歩行補助装置と白杖を併用使用して移動している者、さらに盲導犬のユーザーなどであります。どの移動方法も私たちが引きこもらないで積極的に社会参加する上で必要な手段と言えるでしょう。
ところが、私たち視覚障害者の社会参加のお手伝いをしている盲導犬に対して何者かが鋭利な器具をもって傷つけたという大変卑劣でショッキングなニュースが先月末に報道されました。
ラブラドルレトリバー等の盲導犬は生来おとなしい性格だそうですが、また、生まれた時から深い愛情と良質な飼育環境に包まれて育てられていますので人間を100%信じ信頼しています。ですから吠え付いたりは決してしないとお聞きしています。そのような盲導犬が通勤に向かうさいたま市のユーザーの誘導中に被害を受けたということでありました。このニュースを耳にして怒りにも似た思いになったのは私一人ではないと思います。これは盲導犬ユーザーのみならず、周囲の様子がよく把握しにくい視覚障害者全員に対する侮辱した行為であると言っても決して言い過ぎではないと思います。
次に驚いたことは、このニュースをNHKラジオで聞いた翌日、日盲連から配信されたJBニュースの記事の見出しが「器物損壊:盲導犬刺され怪我 埼玉で先月 容疑で捜査」2014.08.28 毎日新聞 朝刊となっていたことです。盲導犬が物扱いにされているとは、とんでもない話ではありませんか。器物損壊事件ではなく、盲導犬はユーザーである視覚障害者の身体の一部(手足)でもありますから傷害事件ではないかと思いました。
2020年に、東京でパラリンピックが開催されます。日本人の障害者に対する意識とマナーの向上が求められる出来事ではないかと痛感いたしました。
事務局長 堀口俊二
去る8月31日(日)午前10時よりボランティアNPOセンター4階視聴覚室において平成26年度第2回役員会を行いました。以下にその要点を記します。
実行副委員長 堀口俊二
標記の会を去る8月31日(日)福祉部講演会終了後の午後2時半より、ボランティアNPOセンター4階視聴覚室にて行いました。前半は式典講演、祝賀会、記念誌の3部門に分かれ話し合い、後半はその結果を持ち寄って全体で協議しました。記念品については現在検討中であること、祝賀会のアトラクションの内容が決まったこと、記念誌の原稿がかなりそろってきているがまだ個人からの投稿が少ないこと等が報告されました。また、福祉大会における感謝状等表彰についての具体案は正副会長会議で検討することが午前中の役員会で決定されました。細かい事項については今後各担当で詰めていくこととなります。
なお、次回は拡大実行委員会の形で12月の職業部講演会の後行う予定です。福祉大会まであと6ヶ月、実行委員会としても歴史に残る意義ある大会になるよう努力していきますので、皆様方のご協力・ご支援よろしくお願い致します。
部長 市瀬實
福祉部では8月31日(日)13時から県ボランティアNPOセンターを会場に、甲府市障害者基幹相談支援センター(リンク)の野澤奈加子先生を講師としてお招きし「計画相談ってなあに」というテーマで講演会を開催しました。
講演の内容は次の通りです。
講演の要旨は概ね以上の通りでした。 なお「計画相談のお問い合わせについては市町村によって窓口の名称が違う所もあるようですが、お住いの市町村の自立支援担当あるいは障害担当にお問い合わせされると良い。」とのコメントを、県障害福祉課自立支援担当、吾妻様(055−223−1463)から戴きました。
職業部担当副会長 広瀬清敏
8月8日(金)甲府駅周辺において恒例のチラシ配布を実施しました。県障害福祉課をはじめ、各業団体、甲府支部員、ボランティアさんなど20名の協力で1500枚のチラシを配布することができました。
各支部には1人10枚程度のチラシを支部長さんに預けましたので、支部の実態に応じてご活用下さい。
福祉部 部長 市瀬實
山視福協では次の日程により、「寿の集い」を開催します。先輩方との交流を通し、元気を分かちあいませんか。尚、午前は長寿会総会と研修会が開催されます。
尚、甲府駅南口午前8時50分集合、9時出発のバスがあります。
山視福協会員は9月20日(土)までに市瀬(055−237−1875)へお申し込みください。
恒例となりましたわの会との交流グランドゴルフ大会を次の通り行います。大勢の会員の皆様のご参加をお待ちしております。
部長 藤野ます子
女性部では次の日程により研修会を開催いたします
体育文化部部長 埜村和美
この事業は、県下の在宅と施設利用の視覚障害者とライトハウス、青い鳥奉仕団が一堂に会し、競技を通じて親睦をはかるものです。皆様誘いあわせてご参加くださいますようご案内いたします。
参加希望の方は各支部長さんに必ず申し込んでください。
なお運動のできる服装でお願いいたします。昼食と賞品を用意して参加をお待ちしています。前号で受付時刻の記載に間違いがありましたので訂正させていただきます。
パソコンクラブでは、11月3日に「サイトワールド」を見学します。サイトワールドは、最先端機器、日常用品等の展示会、講演会、体験会等が催される視覚障害者のための総合イベントです。クラブ員以外の山視協会員も参加可能です。皆様のご参加をお待ちしています。
体育文化部部長 埜村和美
恒例の県下視覚障害者の文化祭を、次の日程により開催します。皆様お誘いあわせてご参加くださいますようご案内いたします。
語り・朗読の出場者を募集しますが、発表は10分以内とさせていただきます。
俳句・川柳・短歌は、それぞれ1句・1首とさせていただきます。
語り・朗読の申し込みは、埜村(0553−22−6909)まで。
文芸の投稿は、事務局 小林(055−252−0100)まで。
いずれも11月7日(金)を締め切りとさせていただきます。
第49回日本盲人会連合関東ブロック協議会さいたま市大会が次の通りラフレさいたまで開催されます。視覚障がい者が抱えている諸課題に対する他団体の取り組みや活動状況、中央の状勢等知ることができる意義ある大会です。大勢の参加をお待ちしています。10月末までに参加者の概数を報告することになっておりますので、参加希望の方は10月26日(日)までに事務局まで連絡をお願いします。
第60回記念全国盲女性研修大会特別表彰受賞
去る9月7日(日)〜9日(火)に東京都で開催された第60回記念全国盲女性研修大会において、甲府支部の久保田きぬ代さんが本会女性部長を20年余に亘って歴任され視覚障がい女性の福祉の向上に貢献された功績が認められ、特別表彰を受賞されました。久保田さんの本会活動に対する長年に亘るご尽力に感謝しながら、皆さんとともに慶びを分かち合いたいと思います。今後も会の知恵袋としてアドバイス等よろしくお願い致します。
埜村和美さんが9月2日、NHK学園笛吹市短歌大会で秀作を受賞されました。
【題詠 実】
摘果する桃の実はねる作業台五反の畑に音ひびきあう
支部長 堀口俊二
今年の甲斐支部は会員が昨年より一人減って12名です。親団体の山視福協の課題の一つである組織の拡大と若返りがわが甲斐支部にもそのまま当てはまるといった感じで、なかなか会員増という訳にいかないのが現実です。5月11日(日)に総会を開き、今年も甲府支部の行事に参加させていただきながら並行して支部独自の事業を計画することとなりました。
社会学級は昨年に引き続き江戸文化に触れるということで、水上バスの体験やテレビ局の見学などを計画中です。また、交流会なども計画し会員をはじめ関係の方々との親睦を深めていきたいと考えています。
一方、市への要望活動も継続して行うこととなり、今年度は8月5日に会員5名で福祉保健部を訪ね移動環境の改善や日常生活用具の給付品目の追加などを要望してきました。今年度よりタッチメモが日常生活用具給付品目として認められたこと、平成27年度よりタクシー利用券給付対象が障害等級3級以下の弱視者に拡大されることとなったことは年々積み上げてきた活動の成果だと考えます。しかし、その一方で最近路線バスの本数削減や廃止など交通環境の後退が大きな問題となってきています。このことについては、市長さんとの話し合いの場を設けていただくよう福祉課にお願いし、現在日程等調整中です。移動に関する私たちの現況を直に訴え、安易に路線バスへの補助金削減など行わないよう求めていくつもりです。色々課題もありますが、今年もマイペースで一歩ずつ歩んでいます。
支部長 東條芳彦
南アルプス支部では、去る4月6日に市内の市民活動センターにおいて、平成26年度定期総会を開催し、新年度の事業をスタートさせました。 今年度より、新会員が3名入会してくれました。
定期総会終了後は昼食をはさんで午後は、第1回社会人学級を開催しました。
テーマは「お茶を楽しもう。」で昨年度の陶芸教室で自分たちが作成した抹茶茶碗を持ちより、それぞれのできばえを披露しました。そのあと、講師より、茶道の心得と作法を学びながら、自身でお茶を点てて味わったり、相手にお点前をふるまったりしました。また、生菓子や干菓子などのいただき方も学びながら会員相互の親睦もはかりました。
5月18日(日)の交流研修会(行き先 諏訪市博物館・諏訪神社上社散策 銘酒真澄と舞姫酒造見学)
博物館では、館長さんの解説をおききしながら、ゆっくり見学しました。酒蔵見学では、酒好きの会員さんが多いので、 心行くまで楽しみました。
7月13日 感謝状授与式と感謝の集い
会員の堀内幹夫さんが、今年度の行事に参加を終えた後、他県に転居されることになり会を退かれます。 堀内さんは、入会時から事務局長を務め40有余年の間、 牽引役として会に携わってきてくれました。 会では、その功績に対し、市内にある桃源閣にて感謝状授与式を執り行いました。その後 同じ会場で感謝の集いのささやかな宴の席を設けました。堀内さんご夫妻を囲んで会員皆さんおひとりおひとりからの思い出話や感謝の言葉が送られ、なごやかなひとときとなりました。堀内さんご夫妻には新天地でも大いに活躍されることを 願っております。
次に今後の予定を記します。
事務局長 堀口俊二
今月号の内容はいかがだったでしょうか?いつにも増してページ数が多くて、読むのに骨が折れたと思った方もおられるかもしれません。それだけ会がしっかり活動している証ということで、ご容赦いただければと思います。また、内容等お気づきの点がございましたら事務局までお寄せ下さい。「浴衣の君は芒の簪、熱燗徳利の首つまんで…」などという歌がしっくりくる季節となりました。今夜 辺り、日本酒を片手に秋にちなんだCDでも聞きながらゆったり過ごそうかなどと思案している筆者です。
山視協だより 平成26年9月号
発行人 一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会
〒400−0005 山梨県甲府市北新1−2−12
山梨県福祉プラザ1階
発行責任者 会長 長澤 誠
編集責任者 事務局長 堀口 俊二
電話 055−252−0100
FAX 055−251−3344
http://yamashikyo.sakura.ne.jp