第21号 平成27年9月15日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報
巻頭言 | |
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私たちと防災 | ・・・・・2 |
今月の動き | |
無資格者撲滅キャンペーンについて報告 | ・・・・・3 |
第2回役員会報告 | ・・・・・3 |
福祉部講演会報告 | ・・・・・6 |
今後の予定 | |
「寿の集い」のご案内 | ・・・・・8 |
体育文化部より三団体交流秋季運動会のご案内 | ・・・・・8 |
女性部から研修会のご案内 | ・・・・・9 |
グランドゴルフクラブより | ・・・・・9 |
県下視覚障害者文化祭(出場者・文芸作品募集) | ・・・・・9 |
第50回日盲連関ブロ群馬大会参加者募集 | ・・・・・10 |
トピックス | |
援護功労賞等知事表彰 | ・・・・・10 |
支部だより | |
南アルプス支部 | ・・・・・11 |
甲斐支部 | ・・・・・12 |
クラブだより | |
STT 関東大会優勝報告 | ・・・・・13 |
事務局より | |
お知らせ |
「山視協だより」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。
会長 堀口俊二
暑さ寒さも彼岸まで、秋本番の好季節となってまいりましたが皆さんいかがお過ごしですか。
さて、この9月は1日の防災の日に合わせ全国各地で防災訓練が行われたり、テレビやラジオで防災をテーマにした番組が組まれるなど、防災への関心が喚起される月です。そこで、今回は視覚障がいの立場で、災害に備え日頃どんな取り組みが必要か、東日本大震災被災者の体験談など参考にしながら考えてみました。
非常バッグや備蓄食料の準備、家具等家の中の安全対策、いざという時の避難経路や避難場所の把握、家族との連絡方法の確認などが大切だとよく言われます。そのうちの非常持ち出し品については、折り畳み式白杖、持病の薬、携帯用ラジオ、携帯電話と充電器、ライト、笛、緊急用カード(保険証や障害者手帳番号、常備薬等を記載したもの)などが最低限必要とされています。多くの皆さんは既にこのような準備をしておられるかと思いますが、根がずぼらな私などは、ごたぶんにもれずまだまだこれからといった感じです。
避難所と避難経路の把握も大切です。もちろん、災害時には単独歩行はほとんど不可能と思われますが、それでも普段その経路を歩いていたかどうかで大きな違いが出るようです。また、避難所までのメンタルマップを持っていたことが避難時に役立ったという報告もあります。そして、普段の良好な近所付き合いが、避難時の声かけや支援につながる大切な要素であることは言うまでもありません。また、行政からの支援を受けるには、要援護者名簿に登録しておくことが必要です。
次に、災害時の安否確認方法を家族間で話し合っておくことも大切です。災害は家に一人でいる時にも、そして外出時にもやってきます。特に、移動が困難な私たちにとっては、いざという時家族や知人との安否確認が大きな心の支えとなります。そのために使い慣れておくと良いのが、災害用伝言ダイヤルです。NTTコミュニケーションズが提供しているもので、固定電話でも携帯電話でも、171をプッシュしてガイドに従って操作すれば、自分の状況を録音したり、家族や知人が録音したメッセージを再生したりできるサービスです。毎月1日と15日に体験できるので、まだ試したことのない方は一度体験しておくと良いでしょう。
「天災は忘れた頃にやってくる」とは寺田寅彦の有名な言葉ですが、最近では忘れる間もなく次から次へとやってくる感があります。身近な所から備え、被害を最小限に食い止めたいものです。
職業部長 酒井 弘充
8月7日(金)午前7時30分から、甲府駅南口、北口において無資格者撲滅キャンペーンとして、「無資格業者にご注意を!」というビラの配布を行いました。
本来であれば鍼灸の日ということで8月9日に行う行事ですが、今年は曜日の関係で2日前倒して実施しました。
当日は、会員・ボランティア合わせて18名の方のご協力をいただき、1,400枚のビラを配布することができました。ご協力いただいたみなさんご苦労様でした。
事務局長 矢崎繁
去る8月9日(日)午前10時よりボランティアNPOセンター3階学習室の2において、平成27年度第2回役員会が行われました。要点を次に記載します。
福祉部部長 市瀬實
福祉部では8月9日(日)13時から県ボランティアNPOセンターを会場に、鈴木孝幸日盲連副会長を講師としてお招きし、「マイナンバー制度その利点問題点」を演題にご講演戴きました。以下、講演の概略です。
以上、講演の概略でした。鈴木講師の話はとてもわかりやすくて良かったとの声が多数聴かれました。福祉部員の皆さん、この講演会を支えてくださった皆さん、ありがとうございました。
なお、2018年から預金口座・検診情報も組み込む「改正マイナンバー法」が3日午後の衆院本会議で可決成立しました。国民の間には国に寄る財産の管理、情報漏えいを不安視する声が多く聴かれます。
福祉部部長 市瀬實
山視福協では次の日程により、「寿の集い」を開催します。先輩方との交流を通し、元気を分かちあいませんか。尚、午前は長寿会総会と研修会が開催されます。
尚、長寿会総会に出席の方は、甲府駅南口から午前8時50分集合、9時出発のバスがあります。(甲府駅南口開発工事の関係で乗る場所は追って代表者に連絡します)。山視福協会員は9月20日(日)までに市瀬(055−237−1875)へお申し込みください。福祉部員他山視協関係者は、甲府駅から、10時39分の電車(高尾行き)で石和温泉駅に向かいます。石和駅から会場まで、かんぽの宿のバスで行きます。
部長 埜村和美
この事業は、県下の在宅と施設利用の視覚障害者とライトハウス、青い鳥奉仕団が一堂に会し、競技を通じて親睦をはかるものです。皆様誘いあわせてご参加くださいますよう、ご案内いたします。
部長 藤野ます子
女性部では 次の日程により 第3回研修会を行います。
部長 戸澤清茂
恒例となりましたわの会との交流グランドゴルフ大会を次の通り行いますので会員の皆様のご参加をお待ちしております。
体育文化部部長 埜村和美
今年も恒例の文化祭を、次の通り開催します。会員からの文芸(短歌・俳句・川柳)の投稿と、語り・朗読の発表もあわせて募集します。なお文芸につきましては、視覚に障害がありながら、まだ山視福協に入会されていない方の投稿も歓迎します。皆様お誘いあわせの上ご参加くださいますよう、ご案内申し上げます。
関ブロ群馬大会が次の通り伊香保町のホテル天坊にて開催されます。10月末までに参加者の概数を報告することになっております。参加希望の方は10月25日(日)までに事務局まで連絡をお願いします。今回は世界遺産の「富岡製糸工場」の見学も予定しています。大勢の参加をお待ちしています。
9月4日(金)防災新館において本会より推薦致しましたお二人が表彰されました、おめでとうございます
支部長 東條芳彦
本年は、27年度定期総会を 4月5日(日)に 市内の市民活動センターにて行いました。議事はすべて承認され、無事総会を終えることができました。また、役員改選もありましたが、そのままのメンバーで引き次ぐことになりました。
今年度も社会学級を3回と、交流研修旅行を1回計画しました。
第1回社会学級は、総会終了後昼食をはさんで、午後から同センターにて音声解説付きの映画鑑賞会を開きました。ナシの実の会の会長の穂坂さんを招待し、東北地震のドキュメント映画「あの日を忘れない 3.11」を
鑑賞し、会員皆さんと感想や地震対策についての意見交換を行いました。
5月は、交流研修会を28日に実施しました。深川江戸資料館とお台場にありますマダムタッソー東京の見学を行いました。深川からお台場までは、水上バスにて隅田川を渡り、さわやかな5月の川風にも吹かれました。深川名物の深川飯を堪能したり、マダムタッソーでは等身大の有名人のろう人形に触れてきました。
第2回目の社会学級は前回好評だった陶芸教室を同市内にあるギャラリー「てしごとや」にて実施しました。思い思いに植木鉢、花瓶、大皿、湯呑茶碗などを制作しました。
第3回目は、10月に市内の朗読ボランティアの「鈴の蛔」による朗読鑑賞会と近藤洋一さんによる「ギター演奏とトークのひととき」を開催の予定です。
また、市の障害福祉課に対し、毎年日常生活用具の要望を行っていたところ、今年度は全般にわたって見直しをしていただけることになりました。ただいまは、そのために、課税世帯の自己負担の減額、価格が改定されたため商品の給付限度額の引き上げ、現状に会った日常生活用具の追加など、細部にわたり、要望書の作成に取り組んでおります。
支部長 堀口俊二
今年は若干の支部員の入れ替わりがありましたが、結果的に昨年より1名増え13名で活動することとなりました。特に、新たに入会した若い2人が平均年齢をちょっぴり引き下げてくれたことは大変嬉しいことです。若いエネルギーをもらいながら、元気な支部活動を展開したいと思うこのごろです。
さて、5月17日(日)に総会を開き、今年も甲府支部の行事に参加させていただきながら並行して支部独自の事業を計画することとなりました。その一つの社会学級ではハーモニカ演奏鑑賞会を計画し、現在日程の調整中です。秋の一時、郷愁を誘う音色にゆったりした異次元の世界を味わえるのではないかと期待しています。また、交流会なども例年通り計画し会員をはじめ関係の方々との親睦を深めていきたいと考えています。
一方、市への要望活動も継続して行うこととし、今年度は福祉課と建設課に私たちの声を届けることとなりました。まず、8月4日に会員5名で福祉課を訪ね、移動環境の改善や日常生活用具の給付品目の追加などを要望しました。今年度より、タクシー利用券給付対象が障がい等級3級以下の弱視者に拡大されたことは大きな前進ですが、その一方で路線バスの廃止や削減、土日には運行されない市民バスなど私たちの移動が益々困難となりつつある状況を訴え、改善を強く求めてきました。
また、8月11日には会員4名で建設課を訪れ、市内のほとんどの道路が障がい者や高齢者には歩きにくく危険であることを伝え、特に利用頻度の高い道路の歩道の整備や音響式信号機の設置などを具体的に要望しました。建設課への要望書提出は今回が初めてでしたが、担当の方々の誠意ある対応に一筋の希望の光を感じました。今後も、会員の身近な要望の解決を目指し、支部の力を結集して粘り強く取り組んでいきたいと思います。
部長 酒井弘充
9月5日(土)、6日(日)の両日、茨城県水戸市において、第29回関東ブロックサウンドテーブルテニス大会が開催されました。山梨からは井口選手、広瀬選手、堀口選手、そして私の4名で参加いたしました。
この大会の中で行われた関東ブロック加盟視障協13団体による3名1組の団体戦において、山梨県チームが優勝いたしました。初戦の千葉県、2回戦の相模原市、準決勝の埼玉県、決勝の横浜市をいずれも2−1の僅差で破り8年ぶりの優勝に輝くことができました。8年前といえば、ちょうど山梨県が主催県となって県立大学池田キャンパスで大会が開催されて以来の快挙です。
さらに今大会ではサプライズがあり、今年から団体戦優勝チームには、関東ブロック協議会で持ち回りの高さ50センチほどの大きな優勝カップが授与されました。
これをはげみに今後とも練習に励んでいきたいと思います。とりいそぎご報告させていただきます。
皆様にお願いしておりました「ネパール大地震における被災視覚障害者への義援金」ですが、73,780円が寄せられ、9月4日に日盲連に送金致しました。ご協力ありがとうございました。
酷暑とも言える夏も過ぎ、木の上よりアオマツムシ、草むらではコオロギなど虫の音が聞こえるようになり、暑さも一段落となったでしょうか。とは言え、長期の天気予報では数日の周期で変わりますが、平年に比べ曇りや雨の日が多いとのことです。温度差の激しい時期でもあります。皆さん体調には十分注意され、この「山視協だより」でもご案内がありますイベントなどに参加して秋を楽しみましょう。
(事務局長 矢崎繁)
山視協だより 平成27年9月号
発行人 一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会
〒400−0005 山梨県甲府市北新1−2−12
山梨県福祉プラザ1階
発行責任者 会長 堀口 俊二
編集責任者 事務局長 矢崎 繁
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FAX 055−251−3344
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