第65号 令和元年 5月15日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報
巻頭言 | |
---|---|
定期総会を終えて | ・・・・・2 |
行事報告 | |
平成31年度第1回関ブロ委員会報告 | ・・・・・3 |
平成31年度第1回役員会報告 | ・・・・・5 |
今後の予定 | |
女性部研修会と総会のご案内 | ・・・・・7 |
クラブより | |
サウンドテーブルテニスクラブ報告 | ・・・・・8 |
事務局よりお知らせ | |
日盲連平成30年度災害募金について | ・・・・・8 |
「歌の広場」より | ・・・・・8 |
オンキョー世界点字作文コンクール | ・・・・・8 |
「青い鳥郵便ハガキの無償配布」について | ・・・・・8 |
編集後記 | ・・・・・8 |
国土交通省のバリアフリー関連のガイドライン等について
バリアフリー関連のガイドライン
厚生労働省 「相談支援の質の向上に向けた検討会について
相談支援の質の向上に向けた検討会
日本盲人会連合 紹介動画「〜共に生きる〜 視覚障害者の権利 -日本盲人会連合70年の活動-」
紹介動画 社会福祉法人 日本盲人会連合
日本盲人会連合 将来ビジョン検討委員会 報告書
将来ビジョン検討委員会 報告書 社会福祉法人 日本盲人会連合
「山視協だより」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。
会長 堀口俊二
「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」。こんな句がぴったりのさわやかな好季節となりましたが、皆さんいかがお過ごしですか。水の張られた田んぼから聞こえくる蛙の合唱も、この時期ならではの風物です。
さて、今月号の内容は去る4月21日に開催された定期総会の報告です。まず、総会に先立って行われた長谷部賞贈呈では、故花形名誉会長の姪御さんで、花形氏の活動を長年に亘ってサポートされてきた柳本千代子様に賞状と記念品が贈られました。引き続き行われた議事では、事前にお配りした資料に沿って各議題が審議され、原案通り承認されました。
ただ、第3号議案「会財政の今後について」では、執行部より会員数の減少と各種助成金や受託金の大幅減で収入が大きく落ち込む中、あはき十九条裁判の傍聴や、「山視協だより」をはじめとするデイジーでの情報提供の経費、来年度担当県となるグランドソフトボール関東大会、さらにその翌年担当県となっている関東ブロック協議会山梨県大会の運営費など大幅な支出増が見込まれ、昨年度にも増して深刻な財政難となりつつある状況が報告されました。当面は、基本金を取り崩しながら事業の見直しや会員数確保など、できる限りの努力をしていくこと、近い将来会費の値上げも視野に入れなければならないことが提案され、了承されました。このことに関しては議案のその他の中で、総会の委任状を書き損じ葉書として活用するなど書き損じ葉書回収への積極的な取り組みを進めてはどうか、他の寄付金の募り方を模索してはどうかなど会員からもいくつかの意見が出され、できることから実施していくこととなりました。
次の第4号議案 役員改選では、まず執行部提案の新理事及び監事原案が承認されました。理事に関しては、これまで会運営に尽力をいただいた広瀬清敏氏、梶原剛氏が退任し、菊島巧氏、角田貴弘氏、丸山保氏の3名が新理事として就任することとなりました。また、監事についても、6年間お務めいただいた標照二氏の退任を受け、同じライトハウス職員の伊藤正己氏が新たに就任することとなりました。この後、新理事会での協議を経て、以下のような新体制が会長より発表されました。
以上が総会のあらましですが、平成から令和へと新たな時代を迎える中、会としても県内視覚障がい者福祉の向上と暮しやすい環境作りを目指し、さらなる運動を展開していく必要があるでしょう。そして、会員の高齢化と会員数減が進む昨今、より多くの視覚障がい者に当会活動内容を知っていただけるよう、PRの輪を広げていく取り組みもこれからの会に課せられた課題ではないでしょうか。「当事者の当事者による当事者のための山視福協」をモットーに、皆さんと手を取り合って進んでいきたいと心新たにしている所です。今後ともご協力のほど何卒よろしくお願い致します。
事務局長 矢崎繁
標記委員会が4月10日、東京都盲人福祉センター2階研修室において開催され、本会からは堀口会長と矢崎が出席しました。午後からは関東ブロック協議会主催による「視覚障がい者誘導用ブロックの基準に関する研修会」が開かれ、合わせて参加してきました。主な内容は次の通りです。
冒頭、日盲連竹下義樹会長より、最近の情勢について報告が行われ、国家公務員採用試験では視覚障がい者の合格者は43名であり、そのうち点字による合格者2名があり、本年度も採用試験がある。紙幣の改定、ホームドアの開発基準に当事者が関わる、読書バリアフリー法、役員改選について、あはき19条裁判についてなど報告がありました。
続いて、平成30年度事業、決算・監査報告、本年度事業計画、予算案が審議され、原案通り承認されました。
また、グランドソフトボール(GSB)大会(東京都)、サウンドテーブルテニス(STT)大会(横浜市)、第54回関東ブロック川崎大会の準備状況などが発表されました。
続いて行われた情報交換では、各団体における新規入会者の獲得についての取り組み、福祉有償運送についてのサービス内容の充実が図られているか否か、同行援護についての問題として、従業者が十分足りているか否か、サービス内容について不満があるか否かなどについて活発な意見交換が実施されました。更に、あはき19条団体署名について今後日盲連関東ブロックとして取り組んでいくことが確認され閉会しました。
午後から行われた点字ブロックに関する研修会では全国から80名余りの参加者がありました。
現在使用されている「視覚障がい者誘導用ブロック」については、JIS規格により一定の内容が確保されており、2020年に実施されるオリンピック・パラリンピックに向けて各種の整備が行われている。
平成26年度から27年度にかけて「視覚障がい者誘導用屋内ブロック」の検討会を日盲連が行い、一定の申し合わせができた中「原則黄色」とされていた点字ブロックの色が、バリアフリー新法では「周囲の路面と容易に識別できる色」と定め、規制をなくしてしまい、そのためグレーや黒、ステンレスの突起だけを埋めたりしたブロックも増え、誘導ブロックの色を頼りに歩行している弱視者から戸惑いの声も上がっているとのこと。
更に現行JIS規格が、屋内外を区別せず統一規格として適用されるはずであるにもかかわらず、施工業者が現行JIS規格を無視して設置している問題もあり、この研修会では、その確認を行うことを目的として開催されました。開会のあいさつに続き、中央大学秋山哲男先生の講演が行われました。
その後、屋外用ブロックと屋内用ブロックの敷設状況が誘導ブロック・誘導マットの製作業者からも現状などについて発表がありました。
最後に参加者による意見交換があり、意見では輝度比に関する問題や色あせた黄色を元通りにする方法、いろいろなブロックの現状に加え、これまで検討してきた屋内用ブロックのJIS規格化についても検討されました。
事務局長 矢崎繁
平成31年度第1回役員会が4月21日(日)定期総会終了後の午後1時より山梨県生涯学習推進センター交流室Aを会場に行われました。主な内容は次の通りです。
部長 岡部惠子
女性部では次の日程により、役員会と第1回研修と総会を開催します。男性の方も参加可能です。
部長 酒井弘充
サウンドテーブルテニスの練習拠点が現在の福祉プラザに移転して、早いもので3年になります。その間、山梨県障害者福祉協会の方々の多大なるご協力・ご尽力の結果、福祉プラザ1階ロビーを練習会場として継続して利用することができでいます。おかげさまで、年間を通してほぼ毎週木曜日の午後5時半から8時半まで定例練習会が開催でき、福祉プラザはバスの便もよく、毎回10人を超えるメンバーが練習に顔を出しています。
そして、かねてからの懸案であった卓球台ですが、今年度から2台設置する許可をいただきました。これでいままでよりも待ち時間も少なく効率的な練習が行えます。ただし、現在卓球台を保管しているところから移動させるためにはトラックが必要です。NPO法人スルーネットピンポン協会のメンバーと相談し、協力を得る中でなるべく早い時期に卓球台の移動を行う予定となっています。
ぜひ、今度サウンドテーブルテニスを体験してみませんか。卓球台も増えますのでゆっくり時間を気にしないで体験ができます。
各行事、支部活動、個人より寄せられました募金は36,724円となり、2月1日、3月15日の2回に日本盲人会連合に送らせていただきました。また、あはき19条裁判に関わる募金も3,000円併せて送らせていただきました。ご協力ありがとうございました。
訃報 甲府支部の中村てる子様が4月6日逝去されました。謹んでご冥福をお祈りします。
いよいよ令和がスタートしましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。さて、私の連休は例年野菜の苗を植えたり種を蒔いたり畑作業です。しかし、今年は4月に入り暖かい日が続きましたので、上旬にジャガイモ、下旬に苗を植えたりとしましたが、4月28日の氷点下になる寒さのためジャガイモや野菜の苗が霜にやられました。昔のお年寄りは「春の野菜は遅く、秋の野菜は早く種まきを」と言うような言葉があったかと思います。経験不足の私としては令和元年の最初の反省すべきこととなりました。でも、5月に入りますと野山は新緑に染まり、多くの野鳥たちが子育てを始め、様々な声を聞かせてくれます。
今月号から平成から令和の元号となり慣れるまで少し聞きなれない感じもします。では、お元気でお過ごしください。
(事務局長 矢崎繁)
山視協だより 令和元年 5月号
発行人 一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会
〒400−0005 山梨県甲府市北新1−2−12
山梨県福祉プラザ1階
発行責任者 会長 堀口 俊二
編集責任者 事務局長 矢崎 繁
電話 055−252−0100
FAX 055−251−3344
http://yamashikyo.sakura.ne.jp