第68号 令和元年 8月15日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報
巻頭言 | |
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今年も関係方面へ要望書提出 | ・・・・・2 |
今後の予定 | |
福祉部講演会のご案内 | ・・・・・4 |
体育文化部研修のご案内 | ・・・・・4 |
寿の集いへのお誘い | ・・・・・5 |
点字・パソコン競技会ならびに文化祭について | ・・・・・6 |
支部だより | |
山梨支部 | ・・・・・6 |
甲斐支部 | ・・・・・7 |
トピックス | |
障害年金を受給されている方へ重要なお知らせ | ・・・・・8 |
令和元年度山梨県障害者スポーツ協会表彰について | ・・・・・9 |
事務局よりお知らせ | |
正副会長、部長、支部長の名簿について | ・・・・・9 |
日盲連からの声明 | ・・・・・10 |
「山視協だより」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。
会長 堀口俊二
やっと梅雨が明けたと思ったら、一転うだるような猛暑がやってきました。今年は10月まで気温が高めとか、個々に合った対策を立てながらこの暑さを乗り切りましょう。因みに私の健康法は1日1時間程度のウォーキングです。
さて、今月は運動方針の柱である要望活動についての報告です。まず、7月18日の午前中、正副会長会議メンバーに名取福祉部長を加えた計6名で県道路管理課及び県警交通規制課を訪ね、エスコートゾーンや音響式信号機の設置希望箇所、点字ブロックの敷設ないしは改修希望箇所について各支部から上がってきたものを要望書にまとめ提出してきました。県道路管理課の山本課長からは、要望箇所が年々減っていくように前向きの対応をはかりたい、市の道路に関しては積極的にそれぞれの市に働きかけていきたいとの力強いコメントをいただきました。また、エスコートゾーンや点字ブロックの敷設・改修に当たっては、当事者の立会を計画したいので是非協力してほしいとのことでした。県警交通規制課の伊藤課長からも、今年度は既に下八幡、青柳5丁目、若宮、豊富分庁舎北、南アルプス育精福祉センター、河口湖小立の各交差点に音響式信号機を新設予定との大変嬉しい情報をいただきました。また、地元警察署へも要望を出してもらうとより効果的であること、地域住民へのPRも大事なので市町村の広報にチラシを載せてはなど貴重なアドバイスもいただきました。
次に同7月18日の午後、副会長の矢崎氏・小林氏・会計の小田切氏、それに歩行訓練士の金山氏の計4名で甲府駅を訪れ、JR東日本への要望を行いました。内容は「すべての駅ホームへの内方線付き誘導ブロックの敷設、押しボタン式ドア開閉車両のボタンの位置がわかるような音声装置の設置、各種表示を大きく見えやすいものに、誘導ブロックの色や構内の照明にも弱視者向けの配慮を、みどりの窓口におけるジパング手帳利用者への代筆サポートを」の5点です。JR側からは、大がかりなハード面の改良にはすぐには対応しかねるが、ホーム上の乗車口案内の改善は現在検討中とのことで、マークの形やコントラスト、大きさなど現場を検証しながら私たちの希望を伝えることができました。また、ジパング手帳への代筆サポートは早速要望に沿うよう対応したいとのお話でした。
一方、県への要望については7月18日の午後行われた山障協理事会で、他団体の要望とともに採択の上山障協を通して障害福祉課に提出しました。内容は次の通りで、年度末に県からの回答が示される予定です。
福祉部長 名取利一
先月号でもお知らせしましたが、福祉部では次の日程により「キャッシュレスとは?」と題し、講演会を開催します。これまでもキャッシュレス決済は一部で取り扱われていましたが、今年10月から消費税の値上げを国では予定しています。これに合わせてキャッシュレス決済の拡充をさらに図ろうと政府は計画しています。キャッシュレス決済を利用するには有益なこともありますが、注意しなければならない事柄が数多くあるようです。よい機会なので一緒に勉強してみませんか。
体育文化部長 返田順子
体育文化部では9月8日(日)、次のような日程で研修を開催します。多くの皆さんの参加をお待ちしています。
福祉部長 名取利一
福祉部では今年度も次の日程により「寿の集い」を開催いたします。先輩方と共に楽しいひとときを過ごしてみませんか。なお、午前中は長寿会総会並びに研修会が開催されます。
体育文化部長 返田順子
支部長 埜村和美
山梨市社会福祉協議会に登録している朗読ボランティアグループには、みゆう」「牧丘朗読の会」そして、個人登録の方がいらっしゃいます。皆さんは市内在住の視覚障がい者に、市で発行する広報をはじめ、「市議会だより」・「社協だより」・山日新聞のコラムそして「ひとこと」を音声訳してくださいます。「みゆう」の皆さんは、社協の夏の事業としておこなわれる、小学生の朗読体験の指導をしています。今年も去る7月23日の朝、市役所の会議室にこどもたち19人が集合し、「みゆう」の会員7人から、熱心に読み方の手ほどきを受けました。そしてその後集まった私たち視覚障がい者を前に、4グループに分かれて、それぞれの本を読んでくれました。1年生は、「やさしいライオン」、3年生は「オレ、カエルやめるや」、4年生が「あしたのねこ」、4年生と5年生が「ママはいつでも応援団長」でした。低学年は少したどたどしくも、一生懸命な様子が愛らしく、年齢が進むにつれ声もはっきりして落ち着きが感じられました。「みゆう」の代表の川井洋二さんは、毎年参加しているこどももいて、その成長振りを見るのが楽しみと、笑顔で語っていました。このこどもたちの中から、未来の朗読ボランティアが育っていくことを期待しています。
支部長 堀口俊二
今年の会員数は昨年から1人減って10名です。男性3名に対し女性7名と、私にとっては大変嬉しいような、ちょっとばかり怖いような、そんな構成メンバーです。アットホームで活動しやすい反面、今後のことを思うとどこの支部でも同じ悩みかもしれませんが、会員増に向けた取り組みが大きな課題です。市内在住の1人でも多くの視覚障がい者に会の活動を知ってもらいたい訳ですが、個人情報の壁などなかなかきっかけがつかめないのが現状です。そんな中ですが、今年も5月の総会で年間の活動について話し合い、市への要望活動、研修会、親睦会などを例年に倣って行うこととなりました。要望については、7月30日に市の障害福祉担当の方に福祉課・企画財政課・建設課への要望書を手渡し、それに関する話し合いを8月下旬から9月上旬を目処に持ってもらうことになっています。当日は部員数名で福祉健康部を訪ね、移動環境の整備など日頃私たちが直面している問題について、部員個々の生の声を伝えてきたいと思います。この活動は支部結成当初から行っており、タクシー券給付対象の拡大や日常生活用具給付品目の拡大など確かな成果が上がっています。当事者の生の声を伝え続けることの大切さを痛感しているところです。なお、今年はこのほかに、音響式信号機やエスコートゾーンについて韮崎警察署への要望も計画中です。研修、親睦会等については現在検討中ですが、できるだけ楽しい企画も取り入れていければと考えています。また、時々甲府支部等の行事へも参加させていただくことになるかと思いますが、その折はよろしくお願い致します。
現在、障害年金を受給されている方は、今後、次の点にご注意ください。
令和元年7月18日
社会福祉法人 日本盲人会連合 会長 竹下 義樹
7月3日朝、東京都八王子市の京王八王子駅前の路上で、視覚障害者誘導用ブロック(以下、点字ブロック)を利用して勤務先に向かって歩いていた同市在住の視覚障害の男性が、通行人と衝突する事故が発生した。
この時、視覚障害の男性が使用していた白杖は破損して路上に転がった。そして、視覚障害の男性が屈んで転がった白杖を拾おうとしたところ、衝突した通行人から「目が見えないのに1人で歩くな」と暴言を浴びせられた上に、右足を蹴られ、通行人はそのまま立ち去った。被害を受けた視覚障害の男性は、衝突した通行人からスマートフォンのような硬いものが落下した音を聞いたという。
視覚障害者の自立と社会参加を向上するために活動している本連合としては、この事故に対し大変な憤りと強い悲しみを感じずにはいられない。
点字ブロックは、視覚障害者が安全かつ確実な移動をするために大変重要なものである。そのため、点字ブロックの上に障害物を置くことや人が立ち止まること等はあってはならないことである。まして、今回の事故のように、自らが前方を見ていないにも関わらず、結果的に視覚障害者の歩行を妨害した上、暴言を浴びせて危害を加えたことは言語道断である。
ついては、視覚障害者の安全な移動を守るため、以下の3点を強く要望する。
梅雨明けから一転して猛暑の日々が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。子どものころより夏と言えば、蝉の声がつい頭に浮かんでしまいますが、5月のエゾハルゼミにはじまり、ニイニイゼミ、ヒグラシ、アブラゼミ、クマゼミ、今月に入ってミンミンゼミの声を聞きました。地域や環境により聞こえる蝉の種類も様々でしょうが、この「山視協だより」が皆様のところに届くころには秋の到来を告げるツクツクボウシの声も聞こえて来るでしょうか。さて、本号では本会の行事の日程等掲載してあります。多くの会員の皆様のご参加をお待ちしています。まだまだ暑さも続きますので体調には十分ご注意の上お過ごしください。
(事務局長 矢崎繁)
山視協だより 令和元年 8月号
発行人 一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会
〒400-0005 山梨県甲府市北新1-2-12
山梨県福祉プラザ1階
発行責任者 会長 堀口 俊二
編集責任者 事務局長 矢崎 繁
電話 055-252-0100
FAX 055-251-3344
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