第81号 令和2年 9月15日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報
巻頭言 | |
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今年の要望活動 | ・・・・・3 |
行事報告 | |
令和2年度理事会報告 | ・・・・・4 |
今後の予定 | |
福祉部研修会開催のご案内 | ・・・・・6 |
点字競技会と県下視覚障がい者文化祭のご案内 | ・・・・・6 |
支部だより | |
甲斐支部 | ・・・・・9 |
トピックス | |
令和2年度日視連顕彰受賞者について | ・・・・・9 |
経済産業省(中小企業庁)からの情報提供 | |
家賃支援給付金について | ・・・・・9 |
編修後記 | ・・・・・10 |
読書バリアフリー法の基本計画について
・文部科学省 報道発表
・文部科学省 基本計画
バリアフリー法に基づく基本方針における次期目標の中間とりまとめを公表します!〜今後、最終とりまとめに向け、さらに検討を進めます〜
バリアフリー法に基づく基本方針における次期目標の中間とりまとめ
「山視協だより」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。
会長 堀口俊二
虫の音が秋の訪れを告げていますが、人間界は相変わらず自粛、自粛の窮屈な毎日です。ストレスに押しつぶされないよう、心の健康にも気を配っていきましょう。
さて、今年も例年通り県障害福祉課、県道路管理課、県警交通規制課、JR東日本等への要望活動を行いました。
まず、県への要望に関しては、残念ながらこのところほとんど進展が見られておらず、ほぼ昨年同様の内容となっています。具体的には、障害者幸住条例の理念に沿った施策の推進、移動環境の整備、情報環境の整備、障がい者スポーツ施設を兼ね備えた障がい者交流センター設立、障がい者本意の重度身心障害者医療費助成制度の実現、就労環境の改善整備、視覚障がい者特別養護老人ホーム建設、地域活動費の充実、県防災新館1階のバリアフリー化の9項目です。
ただ、今年はこれにコロナ関連として「同行援護事業の安定的な継続、収入減を保障する制度のわかりやすい情報提供と、手続きに関するサポート体制の充実、コロナが疑われる症状が出た際の医療機関までの交通手段の確保、文化祭や講演会など会の事業を行う際の会場確保」などの要望を付け加えました。
また、6月の県議会で県知事が表明したスマホ決済による障害者医療費窓口無料化試行の方針に関しては、スマホ利用が難しい障がい者への対応策を併せて示すよう要望書に追記しました。1歩でも2歩でも前進が見られるよう、事あるごとに関係方面への働きかけを続けていきたいと思います。
次に、県道路管理課や県警交通規制課への道路環境整備に関する要望ですが、少しずつではありますが毎年着実にその実現がはかられており、今年も既に新たに2箇所の音響式信号機の設置が決まっています。また、古くなった点字ブロックやエスコートゾーンの改修も逐次進められており、歩きやすい環境が広がっていることは大変喜ばしい状況です。
3番目のJR東日本への要望に関しては、ホーム足元の乗車位置表示の改善、内方線付き点字ブロック設置駅の増加など、少しずつ進展が見られますが、さらなる安全性向上を目指し以下の要望を行いました。内方線付き点字ブロックを県内全駅に敷設、コロナ禍で変更された普通列車のすべてのドア自動開閉の継続、甲府駅南北通路の点字ブロックの改修、ホーム上での普通列車の行先案内放送の徹底、各種表示をロービジョンにも見やすいよう改善、エスカレーター乗り場へ誘導する点字ブロックの敷設、甲府駅南口・北口エスカレーターへの音声案内設置などです。
このうち、1番目から4番目までの要望については、前向きに検討したいとの回答をいただきました。安全で、視覚障がい者にも利用しやすい環境改善が進むよう期待したいところです。
要望活動はすぐに結果が見えない地道な活動ですが、何もしなければ何も生まれません。これからも少しでも暮しやすい世の中になるよう、皆さんの声を伝え続けていきたいと思います。
事務局長 矢崎繁
標記理事会を8月30日(日)10時〜12時、山梨県生涯学習推進センター交流室Aを会場に行いました。今回は会場の人数制限、新型コロナ感染予防のため理事、監事での会議とさせていただき、出席者は理事、監事、事務局13名でした。主な議題は次の通りです。
福祉部長 名取利一
先月号でもお知らせしましたが、次の日程により研修会を開催します。
体育文化部部長 返田順子
本年は準備の都合上パソコン競技会は中止し、点字競技会のみとさせていただきます。また文化祭の朗読と語りの発表会にかえ、意見発表会を計画し、続いて文芸選評と文化講演会をおこないます。皆様過ぎゆく秋の午後を、どうぞお楽しみください。
支部長 堀口俊二
今年は、コロナ騒ぎで他の支部同様思うような計画が立てられません。そんな中、初めての試みとして6月9日に定期総会をズームを用いたオンライン会議で行ってみました。会場確保が難しい上、感染も心配な折だっただけに、新たな形での会議が持てて良かったと思っています。幸い、会員のスマホ、タブレット、パソコンなどでのズーム環境の準備もうまくいき、ほぼ通常通りの話し合いができました。もともと移動に課題を抱えている視覚障がい者にとっては、在宅での会議は新たな魅力であり、うまく活用すれば交通アクセスの悪い本県の支部活動の活性化にもつながるのではないかと感じました。
研修会などの計画は立てられませんでしたが、市への要望活動は従来通り行うこととし、7月に福祉課、建設課、企画財政課等に要望書を提出し、8月27日のこれに関する話し合いに会員6名が参加しました。目立った前進は見られませんでしたが、長年要望してきた下八幡交差点の信号機が音響式になったことは一つの成果でした。少人数ではありますが、今後も日常の困りごと解消のため、粘り強く活動を続けていきたいと思います。
今月に入り少し過ごしやすい日々となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今年の8月は甲府で猛暑日が22日あったそうです。過去には25年前の21日でそれを越えて最多とのことです。25年前では覚えていないのか、若かったので暑さがあまり気にならなかったのか分かりませんが、暑い8月でした。
さて、早朝の散歩では8月まで囀っていたウグイスも今月に入り囀りは聞こえてこなくなりました。かわりに聞こえるのが、モズの高啼きです。鋭く挑戦的な鳴き声です。そのため秋の初めには老若男女を問わずモズは激しい戦いをし、なわばりを勝ち取ります。戦いを繰り返し、11月には秋のなわばり争いは終わり、モズは1羽きりで冬を迎えます。また、近くの林では山から下りてきたカケスもジャージャーッとしわがれ声で泣きながら小さな群れでいます。皆様にはこれからも残暑、新型コロナなど、油断をせずに体調には気を付けてお過ごしください。
(事務局長 矢崎繁)
山視協だより 令和2年 9月号
発行人 一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会
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発行責任者 会長 堀口 俊二
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