第91号 令和3年 7月15日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報
巻頭言 | |
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銀行協会との話し合いを終えて | ・・・・・2 |
今後の予定 | |
福祉部研修会開催のご案内 | ・・・・・4 |
支部だより | |
山梨支部 | ・・・・・4 |
クラブ活動報告 | |
グランドソフトボールクラブ | ・・・・・5 |
事務局よりお知らせ | |
山梨県版点字電話帳について | ・・・・・6 |
「無資格者撲滅キャンペーン」の中止について | ・・・・・6 |
令和3年度厚生労働大臣免許保有証の交付申請について | ・・・・・6 |
障害者文化展の作品の応募について | ・・・・・7 |
第47回全国障害者文芸大会の参加者募集 | ・・・・・7 |
障害者を対象とした県職員採用選考試験 試験案内について | ・・・・・7 |
編集後記 | ・・・・・8 |
「山視協だより」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。
会長 堀口俊二
コロナの勢いが一向に衰えず、この夏も猛暑の中でのマスク生活といううっとうしい日々が続きそうです。いつになったら平温な生活に戻れるやら。
さて、今月は金融機関への要望活動の現状報告です。金融庁では、平成30年改正の「金融庁監督指針」の中で、窓口での視覚障がい者に対する代筆・代読を推進するよう示していますが、個々の金融機関での対応が不充分で、トラブルが多発しているのが現状です。そんな中、4月の総会でこの問題が取り上げられ、是非とも会として改善に向けた要望活動を進めてほしいとの意見をいただき、標記の話し合いを持つこととなりました。7月3日に行われた話し合いには、小田切、小林、名取、堀口の4名が出席し、以下の要望事項について銀行協会の方々と意見を交わしました。
当日、銀行協会の方より現時点での状況説明がありましたが、正式な回答は持ち帰り精査の上後日いただけるとのことなので、詳細については次号以降に譲ります。
一つわかったことは、音声ガイド付きATMが既にほとんどの金融機関に設置されており、預金の引き出しや預け入れ、残高確認などは視覚障がい者単独でもできる環境が整っているということでした。私は以前から、このATMをどれほどの視覚障がい者が使っているのか気になっていましたが、この状況をお聞きして、より積極的にその利用を進めていくべきではないかと痛感しました。もちろん、これからも金融機関への要望活動は続けていきますが、視覚障がい者に対する合理的配慮の一環として整備された設備である以上、それを使う努力も私たちには必要ではないでしょうか。
具体的には、端末の左側にある受話器を取り、音声ガイドに従って電話機を操作する要領で暗証番号や支払い金額などを入力すれば良く、当然全盲者でも支障なく使えます。だれでも最初は不安ですが、操作に慣れればこれだけで日常の利用には充分です。お金の管理はできたら自分でしたいですよね。そういった意味でも、まだ利用されていない方は是非チャレンジしてみてください。銀行の敷居がちょっぴり低くなるかもしれませんよ。
福祉部長 角田政樹
7月も半ばを過ぎ、さらに暑さを強く感じさせる季節となりましたね。また、気象庁の長期予報によると今年の夏は暑さが一段と強い日々が続くとも報じられていました。会員の皆様、お変わりなくお過ごしでしょうか。
さて、県内各地でのコロナワクチン接種も徐々に進められているものの、まだまだ先の見えない状況が続いており、自宅で過ごしている方が多いのではないでしょうか?
このような状況の中ではありますが、少しでも皆様に役立てていただこうと、青い鳥成人寮の金山先生を講師に迎え、「視覚障がいに対応した自立訓練」と題した講演会を開催することといたしました。多くの皆様のご参加をお待ちしています。
支部長 埜村和美
山梨市社会福祉協議会に所属する朗読グループ「みゆうの会」では、毎年3月駅前の「街の駅」を会場に、朗読発表会を開催していますが、昨年はコロナウイルスの蔓延のため中止となりました。今年も開催が危ぶまれていたところ、テープにて鑑賞することができました。朗読者10名のそれぞれの作品のジャンルがバラエティーに富んでいて、最後まで楽しめました。ここに10作品の感想を、簡単に記します。
「蜘蛛の糸」は読んでいた高校時代の感動が蘇り、落語の「鼠」は、話のネタにされた高名な彫物師の苦笑いを思いました。昔話「染子と鬼」は、こどもの染子に振り回される鬼の泣きべそ顔を想像し、「大河の一滴」の2作品は、一滴の水の旅から人生の輪廻転生に思いが及び、心と体が相互に影響しあう不思議を納得しました。
「鉄道少年」は思わず涙がこみ上げ、少年が短い人生の最後にすばらしい大人たちに出会えたことを、うれしく思いました。「とんかつ」は、少年期の心身の生長ぶりを頼もしく思い、また旅館の女将の心遣いをあたたかく感じました。
昔話「三人商売」は愉快なことば遊びで、行商の懐かしさとともに、結末に安心しました。「ホラふき男爵の冒険」は嘘だとは思いながらも、ストーリーの展開にどきどきしてしまいました。「雪女」は大変ドラマチックで、物語が進むうちに恐ろしさと雪の冷たさを背中に感じました。読み手の雪女の声色も、なかなか堂に入っていました。来年こそは生の朗読を聞くことができるよう、祈りたいと思います。
グランドソフトボールクラブ 部長 大野静香
例年ですと年明けの1月、2月頃より練習を始めていますが、今年はコロナの影響で、なかなか練習を始めることができませんでした。5月中旬に群馬で開催される関東大会の申し込みが届き、他の県は練習をしているという情報を耳にし、ようやく3月中旬よりチーム山梨も始動しました。集まった少数メンバーで、感染症対策をとりつつ、短時間で練習を行いました。ほとんどの選手が1年もの間、グランドソフトボールから離れ、体力や筋力などに不安はありましたが、とにかくみなで集まれたこと、グランドソフトができたことがとても楽しく嬉しかったです。
4月下旬に再び感染拡大に伴い、関東大会は中止され、現時点ではチーム山梨も練習を自粛しております。ワクチン接種が進み、感染が縮小され、練習や大会が再開される日を願い、そしてその時には、再びチーム一丸となって頑張っていきたいと思います。今後とも応援よろしくお願いいたします。
本年度も、標記交付申請を受け付けます。あはき免許保持者が厚生労働大臣免許保有証を所持することは、視覚障がいあはき師の生業を脅かす無免許者の横行を抑える効果があります。
未申請の会員、会員外の免許保持者、保有証の有効期限が「平成34(令和4)年3月31日」以前の方の更新の申請が可能となります。詳しくは事務局までどうぞ。
山梨県人事委員会事務局より「試験案内」が届いています。第1次試験日は9月26日(日)、受付期間は8月6日(金)〜8月23日(月)となっています。必要な方は事務局までどうぞ。
7月7日は、そうめんの日でした。そうめんは、これからやって来る夏の食事の代表選手ではないでしょうか。特に蒸し暑い日本の夏には、あののどごしはなんともいえません。そんな「そうめん」の食べ方についてご紹介します。
そうめんは梅干しと一緒にゆでるとコシが出る。そうめんのコシの強さと、つるつるしたのど越しを味わうためには、ゆで方のポイントをきちんと押さえることが大切です。そのコシの強さを出すためのカギが、梅干しです。梅干しに含まれる酸の作用で、麺にいっそうコシが出るそうです。
(事務局長 小林誠)
山視協だより 令和3年 7月号
発行人 一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会
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山梨県福祉プラザ1階
発行責任者 会長 堀口 俊二
編集責任者 事務局長 小林 誠
電話 055−252−0100
FAX 055−251−3344
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