第92号 令和3年 8月17日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報
巻頭言 | |
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悩ましい地域間格差 | ・・・・・2 |
今後の予定 | |
体育文化部研修のご案内 | ・・・・・3 |
支部だより | |
甲州支部 | ・・・・・4 |
事務局よりお知らせ | |
あん摩師等法19条訴訟、最高裁に向けた個人署名のお願い | ・・・・・5 |
図書紹介 | ・・・・・6 |
福祉プラザ1階の工事のお知らせ | ・・・・・6 |
編集後記 | ・・・・・8 |
「山視協だより」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。
会長 堀口俊二
猛暑などどこふく風とばかりコロナが暴れまわり、県内でも大変な状況になってきました。本会福祉部講演会も、急遽オンライン方式に変更するなど大変ご迷惑をおかけしましたが、感染防止のための苦渋の決断だったことをご理解いただきご容赦いただければ幸いです。当分は余分な外出を控え、良く食べ、良く動き、良く眠り、英気を養いながら嵐が過ぎるのを待つしかなさそうですね。
さて、会の活動の柱である要望活動ですが、今年も県障害福祉課、県道路管理課、県警交通規制課、JR東日本、県銀行協会など関係方面に要望書を手渡し、話し合いなども少しずつ進めているところです。
県道路管理課、県警交通規制課とは先月話し合いの場を持ち、私たちの願いがゆっくりではありますが、着実に実現されていることを確認しました。また、新たな動きであるスマホ対応の信号機については、県警より来年度従来の音響式信号機に併設の形で、モデル的に設置したいとの話があり、今後の増設の場合も、必ずこれまでの音響式信号機と併設の形で進めるとの確約をいただきました。
JR東日本や銀行協会との話し合いの予定は8月10日なのでここでは報告できませんが、私たちの立場や願いをしっかり伝えてきたいと思っています。なお、県障害福祉課につきましては、毎年年度末に回答をいただくことになっています。これら要望の実現は遅々たる歩みのようにも思われますが、粘り強い活動が着実に成果をあげていることも事実です。
ここで問題になってくるのが、市町村が中心となって行っている福祉サービスです。タクシー券の給付や市民バスの運行、同行援護給付、日常生活用具給付など、私たちの生活に密着したサービスが多数です。ただ、これらサービスに関する要望は市町村ごとに行わなければならず、本会としての活動には限界があります。各支部で声をあげるのが効果的ですが、休止状態の支部や存続が難しくなりつつある支部が増えているのが大変心配です。もちろん、市町村側には財政規模など諸事情があるでしょうが、地域住民からの声がなければ事業は活性化されず、福祉サービスの地域間格差は広がるばかりです。
住んでいる地域によって受けられるサービスに大きな差が生じるようなことがあってはなりません。暮らしやすい地域作りには、支部の存続や支部活動の充実が欠かせません。会の重要な課題として、対策を考えていく必要性を痛感しています。なお、現に支部のない地域にお住いの方で、上記福祉サービスに関しお困りのことがございましたら事務局までお知らせください。必要に応じて地元役場に役員を派遣するなど、できる限りの対応を考えていきたいと思います。
部長 返田順子
体育文化部では、例年一日研修旅行を計画してきましたが、コロナ蔓延のため昨年に引き続き、今年も中止を決定させていただきました。それに替え皆様に音楽鑑賞と落語をお楽しみいただくよう企画しました。初秋の午後、心癒されるひとときをお過ごしください。詳細は来月号に掲載します。
なおこの研修には、「寿のつどい」も合同参加することになりました。
検温・手指の消毒・マスク着用にご協力ください。
支部長 矢崎繁
甲州支部では、新型コロナ感染の予防として来賓などは招かず4月に会員のみの定期総会を行いました。新型コロナの感染状況を考慮しつつ従来の行事を行うことと決まりました。
一つ目の行事として6月7日に歩くことを目的とした「歩け歩けの会」を行いました。甲州東郡七福神めぐりにて心地よい汗を少し。
二つ目の体験学習では「ドコモ・ハーティ講座」を活用して、スマートフォンの基本的な使い方や便利な機能・活用方法を学習する予定です。
三つ目の交流会では、埼玉県秩父市三峰にある三峯神社に行く予定です。これからの行事については新型コロナ感染状況により行うかは決めたいと思います。
各寺院で説明を受け一巡しました。なお、この順序は廻った順番です。また、一日も早く平穏な日々が戻りますよう願ってきました。会員の皆様、まだまだ厳しい暑さも続きそうです。体調には留意してお過ごしください。
日視連は、最高裁に向けて引き続き、個人署名を募集しています。これまでに集まった署名は、東京6,496(内点字461)、仙台4,895(内点字481)、大阪4,626(内点字237)だそうです。
本会では、新型コロナ感染拡大の影響により、これまでに集めることができませんでした。募集期限は、9月末日ですので、9月26日(日)の体育文化部研修・寿の集いに参加される方はその時にぜひご協力をお願いします。
ご覧になりたい方は事務局までお願いします。
「あかね 第113号(令和3年7月20日)」 社会福祉法人日本視覚障害者団体連合女性協議会発行 デイジー版・点字版
「障害者相談員のための活動ハンドブック」 社会福祉法人日本身体障害者団体連合会発行 点字版(全3巻)
皆さんは、「あしらせ」という視覚障がい者向け歩行ナビゲーションシステムをご存じですか。2ヶ月くらい前、テレビなどのニュースで報道されていたので覚えている方も多くいらっしゃるかも知れません。その「あしらせ」がいよいよ広島で実証実験を始めたそうです。
以下、紙面から抜粋です。
広島に在住の30名以上の視覚障がい者にご協力頂き、あしらせの歩行実証を行います。インフラ環境が整っていない地域や、異なるインフラ環境間の移動において、ICT技術を用いた単独歩行支援プロダクトとしての有効性を実証致します。この結果を実用化に活かし、広島から全国へ視覚障がい者のサポートを拡げていきます。
今回の実証では、広島県の市街地、住宅街、扇状地形での山あい、瀬戸内特有の諸島部エリアをフィールドとし、@視覚障がい者のあしらせ歩行実証、インタビュー、A衛星測位精度実証を実施します。ここで得た様々なユースケースでの結果をフィードバックし、来年度に予定している製品の仕様を決定することで、日本全体への展開を加速させていきます。
(事務局長 小林誠)
山視協だより 令和3年 8月号
発行人 一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会
〒400−0005 山梨県甲府市北新1−2−12
山梨県福祉プラザ1階
発行責任者 会長 堀口 俊二
編集責任者 事務局長 小林 誠
電話 055−252−0100
FAX 055−251−3344
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