第106号 令和4年10月18日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報
巻頭言 | |
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マイナンバーカードとマイナポイント | ・・・・・2 |
行事報告 | |
体育文化部講演会に参加して | ・・・・・4 |
今後の予定 | |
グランドゴルフ大会参加者募集 | ・・・・・4 |
体育文化部から点字競技会と文化祭開催のご案内 | ・・・・・5 |
支部だより | |
南アルプス支部 | ・・・・・6 |
事務局よりお知らせ | |
点字ブロック敷設工事などに関連したお知らせ | ・・・・・7 |
第33回障害者の主張大会発表者募集 | ・・・・・9 |
第25回山梨県障害者文化展 | ・・・・・9 |
第9回山梨県障害者芸術・文化祭 | ・・・・・9 |
「白い杖・盲導犬キャンペーン」中止のお知らせ | ・・・・・9 |
編集後記 | ・・・・・10 |
「山視協だより」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。
会長 堀口俊二
コロナはまだ終息とは行きませんが、入国制限の撤廃や全国旅行支援実施など、国はウィズコロナへと大きく舵を切っています。本会事業も、充分感染対策を施す中で、徐々に通常の姿に戻せればと考えているところです。
さて、今月取り上げるのは標題のマイナンバー関係です。ご存じの方が多いかとは思いますが、この事業についておさらいしてみましょう。
国が個人情報のデジタル化を目指し、マイナンバー(個人番号)事業の運用を開始したのは2015年10月ですが、マイナンバーカードの取得率はなかなか伸びませんでした。そこで、2020年にその普及とキャッシュレス決済の拡大を目的とした、マイナポイント事業を実施しました。マイナンバーカードを取得すれば、紐づけたキャッシュレス決済サービスに最大5,000ポイント付与されるというもので、それなりに保有率は伸びましたが、50%までには至りませんでした。
そこで、今年新たに行われているのがマイナポイント第2弾です。マイナンバーカードを健康保険証として利用できるよう申し込めば7,500ポイント、公金受取口座(国が給付金などを振り込む口座)を登録すればさらに7,500ポイント、計15,000ポイントが紐づけたキャッシュレスサービスに付与されるというものです。従って、これからマイナンバーカードを取得し、それぞれの手続きを済ませると最大20,000ポイントが付与されることになります。これにより、国は来年3月末までに全国民へのマイナンバーカード普及を目指していると聞きます。なお、マイナポイント付与を受けるためのマイナンバーカード申請期限は2022年12月末、マイナポイントの申請期限は2023年2月末とのことです。
以上がマイナポイントキャンペーンのあらましですが、皆さんはどう対応されているでしょうか。もちろん、これらの申請をするかどうかは個人の判断となりますが、今日この話題を取り上げたのは、申請はしてみたいものの手続きが不安、よくわからないなどの理由で踏み切れないでいる方もおられるのではないかと思ったからです。上記申請は、スマホやパソコンのアプリを使ってできるようになっていますが、誰でもこういった機器を自由に使いこなせる訳ではありません。また、視覚障がい者の場合は、2年前のアンケートでもわかったように、スマホを持っていない方も多数です。
そこで求められるのが、役所による合理的配慮です。各市町村の役所の窓口で、申請手続きを全面的にサポートする体制が整っていれば安心です。早速、正副会長の居住している甲府市、甲斐市、昭和町、山梨市に問い合わせてみたところ、待ち時間があっても良ければサポートしてもらえるとのことでした。この結果から、おそらく他の市町村でもサポートを受けられるのではないかと思われるので、申請を希望される方は是非地元の役所に問い合わせてみてください。準備する物なども教えてもらえると思います。
また、スマホを持っていれば、携帯ショップなどでもサポートを受けられると聞いていますので、問い合わせてみてください。もし、思うようにならなかったり、お困りのことがございましたら、事務局までご一報ください。国が進めているデジタル化の一環です。視覚障がいが故の不利益が生じることのないよう、会としてできる限りの対応をしていきたいと考えています。
白濱顕子
今回オンラインという形でしたが、参加させていただき、とても勉強になりました。同じように視覚障がいであってもICTを駆使し生活されていることは素晴らしいと思いました。コロナ禍においてオンラインなど、ものすごいスピードで発展してきたように思います。
都心においては外出をしなくても多くのことが解決できるのだなと感じました。しかし山梨ではやはりまだそうはいっていられない現状もあることを実感しました。デリバリーやネットスーパーもまだまだエリアが限られているためにすべての人に平等になっていないのも現状です。
また、私たち視覚障がい者も各自持っているスキルも様々です。今回のお話を通じ、私たち山梨の視覚障がい者も情報交換の場をもっとたくさん設け、ICTに使われるのではなく使えるように活動していくことも必要なのではないかと感じました。
視覚障がい者だけでなく誰もが取り残されないためにも、地域の発展のために声を出して活動していくことで解決できることもあるのではないかと感じました。
部長 戸澤清茂
わの会との交流グランドゴルフ大会を次の通り行いますので会員の皆様のご参加をお待ちしております。新型コロナウイルス感染に注意しながら実施します。体調がすぐれない方は参加をお控え下さい。なお、今年は雨天中止です。
体育文化部部長 返田順子
コロナ感染者数が以前より減少していることに鑑み、久々に対面で開催することに決定しました。感染対策を厳守し、多くの会員の参加をお待ちしています。
なお文化講演会につきましてはzoom配信が可能ですので、希望される方はメールアドレスを、11月1日までに事務局にご連絡ください。
アドレスは kobayashi@sanshoukyou.net
当日は10時30分より接続ができます。
講演会は録音しますので、音源を希望される方は、事務局にお申し込みください。
また点字競技会の参加者を募りますので、11月1日までに、事務局にお知らせください。なお参加される方は、点字版をご持参ください。
支部長 東條芳彦
コロナウイルス感染の収束がなかなか見通せない中、年度当初の定期総会の予定が立てられず、結局、一昨年、昨年と同時期の7月の開催になりました。我が支部もご多分にもれず、会員数の減少と高齢化が進み、会の運営も難しくなりつつあります。それでも、総会の場で、会員相互に顔を合わせ、近況を報告し合えたことは喜ばしいことだと思います。
その時点では感染者も減少しつつありましたので、秋の交流研修旅行の計画をたてました。ところが、8月には急拡大してしまい、いったんは断念したのですが、ここにきてまた減少してきましたので、会員のたっての希望もあり、思い切って今月の10月20日の平日を選んで決行を決断しました。行き先は静岡県駿東郡のクレマチスの丘公園、バンジー彫刻庭園美術館と富士市の道の駅「富士川楽座」です。座席は2人分をひとりで座れるよう、大型バスにして、消毒用アルコールやカラオケのマイク用マスクも準備し、万全な感染対策を講じながら実施する予定です。3年ぶりの研修旅行を有意義なものにし、無事に終えられるよう願っています。
11月の社会人学級では、恒例になりました、地域の朗読ボランティアグループの皆さんによる「朗読を聞く会」と午後からは甲府共立病院眼科医の加茂純子先生を招いて、ご講演をいただくことになっています。こちらもコロナ感染の影響を受けずに、予定通り実施できることを祈るばかりです。
南アルプス市においても我が支部の要望活動の結果、今年度より音声血圧計が日常生活用具として認められました。早速、何人かの会員が便利に活用しています。
ここで、私自身が使っている日常生活用具をひとつ紹介したいと思います。以前の資料を見直したところ、市からの「活字読み上げ装置」の給付品目の中に「タッチメモ」の項目を見つけましたので、この通知書を障害福祉課に持参して申請したところ、通りました。この「タッチメモ」ですが、現在、同じくらいの金額で、2種類の機器が販売されています。数年前に発売された「タッチペン(ボイス)」は、既に持っていますので、最近発売された「ペニートーク」を購入しました。
比べてみますと、「タッチペン」は全体の形が丸みを帯びた優しい感じですが、「ペニートーク」は6角形で太くごつい感じがします。「タッチペン」は音のみのボタン操作ですが「ペニートーク」は音声ガイド付きとなっています。どちらも同じく、シールにタッチして音声録音します。最大の違いは「タッチペン」はバッテリー充電なので交換はメーカー対応ですが、「ペニートーク」は乾電池なので自分で交換できるところです。私は園芸を趣味としていますが、防水シールのタグに花の名前を録音し、名札に張って使っています。預貯金通帳、薬、飲食物などの分別に便利に使えますので紹介しました。
平和通りから東に向かう「桜町交差点から中央4丁目交差点」を中心とした歩道及び横断歩道の点字ブロックの敷設工事が10月末にかけて行われます。全ての道路工事が完成していないため、敷設工事が完了しても注意を要するところが数カ所あると確認されたため、お知らせします。また、点字ブロックの敷設工事は終了しても、関連の道路工事は12月末まで継続されますので通行の際はご注意ください。
桜町南交差点では信号機は設置されていますが音響装置は設置されておらず、押しボタンもありません。エスコートゾーンについては、各横断歩道に敷設されます。北側の歩道はそれほど広くないため、誘導ブロックの上を歩くには特に支障は無いと思われますが、東に向かい進んでいくと左側に工事関係の看板が飛び出しており、さらに進んでいくと車道側に太めの鉄柱が立っているので注意すること。南側の歩道もさほど広いものとはいえず、平和通りに向かって進む場合は、すぐに駐車場への出入り口、脇道があります。また、桜町南交差点から東に向かう歩道は、道路の改修工事が未整備のため、途中で歩道が途切れるので注意してください。
中央4丁目交差点の信号機は、音響式信号機に改修されます。エスコートゾーンに関してはやはり全ての横断歩道に敷設されます。交差点内の歩道や横断歩道はほぼ整備されますが、南北の歩道はすぐに元の道路環境となり、歩道も狭く点字ブロックもありません。特に注意が必要なのが、南西の(露木耳鼻咽喉科医院側)角が歩道と車道の段差が設けられておらず、点字ブロックは敷設されますが、特に大型車両などが左折してくるときなどには、巻き込まれる危険性が高いところとなっています。北西の角もすぐにホテルの車両の出入り口となっており、手前に警告ブロックの敷設をお願いしてありますが、通行の際には注意することをお願いします。東側に向かう道路環境も、拡幅工事が中途となっているため、ほかと同様の条件となっています。
当面の間工事が継続して行われるため、この周囲を通行する際は、特に注意をしてください。
毎年11月1日に甲府駅などで実施していましたが、今年度も新型コロナウイルス感染拡大の状況を考慮し中止となりました。
10月に入ってやっと日中もエアコン無しで過ごせるようになってきましたね。夏の間毎日お世話になったエアコン。しばらくはコンセントから抜いておこうと思う方もいるのではないでしょうか。ちょっと待ってください。家電メーカーに言わせると、夏が終わったら絶対にやってほしいひと手間があるそうです。今回は夏が終わった後のエアコンのお手入れについて書いてみます。
まず、晴れたさわやかな日がお手入れには最適です。エアコンの大敵は水分です。エアコン内に水分が残っているとカビが発生する原因になります。では、水分を残さないためにはどうすればいいのでしょうか。「送風を1〜2時間くらい行いましょう」とのことで、機種によっては「風だけ」とか「内部クリーン運転」というような機能になっています。風だけを送ってよく乾燥させて、カビの発生を防いでおきましょう。(暖房運転にすると30分程度でOK)
次に、安全のためコンセントから電源プラグを抜いておきます。
(事務局長 小林誠)
山視協だより 令和4年10月号
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