第101号 令和4年 5月17日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報
巻頭言 | |
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定期総会を終えて | ・・・・・2 |
行事報告 | |
第1回役員会報告 | ・・・・・4 |
今後の予定 | |
バリアフリー要望希望箇所調査について | ・・・・・5 |
支部だより | |
甲府支部 | ・・・・・5 |
トピックス | |
山梨市市役所の正面の信号機について | ・・・・・6 |
事務局よりお知らせ | |
道路改修工事のお知らせ | ・・・・・6 |
ウクライナ募金のお願い(日視連より) | ・・・・・7 |
第75回全国視覚障害者福祉大会(名古屋大会)LIVE配信のお知らせ | ・・・・・8 |
「山視協だより」の媒体について | ・・・・・8 |
障がい者のためのわくわくタイム!2022第2回リトミック編参加者募集 | ・・・・・8 |
編集後記 | ・・・・・9 |
「山視協だより」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。
会長 堀口俊二
相変わらずコロナ感染情報を気にしながらの毎日ですが、皆さんお変わりありませんか。皆さんと何の気兼ねもなく、「かんぱーい」とグラスをぶつけ合える日が1日も早く来るのを心待ちしています。
さて、標題の定期総会は、既にご案内の通り書面会議となりましたが、多くの皆様方から本部提案へのご賛同をいただき、無事終えることができました。ご協力ありがとうございました。対面での総会と違って、充分な意見交換ができないという消化不良の感は否めませんが、このご時世、これも致し方ないことと割り切るしかなさそうです。
そんな中、会員さんから本部提案に対する質問やご意見が寄せられたので、その要旨を紹介し、併せてそれに対する本部としてのお答えを書き添えます。
まず、予算案についてです。一つ目は、体育文化部研修の本年度予算額が、収入・支出とも0になっているのはおかしいのではないかとのご指摘です。実はこの覧に入る数字は、従来通りバスを使っての研修を行った際の参加者からの徴収予定金額ですが、今年度もコロナの関係で実施困難と判断したため、このような数字となりました。なお、本会負担分として支出の覧の2行目にあるように50,000円計上しています。現在、体育文化部で通常の研修に代わるものとして講演会を考えており、その経費に当てることができるものと思われます。
同様に、日視連関東ブロック大会や全国大会も、従来のように現地へ赴いての参加の見通しが立たないということで、参加者より徴収予定の金額は0になっており、支出の覧の2行目に会からの負担金のみ記されています。この件については、役員会でも話し合い、確かにわかりにくく誤解を生じやすいということで、来年度は予算書の書き方を検討することとなりました。
また、予備費が867,750円というのは多すぎるのではないかとのご指摘もありました。これは全くその通りで、本部としても頭を痛めているところです。この2年、コロナの関係で予定通り事業が実施できなかったための数字であり、今年度の状況によってはさらに増えるかもしれません。ただ、法人である以上、法人法にそぐわない支出を計上する訳にもいきません。今後のコロナの状況をみながら、来年度に向け有効な手立てがあるか検討していきたいと思います。
次に特養ホーム積立金についてです。これは、20年近く前に当時の役員さんたちが中心となり、現在の青い鳥老人ホームに加え、視覚障がい者特別養護老人ホームの建設を県に要望し、建設の準備資金として会員さん等から寄付金を募ったものと聞いています。積立金の額は預金利子を含め1,266,176円ですが、あくまで会としてお預かりしている貴いお金であり、会の会計に組み入れる訳にはいきません。
ただ、最近の動向から、特養ホーム建設はほとんど不可能と言わざるを得ず、何年も前からこの扱いが課題となっていました。4年前の定期総会で、特養ホーム建設に限らず、現青い鳥老人ホームの充実や入所しやすい環境づくりなど、使途を広げて考えてはということで承認されましたが、具体的な動きにはつながっていません。
また、昨年度もこのことについて会員さんより質問があり、本部としても相吉長寿会会長さんと相談する中で、長寿会総会で会員の皆さんの意向を確かめながらということになりましたが、これもコロナの関係で中止となり、現在に至っています。そこで、今年も引き続き相吉会長さんと相談しながら、長寿会の皆さんの意向もお聞きする中でこの件について検討を進めたいと考えています。何か良いお知恵があればお寄せいただければ幸いです。
新年度に入ってから早一月半、各部を中心に事業の実施に向け準備を進めていますが、何せ見通しの立たないコロナが相手なので、実施内容や方法等その都度判断していくしかありません。役員一同、事業実施を目指しできる限りの努力を続けていきますので、今年度も変わらぬご協力よろしくお願い致します。
事務局長 小林誠
4月17日、コロナ感染者数の影響により、今年度1回目の役員会もオンラインで行いました。
堀口会長の新年度、新たな気持ちで諸問題に取り組んでいきましょうというあいさつに続き、議事に入りました。
最初に前回役員会から当日までの経過報告が事務局より発表されました。昨年までと異なるのは、日視連全国大会の分科会(生活・職業・バリアフリー)がオンラインで4月に実施されたことです。昨年の岡山大会の体験を踏まえた対応だと思われます。
次に各専門部から今年度の事業計画が報告されました。秋に予定の体育文化部研修会は、これまでの文学散歩形式でなく、講演会を予定しているようです。なお、各部会の講演会は、遠方の会員も参加しやすいようにオンラインも加えて欲しいとの要望がありました。
外部団体への代表者派遣について山視協は、今年度から障スポ協の運営委員を出さなくてもよいこととなりました。
続いて、今年度の「山視協だより」および情報誌「うるおい」の原稿担当者が事務局から発表され、了承されました。
次のZOOM有料プランの議題では、5月より利用を開始。本会の正副会長会議、各部会、各講演会、支部会が利用対象とし、2か月前から予約することができることが了承されました。
次の議題の第75回全国視覚障害者福祉大会(名古屋大会)には、各分科会も既に終えていることもあり、コロナ感染の危険性も考慮して名古屋大会も直接参加はせず、オンラインで参加することとしました。ユーチューブでも視聴可能なので多くの会員も見て欲しいと思います。
次の議題では、県および自民党からの本会からの要望に対する回答についてですが、昨年同様の回答で進歩はみられませんでした。そこで、今年度の要望事項を再検討してはどうだろうかと会長から提案があり、6月までに会議を開いて検討することが決まりました。
その他では、会計の予算の欄の表記が理解しづらいので改めた方がよいとの意見があり、次年度より改善することとしました。そして、特養ホーム寄付金の問題もコロナ感染の影響で話し合いがなされていない。これも今年度の大きなテーマであるため、「山視協だより」に現状を報告することにしました。
福祉部長 角田政樹
例年通り、県道路管理課・県警交通規制課に対し、要望活動を行いたいと思いますので、各支部長さんは、点字ブロック・エスコートゾーン・音響式信号機の新設・改修箇所等を取りまとめ、5月末までに福祉部長(角田政樹)までに提出をお願いします。
支部長 廣瀬清敏
風薫る5月になりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
昨年度実行できた行事は4月の定期総会と12月に行われた研修会のみでした。令和4年度の総会はコロナウイルス蔓延防止の観点から書面による総会とさせて頂きました。
良い報告もあります。近年特に多かった要望が認められ、今年4月からブルートゥースキーボードリボツーが甲府市の日常生活用具の対象品目に加えられました。対象者は視覚障がい2級以上で原則学齢児(小学生)以上の方です。購入前の申請となりますので身体障害者手帳を持参の上、障がい福祉課で申請をして下さい。
高止まりしていたコロナウイルス感染者の数もこの頃二けたを数える日も出てきました。このまま鎮静に向かってゆくことを願っています。
山梨市支部長 埜村和美
山梨市では長年にわたり、山梨市市役所の正面の横断歩道に、音声付きの信号機の設置を要望してきました。令和元年8月に山梨市市長の立ち合いが叶い、設置促進の後押しをしていただきました。その結果今年3月、押しボタンの位置を音声で確認し、青に変化するブザー音付きの押しボタンが設置されました。横断歩道上の点字ブロックと押しボタンまで誘導する点字ブロックも近いうちに敷設するとの回答もいただいています。高木市長様のご理解・ご協力に、感謝申し上げます。
甲府市中央4丁目の桜町交差点を中心として、平和通りに向かう歩道と信号機の改修工事が行われます。工事期間は今月から11月頃までと、長期間になるそうです。その間音響式信号機の音声が止まる信号機もあります。この周辺を通行する場合は、迂回などにより改修箇所を避けるなどし、注意して通行してください。
今般、社会福祉法人日本盲人福祉委員会(日盲委)では、ウクライナの視覚障がい者に支援するための募金を国内で集約しWBU(世界盲人連合)が設立した「WBUウクライナ協同基金」に送金することにいたしました。
日視連本部もこの趣旨に賛同し支援を行うとともに、広く加盟団体の会員の皆様に支援の呼びかけをすることにいたしました。
つきましては、皆様の大きなご支援、ご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。
なお、URLは、山視協のホームページのトップページと下記にリンクがありますのでそちらからご覧いただけます。
配信用URL
5月31日(火) シンポジウム
5月31日(火) シンポジウムへ
6月1日(水) 全国大会
6月1日(水) 全国大会へ
現在「山視協だより」は拡大文字版、点字版、デイジー版を作成しております。また、希望者にはメールでも送っています。会員の皆様で希望媒体の変更がありましたら事務局までご連絡をお願い致します。
「音にのって心も体もリフレッシュ!」
5月のゴールデンウイークも終わり、これから暑い日が多くなってきます。皆さん、水分補給をこまめに心がけ、熱中症に注意しましょう。
さて、皆さんは、印鑑の捺印と押印の違いをご存じですか。今回その違いについて書いてみます。「捺印」は「なついん」と読み、印判を押すこと」を表します。もともとは「署名捺印」を略したもので、直筆の署名やサインと共に印鑑を押す場合に使う言葉です。
「署名(しょめい)」とは、本人が手書きしたサインのことで、筆跡鑑定で本人証明ができるため、本人の意思に基づき作成された書面であるという高い証拠能力があります。一般的に「捺印」は署名と共に印鑑を押すことをいいますが、印判を押すこと自体を「捺印」と呼ぶこともあります。
契約書などの重要書類においては、本人が書いた署名であることが肝心です。一般的に重要な書類に関しては「署名捺印」が採用されます。捺印に使用する印鑑は必ずしも実印である必要はありません。ただし、契約の際印鑑証明書を必要とする場合は、よりプライバシーや信憑性を重視して、実印が選ばれるケースもあります。
捺印と押印の違いとは?
「捺印」と意味を混同しやすいものに「押印」があります。いまいち違いがわからないという方もいらっしゃることでしょう。
「押印」とは、もともと「記名押印」という言葉が略されたもので、印を押すことという意味です。記名は、手書きのサイン以外の方法で、氏名を記載することで、例えばゴム印・社印を使って押された名前や、印刷された名前、他者により代筆された名前などが当てはまります。
つまり、捺印と押印の違いとは、
「捺印」=自署に印鑑を押すこと。
「押印」=記名(自署以外のサイン)に印鑑を押すこと。
と覚えておくと良いでしょう。
(事務局長 小林誠)
山視協だより 令和4年5月号
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発行責任者 会長 堀口 俊二
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