第132号 令和6年12月13日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報
巻頭言 | |
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拡大読書器の給付基準額見直しに関する要望活動の取り組み状況に関するアンケート結果報告 | ・・・・・2 |
行事報告 | |
ふれあいマーケットに参加して | ・・・・・6 |
福祉部環境調査(交通バリアフリー)報告 | ・・・・・7 |
支部だより | |
甲州市視覚障害者福祉会 | ・・・・・9 |
クラブだより | |
サウンドテーブルテニスクラブの活動について | ・・・・・10 |
トピックス | |
障害者自立更生等厚生労働大臣表彰 | ・・・・・10 |
編集後記 | ・・・・・10 |
「山視協だより」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。
会長 埜村和美
日視連では、令和6年3月に標記の要望活動を実施し、各加盟団体のその後の運動状況に関する、アンケート調査がありました。以下は、全 国の加盟団体からの回答結果です。
就労生活部長 酒井弘充
就労生活部では、平成27年より県民の日記念行事のひとつであるふれあいマーケットに参加してきました。途中コロナ禍の影響で行事そのものが中止されたり、私たちが参加をとりやめたりなどして4年の中断期間がありました。そして、昨年度より再びふれあいマーケットへの参加をいたしましたので報告いたします。
このマッサージフェスタは、11月17日(日)に小瀬スポーツ公園で行われた県民の日記念行事のひとつである「ふれあいマーケット」の1コーナーです。テント1梁にパイプいすというとても簡素なブースでしたが、大きな通りが交差する会場のほぼ中央というとてもよい場所にコーナーを出すことができました。
当日は就労生活部5名にくわえ、「山視協だより」で募集した施術者5名の方が参加協力いただき、さらに山障協の小林さんや、わの会のご協力をいただき、午前9時すぎから午後3時までの間、100名の方の施術を行いました。
そして、来場者の皆さんに本物のマッサージを知っていただく目的で施術を行いました。おひとりの方に約10から15分間の施術を行いながら、その途中で必ず以下のようなことについてお話をするようにしました。
今年度は中止した「鍼灸の日」に駅前で行っている無資格者撲滅キャンペーンで配布している「無資格業者にご注意を!」というタイトルのビラと同時に配布した厚生労働省からの無資格業者に関するパンフレットをお渡ししながら、その内容についてゆっくり説明しました。
これらの投げかけはちょうどよい時間の中で、1対1で説明することができ、とても効果的だったと感じています。そして、なによりも施術を受けはじめると多くの方が、いままで体験したことがあるそれらと明らかに違うものだと気が付き、感嘆の声を上げていました。また、「どうしたら国家資格をもった本物のマッサージ師とそうでない無資格業者を見極めることができるのか。」といった質問や「こんなマッサージをまた受けたいが、どうやって探せばいいのか。」といった声が多々聴かれました。これらの声にこたえるように、新しく上記のビラに山梨県並びに甲府市の施術所一覧が記載されているホームページのQRコードを印刷しました。
このような意味ではマッサージフェスタは「本物のマッサージを県民の皆様に広く知っていただく機会とする」という所期の目的を十分に果たすことができたと強く実感しています。
最後に今回の施術は料金設定をしませんでしたが、山視福協への活動援助としての募金箱を置かせていただきました。その結果、22,129円という尊いお金が集まりました。この寄付金は、本会への雑収入として処理させていただきます。
山内美和
福祉部です。今回は無人駅の春日居町駅と東山梨駅について調査しました。
春日居町駅
上り線からです。ホーム幅は狭く点字ブロックはありますが内包線はありません。点字ブロックを中心に左側はフェンスまで10cmぐらいしか空いてなく、右は2人並んで歩くには少し怖いです。雨の日などすれ違いが怖いです。Suicaをタッチする出場・入場の機械がありますが点字表記がないのでわかりずらいです。点字の料金表はありますが汚くて触れません。どこから乗ったのか時間・駅名が表示される機械もありました。駅を出て階段を降りたところに点字ブロックがあるだけで、トイレなどに行くための点字ブロックはありません。
下り線もやはりホーム幅は上りと同じで狭いです。点字ブロックはありますが内包線はありません。Suicaタッチ機2台横並びで左が入場・右が出場ですが点字表記はありません。下り線の南の方にロータリーがあってバスや送迎などトイレもあるのですが,点字ブロックはありません。
東山梨駅
ホーム幅は狭く春日居といい勝負です。点字ブロックはありますが内包線はありません。Suicaタッチ機には点字表記はありません。点字の料金表はありますが、やはり汚いです。駅から階段を降りたところに点字ブロックがあります。トイレに行くには更に階段を降ります。トイレは和式です。点字ブロックはありません。自動販売機がありますが、右側1mほどの高さがあり、柵などもなく危険です。線路を渡って下り線に、踏切の警報機がなり始めて人や車が渡ろうとすると「線路から出てください」とアナウンスが流れます。
下り線のホーム幅も狭いです。点字ブロックはありますが内包線はありません。Suicaタッチ機には点字表記はありません。以上で調査報告は終わります。
皆様は、かいのりをご存知ですか?甲斐市で試験運行しているもので、利用者の予約に応じてAIが最適な運行ルートを計算する公共交通機関。2024年11月1日?12月22日まで、午前7時から午後8時まで利用できます。電話かwebで予約、甲斐市内を移動、買い物・通院など、登録さえすれば甲斐市民以外も使えるというもので、私は登録して週1で竜王駅から買い物などに利用しています。このお知らせが皆様に届く頃には終わりに近くなりますが、情報として、これが実用化になればいいです。
支部長 矢崎繁
甲州支部では4月の総会にて主な行事が決まり、次のような内容となっています。
6月3日に体験教室として、桔梗屋本社工場、金川の森の散策、山梨県立博物館の常設展見学、里の駅いちのみやにてクロワッサン詰め放題を体験してきました。
10月8日ブラインドウォーク事業として、南アルプス市総合交流ターミナルハッピーパーク、田舎カフェOrchardで昼食、甲斐の名刹として知られる法善護国寺にて歴史を学び、不動明王殿の見学を行い、南アルプス市のフモットにて買い物などしました。
11月11日、日帰り交流会として松本方面に行きました。松本城の見学、ホテルモンタ―ニュ松本にて昼食、なわて通り商店街で買い物と散策でした。
甲州市では昨年度より携帯型のBluetoothテンキーボードRivo2(リボツー)、今年度よりセンスプレーヤーライトが日常生活用具の対象となりました。今年度も日常生活用具の基準金額の改定の検討、タクシー券の枚数増加、デマンドバス利用者に対する降車の配慮などを要望しました。
部長 酒井弘充
関係各位のご尽力により山梨県立やまなし地域づくり交流センターエミフルの1階多目的ホールが新しい練習拠点として卓球台の保管も含めて整備されました。
その後、何度かの中断期間を挟み令和5年2月8日からほぼ毎週水曜日の16時から20時半まで定期練習会を開催することができました。定期練習会には毎回10名前後の参加者があり、大いに盛り上がっております。
そのような中、11月9日・10日に千葉市で開催された関東ブロック大会では新入部員の金子さんがベスト8に進出するなど新しいメンバーの活躍が光りました。また、団体戦では3位に輝くことができました。
南アルプス支部の榊原佳美子様が11月に逝去されました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
12月3日は国際障害者デーでした。そして12月9日まで日本は「障害者週間」で、各種イベントが行われました。
そんな中から、視覚障がい者が一人でヨット操作。音声案内はアプリで誰もが競技を楽しめる社会をというニュースをお伝えします。
視覚に障がいのある人たちが一人でヨットを操るセーリング大会があります。そこには、情報技術によるサポートがありました。
三重県伊勢市で行われたセーリング大会。参加した人たちは「視覚障がい者は誰かと一緒にスポーツをすることが多い。しかしブラインドセーリングは機械の補助がある。海に出たら一人。スリリングなところがあって面白い。なかなか味わえない体験」と醍醐味を話します。視覚に障がいのある人たちが一人でヨットを操ることができるよう、アプリが支えています。阪南大学の末田航教授は「ヨットはセールを動かして操作する乗り物。セールの出し入れ具合をガイダンスしてくれる音のセンサーがある。風向きで音色が高くなったり低くなったりする。セールを見なくても操作できる」と導入した機器を説明していました。情報技術などを活用し、目指すのは障がいの有無に関わらず、誰もが一緒に競技を楽しめる社会です。
参加した人たちは「機器が発達しインフラも整い、どんどん障がいの垣根が低くなっている。環境を用意してもらっているからこそ、障がいのある当事者が積極的に外に出て行くことが大事」と話します。
セイラビリティ三重の強力修会長は「一つの助けでいろいろなことが広がるということは、他分野でもできるという可能性がある。アプリをアップデートしてより使いやすくし、多くの人に喜んでほしい」と話していました。
誰もがセーリングを楽しめるよう、挑戦はこれからも続きます。
海のない山梨県では、うらやましいニュースでしたが、湖のセーリングってどうなんでしょうね。
(事務局長 小林誠)
山視協だより 令和6年12月号
発行人 一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会
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山梨県福祉プラザ1階
発行責任者 会長 埜村 和美
編集責任者 事務局長 小林 誠
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