第129号 令和6年9月13日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報
巻頭言 | |
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会員名簿作成に対するご協力のお願い | ・・・・・2 |
行事報告 | |
福祉部講演会報告 | ・・・・・3 |
第2回役員会報告 | ・・・・・4 |
今後の予定 | |
体育文化部研修日程(再掲) | ・・・・・6 |
第2回環境調査について(福祉部) | ・・・・・7 |
クラブ報告 | |
パソコンITクラブ活動報告 | ・・・・・8 |
生涯学習推進センターより | |
「綺麗な布でコサージュを作ってみよう!」 | ・・・・・8 |
事務局よりお知らせ | |
「スポーツレクレーション祭」は中止です。 | ・・・・・9 |
編集後記 | ・・・・・9 |
「山視協だより」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。
会長 埜村和美
本会では平成25年10月の会員名簿の発行から、10年以上が経過しております。その間、死亡や高齢による退会などがあり、現在の情勢把握により、これからの会の活動の展開に活かすべく、名簿を作成することになりました。年明けに発生した能登半島地震の際は、石川県の視覚障がい者の会員名簿の不備により、日盲委からの支援が1週間も遅れたと聞いています。災害弱者である私たちにとって、会員名簿の重要性を再認識したところです。
今月号の「山視協だより」に個人調査票と返信用の封筒が同封されていますので、事務局へ返送してください。返信先住所は記入済みで、切手は不要です。メール・ホームページでご覧の方は、メールでご回答ください。デイジーでお聞きの方や郵送・メールでの回答が難しい方は、支部長または事務局にご相談ください。
名簿につきましては、プライバシーポリシーを遵守し、当会で大切に保管します。新名簿に関するお問いあわせは、事務局で対応させていただきます。会員皆様のご協力を、お願い申し上げます。
以下が、調査項目となります。
福祉部部長 角田政樹
去る8月18日(日)に、エミフルにて福祉部講演会が開催されました。台風による影響も懸念される中、どうにか天気も持ちこたえ、会場での対面とオンライン(ズーム)によるハイブリッド形式で開催されました。会場参加19名、オンライン参加4名の計23名で、山梨県福祉保健部健康長寿推進課副主査 秋山侑大先生によるフレイル予防についてのお話を聴きました。
フレイルとは、加齢により心身の衰弱した状態を指し、健康な状態と要介護状態の中間に位置することを意味しています。近年、高齢者の健康状態を表す言葉として注目を浴びています。令和6年4月時点の調査では、山梨県の総人口数は802,609人、その内65歳以上の高齢者の数は253,932人であり、高齢化率31.6%。およそ県民の3.2人に1人が65歳以上の高齢者。またこの高齢者の中で75歳以上の後期高齢者の数は112,495人と割合的には約半数を占めている。全国の高齢化率の平均値は29.2%。
山梨県は全国より少し早く高齢化が進んでいる状態です。この高齢化率が高くなっていくのがダメと言うわけではなく、介護保険をできるだけ使わないで生活できる元気な方がたくさん増えて欲しいので、自ら介護予防やフレイル予防をして元気な体を維持することが重要になってきます。フレイルの期間は、心身が衰えても、早期から予防に取り組むと健康な状態に戻せる側面があります。ポイントは、できるだけ早くフレイル兆候に気づき、生活習慣を見直し、進行を食い止めることなのです。この食い止める術が今回のこの講演会の肝であります。とても詳しく、わかりやすく教えていただきました。是非、興味を持たれた方は、録音データもありますので、事務局までお問い合わせください。
事務局長 小林誠
8月18日、午前10時から地域づくり交流センター大会議室において今年度2回目の役員会をハイブリッド形式で行いました。
埜村会長のあいさつに続き早速議事に入り、事務局から5月から当日までの経過報告があり、加えてYBSのヘルスキーパー雇用の再開には時間がかかるとの報告がありました。
次に各部より、事業報告と今後の予定について報告がありました。
福祉部からは、6月に実施したセルフレジ調査、当日午後の研修会、9月22日の「寿の集い」の参加者募集と11月に交通バリアフリー調査を計画しているとの報告がありました。続いて、体育文化部からは、10月20日の研修旅行に多くの会員に参加をお願いしたい。また、12月1日に県下視覚障がい者文化祭を開催するので、詳細が決まり次第、「山視協だより」に掲載しますとの報告がありました。
就労生活部からは、8月9日に予定していた「無資格者撲滅キャンペーン」は、新型コロナ感染者が増加したため中止した。11月17日県民の日ふれあいマーケットに「マッサージフェスタ」を出店する予定なので、部員以外からも協力をお願いしたい。12月の研修会は、早急に取りまとめて「山視協だより」に掲載する。との報告がありました。
次に会員名簿の更新についてです。順次会員の皆様に「山視協だより」に記入表を同封して送るので、自力で書き込みが可能な方は、事務局まで同封の封筒にて返信していただき、お手伝いが必要な方は、支部長または、事務局まで連絡をお願いします。支部に所属していない会員については、事務局で対応します。そして、今年度内を目標に最新の会員名簿を完成したいとの提案でした。
続いて、創立70周年記念事業についての議題では、実施日は、令和7年11月9日(日)、会場は、ベルクラシック甲府とすることが確認されました。実行委員は、理事が担当し、実行委員長を埜村会長とし、総務担当を小林事務局長とします。記念誌担当理事7名、式典・講演会・祝賀会担当理事6名と決まりました。
次の議題は、日本盲人福祉委員会の補助金申請についてです。その内容としては、本会のホームページの充実を図りたい。具体的には、PCでもスマホでも見やすいレイアウトにして行きたいので、限度額の10万円を申請する方向で進めているそうです。
次に議題で取り上げたのは、本会の会計状況についてです。まず、会計担当の吉村理事より、令和5年度の大まかな収支が説明されました。それによると、収入に対し、支出額が40万円ほど上回っているそうです。つまり、補助金などの減少により、収入が減り、事業活動がコロナ以前に戻り支出が増加したようです。ここ2、3年は、事業が行われなかったため不足額が表に現れなかったことになります。次回の役員会では、数字データを示し、今後の在り方について話し合いたいとの報告でした。
最後に各支部からの情報交換として、甲斐支部より、市の広報に視覚障害者団体の活動を紹介し会員募集を募る記事を掲載したところ、予想以上の反響があったことが報告されました。
部長 角田貴弘
甲府駅から乗車される方は6時20分までに集合して下さい。
1号車 南アルプス市役所(6時10分)甲府駅南口(6時50分)山梨市(旧山梨市市役所)(7時20分)塩山駅南口(7時35分)勝沼IC 中央道 石川PA(8時40分)
2号車 甲府駅南口(6時30分)石和高速BS(6時45分)下黒駒バス停(7時)山梨中央銀行河口湖支店(7時30分)戸田酒販富士吉田店(7時40分)河口湖IC 中央道 石川PA(8時40分)
合流後 首都高 日本科学未来館(AIスーツケース体験、常設展内見学)(10時から12時)築地すしざんまいにて昼食、場外市場散策(12時30分〜14時)浅草雷門・仲見世・浅草寺など散策(14時30分〜15時50分)首都高・中央道 談合坂SA(17時〜17時20分)
1号車 勝沼IC 塩山駅南口(18時)山梨市(旧山梨市市役所)(18時15分)甲府駅南口(18時50分)南アルプス市役所(19時30分)
2号車 河口湖IC 戸田酒販富士吉田店(18時) 山梨中央銀行河口湖支店(18時10分)御坂ゴルフ場バス停(18時40分)下黒駒バス停(18時40分) 石和高速BS(18時55分)甲府駅南口(19時10分)
福祉部部長 角田政樹
皆さん、こんにちは。福祉部です。11月に実施予定の第2回環境調査についてのお知らせです。6月9日に実施した第1回環境調査は、生活バリア(セルフレジetc.)について調査しました。と言うわけで、今回の第2回環境調査は、主に交通バリアの調査を実施したいと思います。ただ、交通バリアに関しては、既に各支部から県警に提出する要望はいただいている状況(県警へは要望済み)ですが、改めてここを調査してほしい、新たにここを調査してほしいと言う箇所があれば、是非、教えていただきたいと思います。そして、出来れば一緒に調査をしたいと思います。どうぞ皆様、連絡をお待ちしております。
連絡先 090-1848-7091(角田)
※勤務中は電話に出られないため、折り返し連絡となります。
尚、締切は9月30日までです。
部長 小林誠
パソコンクラブは、昨年の7月以降コロナ以前の活動に戻り、奇数月に地域づくり交流センターを会場にハイブリッドにて部会を行っています。
活動内容は、パソコンに関する内容からスマートフォンに関しての内容が多くなってきています。便利なアプリを紹介しあったり、操作方法を教えあったりしています。
来年度に向けての予定としては、今後利用者が増えると思われる「センスプレイヤー」について学習会をやって行きたいと考えているところです。この「センスプレイヤー」は、とても多機能で使いこなすには、相当時間がかかると思います。少しでもパソコンクラブがそのお手伝いが出来たらと思います。
ご興味のある方は、パソコンクラブまでご連絡ください。
色々な柄の布を立体的な花の形にしてコサージュに仕上げましょう。カバンや帽子につけたり、お世話になっている方のプレゼントにも最適です。
今年も「スポーツレクレーション祭」は、中止となりました。
訃報 笛吹市の中牧洋子様が6月に逝去されました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
皆さんの中で白杖を使っていて、石突が溝にはまってしまって困った体験をした方は多いと思います。そんな中、中日新聞に次のような記事がありましたので、お知らせします。
以下、記事の抜粋です。
視覚障害者が歩く時、段差など道の状況を把握するのに欠かせない白杖。金沢大の主任研究員吉岡学さん(56)=リハビリテーション学=は、白杖の先っぽにある小さな部品「石突」に注目し、より安全で便利な新型を開発した。10月に発売予定で「社会に踏みだす一歩として、安全に好きな場所へ行くのに使って」と呼びかける。開発した新型は、円筒状の部品の先を、さらに高さ3センチの丸みを帯びたパーツが覆う。最も太い部分で直径3.5センチあり、穴に落ちないよう設計されている。丸いパーツは回転するため摩耗が遅く、4カ月ほどもつという。すり減っても、自分で取り外してその場で交換できる構造だ。
丸いパーツの内側にはスポンジ状のゴムがあり、柔軟で凹凸にふたの穴にひっかかりづらい上、路面の状況を知るのに必要な振動のみをキャッチする。重さは一般的なタイプと同じ15グラム。販売価格は全体で約2千円、丸いパーツで200〜300円程度を見込む。利用者の腕にかかる負荷を測定するなどし、富山県高岡市の商社「中部工営」の協力を得て100個余りを試作。3年ほど前に完成して特許を取得した。利用者は「手首の負担が少ない」「安全に使用できる」と好反応。今年6月には、日本人間工学会の人間工学グッドプラクティス賞最優秀賞を受けた。石突は市場が小さいために、30年前から形や機能がほとんど変わっていなかったという。「視覚障害者は困っても我慢し、社会に合わせていた。僕らが考えて寄り添わないと。視覚障害者には選択ができると知ってもらうとともに、生活の質が上がり湧いてきた夢や希望を持って生きてほしい」と願っている。
この新しい石突をぜひ使ってみたいですね。
(事務局長 小林誠)
山視協だより 令和6年9月号
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山梨県福祉プラザ1階
発行責任者 会長 埜村 和美
編集責任者 事務局長 小林 誠
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FAX 055−251−3344
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