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山視協だより  平成26年2月号


第2号 平成26年2月14日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報

目次
「点字ブロック」について・・・・・1
年度末会議等についてお知らせ・・・・・2
iPad体験・研修会を終えて・・・・・3
交通バリアフリー調査報告・・・・・3
日盲連第67回全国大会(大分大会)参加のお誘い・・・・・4
支部便り 笛吹支部・・・・・5
峡南支部(50年余の道)・・・・・5
クラブ紹介 グランドソフトボール・・・・・7
図書紹介・・・・・8

「山視協だより」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。

「点字ブロック」について


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会長 長澤 誠

私たち視覚障害者の歩行の安全を確かなものとしてくれるのは点字ブロック」ではないでしょうか。今月はこの点字ブロックについて少し書いて見たいと思います。
点字ブロックは1965年に岡山県の三宅精一さんによって知人の失明がきっかけとなったことから考案・発明されたと聞いております。この点字ブロックは1967年3月18日、岡山県立岡山盲学校近くの国道交差点に世界で初めて敷設されたとのことです。その後、歩道や公共施設にも敷設されるようになり、やがて、日本発の点字ブロックは全世界へと広がっていきました。私が2011年11月に日盲連の国際交流で韓国を訪問した時も小規模ではありましたがソウル市内の空港の前と街角の一角に敷設されていたのを足で確認したことを覚えています。
すでにご存じのことでありましょうが、点字ブロックには、線状の誘導ブロックと、点状の警告ブロックがあります。誘導ブロックは、平行している突起した線が移動の方向を示し、警告ブロックは、格子状の点が突起していて注意喚起を促す印となっています。色は、弱視の方にブロックの位置がわかりやすいように黄色とされています。また、近年エスコートゾーンと言われるブロックが横断歩道の手前だけでなく車道の横断歩道部分にも設置が進んで来ました。甲府市内では、JR甲府駅南口と北口には、多くのエスコートゾーンを増設していただきましたが、中央商店街の目抜き通りにもアクセス出来る様に敷設されて、点字ブロックに連続性が持たれ私達の歩行が以前にまして良い環境となって来ました。
一方、1973年2月1日に、山手線高田の馬場駅で、一人の視覚障害のある男性がプラットホームから転落し、電車にはねられて亡くなられました。このことがきっかけとなって、駅のプラットホームからの転落事故を防ぐため白線の近くに黄色い警告ブロックが敷設されるようになりましたが、近年ホームの内側と外側の区別をはっきりさせるために警告ブロックの内側にホーム内方線といわれる一本線が敷かれる様になって来ました。
私は、点字ブロックの恩恵を受けて毎日白杖歩行をしています。ところが、一般社会の中には無理解・無頓着な人も多く、点字ブロックの上で立ち話をしていたり、商品や手荷物が置かれたり、駐車・駐輪されていることも多く、ぶつかったり、白杖が折れてしまったりしたことがありました。このようなことをなくすためにも私たち自らが積極的に社会参加を行い、点字ブロックの意義を社会の皆様に理解していただくようにいたしましょう。

年度末会議等についてお知らせ


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事務局長 堀口俊二

先月号の役員会報告でお知らせしました通り、平成26年度定期総会準備のための会議等を以下の日程で行います。関係の方々には、必ず出席下さいますようよろしくお願いします。

1 事務局会議
日時 2月23日(日)午後1時30分〜4時30分
場所 山梨県福祉プラザ1階団体交流室
2 平成25年度会計監査
日時 3月16日(日)午前10時〜12時
場所 県ボランティアNPOセンター4階視聴覚室
3 平成25年度第4回役員会
日時 3月16日(日)午後1時〜4時
場所 県ボランティアNPOセンター4階視聴覚室

iPad体験・研修会を終えて


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パソコンクラブ部長 梶原剛

パソコンクラブでは12月8日午後1時30分からボランティアNPOセンターを会場にiPad体験・研修会を開催しました。参加者は30名でした。
まずは、iPadがどんなものかの説明と体験を行いました。講師をGiftHands代表 三宅 琢先生にお願いしました。参加者は音声パソコンを使う人が多く、はじめてiPadに触る人ばかりでした。講師の三宅 琢先生が音声パソコンユーザーに分かりやすいように模型を使うなどしてiPadの操作方法などを説明してくださいました。iPadの体験では、はじめてiPadを操作する人ばかりで、最初は戸惑う場面もありましたが、操作をしていくうちに徐々に慣れていったようでした。体験の後、三宅先生に視覚障害者が活用できるアプリの紹介などをしていただきました。
続いて、iPadで文字入力を支援するキーボード「RIVO」の説明を日本テレソフトの畑野さんにしていただきました。携帯電話のキー配列で文字が入力できるということで入力についての質問が多く寄せられていました。
その後、質疑応答などを行い会を終了しました。
今回の体験・研修会をきっかけにiPadなどの携帯端末を活用してもらえればと思いました。研修会に参加してくださった皆さん、講師の先生や関係者の方々にこの場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。

交通バリアフリー調査報告


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福祉部 部長 市瀬實

福祉部では、交通バリアフリー環境調査第2回目として甲府駅南口階段下から甲府市役所まで、更に市役所東側も調査を行いました。
実施日 2014年1月19日
調査項目 エスコートゾーン・点字ブロック・自転車等障害物について。
今回は甲府駅南口階段を背に山交デパートの前を通って平和通りの東側歩道を南へ下り、防災新館南側の信号、甲府市役所北側の信号を南へ渡って市役所前に出て、更に市役所東側(岡島の方向)へ歩き、そこから最初の信号を北(スクランブル交差点方向)へ。更にスクランブル交差点を西(平和通り方向)へ向かい、防災新館の前まで戻って来ました。そして、平和通りの東西に渡る横断歩道にあるエスコートゾーンも一つ一つ点検しました。
点字ブロック マンホールが在る処では点字ブロックの方向が変えられている処がある。変わるという表示がわからない。(スクランブルのちょっと南側)等。
市役所東側の点字ブロックはとても古く凹凸もわかりにくい。色も景観重視のためか、道路の敷石に合わせているので弱視者に見にくい。
エスコートゾーン 県民会館の東スクランブル交差点の防災新館北側のエスコートゾーンが損傷。
自転車等障害物 調査当日は無かったが、山交百貨店前、牛丼のよしのや前等の点ブロ周辺や上に、自転車が置かれていることが多い。

日盲連第67回全国大会(大分大会)参加のお誘い


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事務局長 堀口 俊二

全国大会について再度お知らせします。標記の大会が5月29日(木)〜31日(土)、大分県大分市のホルトホール大分及びレンブラントホテル大分で行われます。参加者数を勘案しながら現地の観光なども計画したいと思います。具体的な経費等は未定ですが、せっかくの機会ですので観光かたがた大勢で行ってこられればと考えています。皆さんお誘い合わせの上ご参加下さい。参加ご希望の方は事務局までどうぞ。

支部便り 笛吹支部


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支部長 梶原剛

笛吹支部では、今年度は総会と新年会を行いました。新年会では普段ゆっくり話ができない支部員が、交流でき、支部の今後の活動についても意見を聞くことができ有意義な会でした。
笛吹支部では、総会や新年会の会場として、これまで、かえで荘を使用してきました。しかし、かえで荘は今年3月で営業を終了します。 これから、行事の会場や今後の支部の活動なども含めた課題を解決していかなければなりません。皆様のご協力をいただきながら支部活動をしていきますのでよろしくお願いいたします。

50年余の道 峡南支部


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支部長 井口貞子

支部員が4人と少ない上、交通の不便さや高齢化のため集まりを持つことも難しくなり、今年は活動らしいことがほとんどできませんでした。いよいよ他の支部との合併なども考えなければならない時期にきているようにも思います。これといって報告できることもないので、今回は私個人が長年携わってきたあはき業について最近感じていることを少し書いてみたいと思います。
1月のライトハウス川柳会の課題が「助ける」とのことで、
「人助けと言われ治療師50年」
の1句を出しましたが、昭和34年4月開業以来昨年体の都合で止めるまで、この仕事に54年関わってきたことになります。昔はなぜあのように忙しかったのかなあと多感だった過ぎし日をつい振り返ってしまいます。これからのあはき業はどうなってしまうのでしょうか?健常者はなぜ視覚障がい者の生活権を奪ってしまうのでしょうか?目明きならいくらでも仕事があるはずなのに・・・。
私の修行当時は「あん摩の目だめな目、なぜこんな苦労をしなくてはならんのか」といっていた仲間もいました。それに「あん摩」という響きに抵抗がありました。しかし、「それはね、馬鹿にされている訳じゃない。あん摩というのは手技名ですよ。皆さんの将来の職業の名前なんだよ。例えば八百屋に八百屋さんというのと同じなんだよ。」と今はなき理療科の松井春子先生がお話してくれました。「その通り」と叫びたかったのを覚えています。
私は小作農家に視力障がいを持つ長女として生まれました。何とかして家族を支え、また母の愛に・苦労に報いなければ・・・。弱音を吐けず、紙1枚の免許を手にするまで我なりに必死でした。往復5時間の通学も妹たちに支えられながら乗り切りました。「おーい貞子ちゃん合格しているよ、新聞見たよ、おめでとう」と隣近所の皆さんが新聞を取っていない我が家に伝えてくれました。そして免許を手にした時、やっと本当の社会人になれた、「無駄飯食らい」とどやされることはないと思いました。しかし、免許を手にしたとはいえ、また盲学校を卒業したとはいっても、まだまだ一人前の治療師とは言えず、そのまま稼げる訳でもありません。講習会、講演会、研究発表会、先輩の話やラジオ・テレビの情報などなど耳学問で学びました。患者さんに信用され、自分自身でも納得いくようになるまで10年かかりました。無資格者や保険不正請求の野放し状態などまるで地獄に落ちてゆくのではないかと感じられるこのごろです。毎年のビラ配りが効果を上げるためにもまず腕を磨くことです。もうこれ以上負けてはなりません。これからは腕を磨き、生活権を取り戻していくことが大事だと思います。あはきよついてこいと叫びたいです。
盲(めしい)我宝は母の愛の鞭
治療師の夢覚めた夜の涙雨
へこたるな母の叫びは耳底に

クラブ紹介


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グランドソフトボール 主将 小澤 政幸

今年も長いようで短いシーズンオフがあけようとしています。 グランドソフトボールクラブは早い年で10月、遅くても12月上旬頃からオフに入り 、翌年2月下旬よりシーズンインします。毎年練習はじめは、身体が動かずキャッチボールをするだけでもボールが固くて泣きたくなります。翌朝布団から起き上がる時は、身体はまるで鎧を着ているかのようです。
季節が春へと移り変わると、桜の下でお昼ご飯を食べるなど贅沢な一時がほんの一瞬あります。同時に 練習はかなりハードになっていき、鎧のようにたくましくなった身体が打球をうける度に悲鳴を上げます。GWには恒例の愛知で行われる中日本大会に遠征、徐々にチームらしくなり連携プレーも様になってきます。 そして関東大会に挑みます。泣いても笑ってもここを勝たなければはじまりません。 関東は現在6チームが主に活動していて、その中でも東京、埼玉は強敵です。 山梨はここ数年ほぼ一年おきに全国大会出場を手にしていますが、毎年毎年壮絶な戦いを繰り広げています。 勝っても負けても紙一重、どこのチームも同じ思いでボールを追いかけています。 関東大会に勝っても負けても、9月の全日本選手権大会など秋にはさまざまな大会があるので、残暑厳しい中も日干しになりながら、老体にムチを打って頑張ります。何だかんだ言っても、みなグランドソフトボールが大好き、全員で勝利をつかみ取ったときの喜びは何とも言えません。 昨年は地元の関東大会で空回りをしてしまいましたが、今年は良い報告ができるように練習に励んでいきたいと思います。

図書紹介


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「よりよい食生活のために−実践の手引き」公益財団法人すこやか食生活協会 大活字・点字・音声コード付
内容 食生活の質を高める・食事のとり方・食品衛生・災害への備え・食生活指針等
ご希望の方に差し上げますので事務局までどうぞ。


発行人 一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会
〒400−0005 山梨県甲府市北新1−2−12 山梨県福祉プラザ1階 
      発行責任者  会長   長澤 誠
      編集責任者  事務局長 堀口 俊二
       電話 055−252−0100
       FAX 055−251−3344
       http://yamashikyo.sakura.ne.jp      


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