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山視協だより  令和7年10月号


第142号 令和7年10月15日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報

目次
巻頭言
私たちの団体提出議案はどのように扱われているのか・・・・・2
行事報告
日視連弱視部会・意見交換会報告・・・・・5
「寿の集い」報告・・・・・6
今後の予定
創立70周年記念大会のお知らせ・・・・・7
就労生活部からのお知らせ・・・・・8
第2回環境調査について・・・・・9
事務局より
募金の報告・・・・・10
書き損じはがき及び未使用はがき・切手収集のお願い・・・・・10
第70回全国女性研修大会(香川大会)について・・・・・10
3団体レクリエーション祭について・・・・・11
編集後記・・・・・11

「山視協だより」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。

巻頭言

私たちの団体提出議案はどのように扱われているのか


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会長 小林誠

10月に入り、朝晩めっきり涼しくなりましたが日中との温度差が大きく体調を崩している人が多いようです。また、例年より早くインフルエンザの流行も始まったようです。年末に向けて皆さんご自愛ください。
 さて、本会も日視連を通じて国の各省庁などにいろいろな要望を提出していますが、全国の各団体から寄せられた要望に対し、日視連は、全ての関係府省庁及び関係団体に陳情書を提出しています。その一部を列記してみます。

厚生労働省関係
1.同行援護従業者の養成を都道府県及び市町村の必須事業とすること。
2.同行援護従業者養成研修の費用は、地域生活支援事業(任意事業)により、自治体から委託された養成機関に助成されていることから、この事業を全国の自治体で実施するよう、国から各自治体に通達等で働きかけること。
3.同行援護従業者の人員不足の解消、質の良い同行援護従業者の確保をするために、同行援護の基本報酬の介護給付費単位数を引き上げること。
4.同行援護制度の維持・継続と充実のため、長時間利用時の報酬単価を引き上げること。
5.公共交通機関の利用が不便な地域において、同行援護 従業者が車を運転している場合にも、移動・待機時間を報酬算定の対象に加えること。
6.視覚障害者の外出に欠かすことのできない同行援護事業の支給量に ついて、一人ひとりの事情に応じた時間数を支給するようにするこ と。
7.身体障害者手帳を持てない眼球使用困難者も同行援護を利用できる ようにすること。

日常生活用具関係
8.物価の高騰により、多くの日常生活用具で基準額と実際の商品価格に大きな差が出ており、利用者の購入が困難になっているため、国は日常生活用具給付等事業における「ガイドライン」を早急に作成すること。
9.日常生活用具の給付における地域間格差を是正するため、国は、日常生活用具の対象品目・給付基準額・耐用年数等について、高水準給付の市町村に合わせたリストを作成し、各市町村に示すこと。
10.日常生活用具の給付にあたって、給付品目の耐用年数の見直しを行うよう、国から各自治体に通達等で働きかけること。
11.視覚障害者が利用するために必要な基本機能(例えばiPhoneのボイスオーバー等)が搭載されたスマートフォンを日常生活用具に加えるよう、国から地方自治体に働きかけること。

その他
12.視覚障害あはき師が安定的に生活できるよう、 自治体及び民間企業において、ヘルスキーパーを積極的に雇用すること。
13.雇用施策との連携による重度障害者等就労支援特別事業は、市町村による地域生活支援事業の任意事業となっていることから利用可能な自治体が少ないため、全国の市町村で実施されるよう、地域生活支援事業の必須事業にすること。
14.視覚障害者の職域拡大と安定した雇用を継続するため、障害者職業能力開発校等の充実と同校等で働く支援人材の育成を強化すること。
15.視覚障害者が安心安全に鉄道駅を利用するため、ホームドアまたはホーム柵、内方線付き点状ブロック、音響案内装置等の設置を進めること。
16.視覚障害者単独でも鉄道駅を利用できるよう、駅構内の音響案内を充実させること。特に、ホーム上にある出口へ通ずる階段位置を知らせるための音響案内装置、駅券売機の位置を知らせるための音響案内装置の設置を徹底すること。
17.視覚障害者が無人駅等を利用する際に、確実に人的支援を受けられるよう、必要な連絡先や設備を整備すること。
18.列車利用時に乗車する時のドアの位置や乗り降りの際の手動ドア開閉ボタンの位置が視覚障害者に分かるよう、音が鳴る、点字を付ける等の工夫を施すこと。また、車内において乗務員による降車側      ドアのアナウンスを必ず行うこと。
19.障害者が単独でJRを利用する場合の障害者割引  について、100km以下であっても適用すること。

行事報告

日視連弱視部会・意見交換会報告


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弱視部担当 吉村圭子

 9月20日(土)13時30分から弱視部会の令和7年度第2回委員総会と第7回オンライン意見交換会が開催されました。
  委員総会冒頭、日視連会長挨拶で、竹下会長から「世界盲人大会に参加した際、全盲は白杖、弱視者は緑の杖を利用している国・地域があった」   との話が披露され、なるほどと唸りました。弱視はなかなか認知度が低く、白杖を持っていると「見えているのに白杖?」との誤解から、なかなか白杖利用をためらう場合があります。白杖と緑の杖で区別がつくなら、とても利用しやすいなと感じました。
 意見交換会では、「安全に歩くために必要なこと」を主題にして、屋内、屋外での困り事、啓蒙活動や人権教育、アプリの活用などについて話し合いました。
 日視連で進めている、「弱視者の困りごと・第7集」としてまとめ、今年度中に発刊予定とのことです。個々の内容については、第7集をお待ちいただくとして、いくつか紹介します。
 点字ブロックについて、最近流行の景観に配慮した歩道と同色の点字ブロックが敷設されてしまい、困っているという意見が出ました。点字ブロックそのものでなく、黄色に沿って歩くなど歩く目安としている弱視者は多く、同色では全く意味がなく、却って歩きにくいという結果になってしまいます。弱視者にとっての点字ブロックの意味を伝える、見直してもらう活動が必要という意見が出されました。また、すでに敷設されている点字ブロックをやり直すことはあまりに現実的でないので、例えば、点字ブロックに沿って黄色い線を引いてもらう、それに代わるものを設置して もらうなど要望してはどうかなどの意見が出されました。
啓蒙活動については、横浜市の委員から、3月18日の 点字ブロックの日に声かけキャンペーンを計画しているという話が披露されました。
 歩行アプリについては、現在さまざまなアプリがありますが、右手に白杖、左手にスマホでは複雑な操作は困難です。簡単な操作で利用できるアプリの開発を要望する意見が出ました。一方ラインのキープメモで、自分なりの地図帳を作り利用しているという委員もいて、広く汎用性のあるものを自分でアレンジしていくことも必要なのかなと感じました。
 「弱視者の困りごと 第7集」が発刊されたらご報告します。

「寿の集い」報告


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福祉部部長 角田政樹

去る9月28日(日)、防災新館1階オープンスクエアにて 「寿の集い」が開催されました。
長寿会員12名(内付き添い4名)、一般会員33名(内付き添い8名)で、総勢45名の参加がありました。
 最初に、交流室Aにて長寿会総会が開催されました。その後、45名で「のほのほ」さんの幕内弁当を堪能しました。食後は、上方の講談師、旭道南文字(きょくどうなもんじ)先生による講談を2席楽しみました。食事も美味しく、お話もとても面白いものでした。
終始、笑顔溢れる一日でした。
参加者の感想は、来月号に掲載予定です。

今後の予定

創立70周年記念大会のお知らせ


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実行委員長 埜村和美

表記大会は皆様のご協力を得て、下記の日程により開催の運  びとなりました。多くのご参加に、心より感謝申し上げます。
本大会が皆様にとりまして、意義ある思い出となりますよう、実行委員は準備を重ねて参りました。大会当日は、元気にお会いしましょう。よろしくお願いいたします。

・開催日:令和7年11月9日(日)
・受け付け:9時30分から
・会場:ベルクラシック甲府
第1部 記念講演会(10時〜11時10分) 2階ビクトリア
講師 社会福祉法人日本視覚障害者団体連合 会長 竹下義樹氏
演題 「地方における視覚障がい者団体の課題と展望」
第2部 記念式典(11時20分〜12時40分) 2階ビクトリア
感謝状贈呈
シンポジウム 「視覚障がい者の買い物事情」
司会 堀口俊二
パネラー 藤野ます子 吉村圭子 田中未来
第3部 祝賀会(13時〜15時) 3階エリザベート
出席者自己紹介
10年振り返りクイズ
・祝賀会参加費:会員5,000円・付添3,000円
*出欠の変更は10月末日まで受け付けます。
11月に入ってからのキャンセルは参加費を徴収させて いただきますのでご了承ください。

就労生活部からのお知らせ


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就労生活部長 酒井弘充

 季節は一気に進み、秋の気配が深まってまいりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。今回は、就労生活部より11月および12月に開催予定の行事についてご案内いたします。
@ 県民の日「ふれあいマーケット」参加者募集のお知らせ
 11月16日(日)に小瀬スポーツ公園で開催される「県民の日記念行事」の一環として、「ふれあいマーケット」にマッサージコーナーを出展いたします。このコーナーの目的は、県民の皆さまに国家資格を有するマッサージ師による『本物のマッサージ』を体験していただくことです。
 これまでマッサージを受けたことがある方の中には、無資格者による施術を「マッサージ」と誤認識されている方も多く、「肘や足で押すもの」「施術後に痛みが残る」といった誤ったイメージを持たれている場合が多くあります。そこで、正しい理解を広め、『本物のマッサージ』というものを知っていただくため、会員の皆さまのお力をお借りし、施術者としてご参加いただける方を募集いたします。
・開催日時:11月16日(日)10時から15時30分
・会場:小瀬スポーツ公園
・交通:当日は臨時バスの増便あり
・参加形態:1日・半日・時間単位での参加も可能です。
・申込締切:11月2日(日)
*事務局へ「お名前・連絡先・参加可能時間」をご連絡ください。


A 就労生活部講演会のお知らせ
 12月7日(日)に、就労生活部主催の講演会を開催いたします。今年度は、日本視覚障がい情報普及支援協会(JAVIS)をお招きし、音声コード「Uni-Voice」の概要や、専用スマートフォンアプリ「Uni-Voice Blind」の紹介を行います。
 特に注目すべき機能として、「耳で聞くハザードマップ」など、視覚障がい者にとって非常に便利な機能の紹介も予定しております。
・開催日時:12月7日(日)13時から15時
・会場:地域づくり交流センター(エミフル)
*詳細は次号にて改めてご案内いたします。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

第2回環境調査について


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福祉部部長 角田政樹

 みなさんこんにちは、福祉部です。
 来たる12月14日(日)に第2回環境調査を実施します。今回は交通バリアについて調査したいと思います(生活バリアでも可)。つきましては、今回も会員様からの要望箇所を調査したいと思います。困っている箇所、詳しく調べて欲しい箇所などある方は是非、要望ください。ご連絡は事務局までお願いします。
・締切:10月31日(金)

事務局より

募金の報告


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 去る9月28日(日)、寿の集いの際に5,287円の募金が集まりました。多くの会員のご協力をいただき深く感謝しております。大事に使わせていただきます。ありがとうございました。

書き損じはがき及び未使用はがき・切手収集のお願い


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 10月の文化祭や12月の就労生活部講演会で書き損じはがきや未使用のはがき・切手を回収いたします。出席される際にご持参ください。
 会員自身でも身近な人やその周囲の方々に声をかけていただき、積極的に回収し、会の財政の一助にしていきましょう。
 なお、スマホサポートも行います。行事参加の際、受付で申し出てください。対応可能な会員が休憩時間などにお手伝いいたします。

第70回全国女性研修大会(香川大会)について


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 令和6年9月4日(水)・5日(木)に開催された第70回記念全国視覚障害女性研修大会(中国・四国ブロック 香川大会)について、大会の動画がYouTubeで公開されました。閲覧用のURLをお知らせいたします。
 第1日目の講演のテーマは「夢をかなえる挑壁思考」講師は棒高跳びでオリンピックを目指していたアスリート大学生がアメリカ留学中、海        の事故で頸髄を損傷。医師からは今後自力での呼吸は不可、一生寝たき りを宣告されるも、決死のリハビリで退院し、東京オリン ピック2020では聖火ランナーを務めた毛利公一氏。壁を超えるための生き方の話。ぜひご視聴ください。
チャンネル名 日本視覚障害者団体連合女性協議会
https://youtube.com/channel/UCHkI6q34JGzEtZwFcWk1zEg
または次のリンク先からどうぞ。
ユーチューブ配信はこちらから

3団体レクリエーション祭について


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 現在3団体で今後の実施の在り方を検討中です。
 今年度の開催はありませんのでご了承ください。

編集後記


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2025年も残り3か月弱となりました。
年賀状の時期に合わせて信愛センターの平井さんが県内の小中高校、保育園・幼稚園を回り、書き損じはがきの寄付のお願いと回収をしてくださっていました。
30年以上継続した活動で、本会の重要な資金源となっています。昨年度は平井さんが体調を崩され、小中学校に限ったお願いになりましたが、予想を上回る回収ができました。今年度は保育園、高校にもお願いをすべく連絡をしたところ、みなさんが「ああ、書き損じね」といった感じで周知されていて、快く協力していただけることになりそうです。長年の歴史と実績を実感しています。平井さんが築き上げてくださった活動を絶やさず受け継いでいきたいと思います。

(事務局長 小笠原恭子)

     山視協だより  令和7年10月号
発行人 一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会
〒400−0005 山梨県甲府市北新1−2−12 山梨県福祉プラザ1階 
      発行責任者  会長   小林 誠
      編集責任者  事務局長 小笠原恭子
       電話 055−252−0100
       FAX 055−251−3344
       http://yamashikyo.sakura.ne.jp      


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