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山視協だより  平成26年3月号


第3号 平成26年3月14日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報

記録的な大雪にあって


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会長 長澤 誠

急速に発達した低気圧の影響で、2月8日には甲府市内で43cmという記録的な積雪がありました。また、14日から15日にかけても114cmと、120年前に観測を開始して以来初めての大雪となりました。このため山梨県内では幹線道路や鉄道各路線等の交通網は立ち往生となり、帰宅困難者も1600人以上にもなったそうです。また、「陸の孤島」といわれるほどに物流が全く麻痺状態となってしまい、デパートやスーパー、コンビニまでも食料品売り場の棚は買い占める人たちで品薄となってしまったと聞いております。甲府市内の景観は日常とは全く異なって、想定外の雪国の装いとなってしまいました。
このような状況が全国に報道されたことから県外から何人もの友人が「大雪見舞い」の電話をくださいました。また、身近なところでもボランティア関係者を含め福祉従事者からも現状と安否を確認するための電話をいただきました。中でも、甲府市の担当者からは、「災害時要援護者制度へ登録のあった方へ連絡をしているが、」との前置きで「雪かきはどうなっているか。食べ物は不足していないか。今困っていることは何か。」等の問い合わせをいただきました。
ところで、この「災害時用援護者登録制度」とは(平成21年7月号「情報」に書きましたが)、高齢者や障害者等、災害時に援護を必要とする者が、地域において身近に住む2名以上の方を支援員としてお願いし、居住する市町村役場に登録する制度で、登録された者の情報は、地域の自治会長(自主防災組織の長)・民生委員、また、消防本部等に提供され、有事の際には、いち早く避難誘導や安否確認が行なわれる事になっています。甲府市がこの制度を開始したのは平成17年12月でした。
私は、私たち要援護者が住み慣れた地域で安心して自分らしく生活していくために、「災害時要援護者制度」への積極的な登録が必要ではないかと「記録的な大雪にあって」改めて感じました。

第4回創立60周年記念事業実行委員会日程について


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事務局長 堀口俊二

実行委員の方は既にご承知かと思いますが、標記の会を来る3月30日(日)午後1時より県ボランティアNPOセンター3階学習室3にて行います。万障お繰り合わせの上出席下さいますようよろしくお願い致します。

平成26年度定期総会並びに第1回役員会開催について


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事務局長 堀口俊二

月日の立つのは早いもので今年も年度替わりの時期となりました。平成26年度定期総会並びに第1回役員会を以下の日程で開催することになりましたのでご案内申し上げます。特に、定期総会は皆さんの声を会活動に反映させる大切な機会です。一人でも多くの方々の出席をお待ちしています。また、役員会につきましても、関係の方々には是非出席下さいますようよろしくお願い致します。

1 平成26年度一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会定期総会
日時 4月20日(日)午前10時より
場所 山梨県ボランティアNPOセンター1階ホール
受付 9時30分よりホール入り口
資料 後日議題や委任状等とともに送付
昼食 会の方で用意
2 第1回役員会
日時 4月20日(日)午後1時30分より
場所 山梨県ボランティアNPOセンター4階視聴覚室

以上よろしくお願いします。

日盲連第67回全国大会(大分大会)参加のお誘い


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事務局長 堀口俊二

全国大会について再度お知らせします。標記の大会が5月29日(木)〜31日(土)、大分県大分市のホルトホール大分及びレンブラントホテル大分で行われます。参加者数を勘案しながら現地の観光なども計画したいと思います。具体的な経費等は未定ですが、せっかくの機会ですので観光かたがた大勢で行ってこられればと考えています。申し込み締切が3月末なのでまだ充分間に合います。大勢の参加をお待ちしています。参加ご希望の方は事務局までどうぞ。

第48回日本盲人会連合関東ブロック協議会栃木大会報告


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事務局長 堀口 俊二

標記の大会が去る3月2日(日)・3日(月)の両日、栃木県宇都宮市のホテルニューイタヤにおいて開催され、本会からは会員・付き添い計15名が参加しました。バスを利用しての移動でしたが、心配された天気も大崩れすることなく、快適な旅となりました。
大会は13団体約400名参加の下盛大に行われました。第1日目は午後1時より式典、講演、分科会(生活、バリアフリー、職業、青年、女性)の順に進められました。講演は歌う社会福祉士シンガーソングライター“えりのあ”さんによるライブでした。観客参加型のライブで、若さとエネルギーをもらったようなひと時でした。また、夜の懇親会では、他団体との交流を深めながらくつろいだ一時を過ごしました。なお、分科会の内容については各分科会報告をご覧下さい。
2日目は午前9時より11時まで全体会が行われ、分科会報告、関東ブロック協議会報告、日盲連情勢報告が行われた後、大会宣言案、大会決議案が朗読され採択されました。竹下会長の情勢報告は

(1)障害者差別解消法施行に向けての取り組み
(2)あはき業を取り巻く諸問題
(3)同行援護の地域格差是正とコミュニケーション支援事業の個別給付を目指す取り組み
(4)弱視者対策推進に向けた取り組み
の4項目を中心になされました。いつもながら大変分かりやすい報告で、現状と課題が明確に示され、今後の運動の道筋が見えてくるような力強さを感じるものでした。最後に次回開催県であるさいたま市から挨拶があり会を閉じました。来年度の大会は2月27日(金)・28日(土)開催予定とのことです。以下に大会決議を要約して記します。
・障害者権利条約理念の国民への周知、障害者差別解消法の実効ある施行、障害者差別禁止条例の制定を要望
・年金の物価スライド制による減額の中止と大幅な増額を要望
・同行援護事業について、個人のニーズに応じた支給量の決定、地域間格差の解消、緊急時の体制作りなど制度の一層の充実を要望
・視覚障害者の支援に携わる者に対する視覚障害者に関する研修内容の充実を要望
・誘導ブロックやエスコートゾーンの敷設、音響信号機やホームドア設置など安全対策の一層の充実、公共施設の階段の段鼻や床の段差などの弱視者に配慮した色調の要望
・テレビ番組の副音声化とテロップや外国語字幕の音声化、視覚障害者に操作可能なIT機器の製造など情報バリアの解消を要望
・無資格者の取締の強化、柔道整復師の不適正な保険取扱の是正を要望
・職場における音声パソコンの整備や職場介助者の配置など実態や特性に 応じた支援対策を要望
・自転車走行基準の改善とマナー教育の充実を要望
・公共施設のトイレにおける操作ボタンや緊急ボタンの点字表示と配置の 統一、音声案内の設置を要望
・手に触れても内容の判別ができない食料品や日用品のパッケージへの点字表示又はユニバーサルデザイン化を要望
・入院時にもホームヘルパーやガイドヘルパーを利用できるよう制度の改善を要望
・新幹線を含む特急料金の割引制度の適用を要望

最後になりましたが、私たちの移動等アシストして下さったガイドヘルパーやボランティアの方々にこの場を借りてお礼申し上げます。有難うございました。


生活分科会報告

副会長 堀口俊二

提出議題16題中7題が同行援護関係ということで、いかにこれが切実な問題であるかが浮き彫りとなりました。同行援護者の資質向上、地域格差の是正、個人のニーズに応じた支給量の確保、通勤時や入院時等への適用範囲の拡大、緊急時の支給体制の整備など、多数の要望が提案され採択されました。年金の増額についても議題が2題提出されましたが、「増額が困難であるなら、せめて物価スライド性による減額だけは行なわないでほしい」という切実な要望があったのも今年の特徴です。
また、本県からは「障害者医療費無料化の国における制度化と、都道府県へのペナルティーの撤廃の要望」を提案し、多くの賛同を得て採択されました。その他、日常生活用具指定品目の追加要望、JR等特急料金の割引適応の要望等が提案され採択されました。特急料金の割引については、視覚障害者の外出には付き添い者が不可欠なことを考えれば、本会としてもさらに声を大にしていく必要があるのではないかと感じました。
また、日常生活用具については、支給決定権が市町村にあるため日盲連の運動としては限界があるとのアドバイザーからの回答があり、運動の難しさを痛感しました。いずれの要望も早急な実現は困難かもしれませんが、障害者差別解消法等に明記されている合理的配慮をてこに、粘り強い取り組み続けることが必要であると痛感しながら帰路につきました。


職業分科会報告

職業部長 李年子

 職業分科会では就労の問題(8議題)、無資格問題(4議題)、アンケート調査結果報告(1議題)の13議題が提出されました。

千葉県 介護保険における通所リハビリおよび訪問リハビリの担い手として視覚障害者マッサージ師の採用
相模原市 行政機関内での障害者枠の年齢制限を撤廃
山梨県・茨城県 就労支援センター設立
山梨県 訪問マッサージの実態調査
横浜市 就業特性に応じたきめ細やかな就業支援対策を講じ、視覚障害者が保護の対象から納税者に転換できるように支援
栃木県 あんま師等法19条の堅持
茨城県 カイロ整体など無資格類似行為者の取り締まりの強化
千葉県・川崎市  手技療法の定義を明確化
東京都 無資格違法類似行為者取り締まりの徹底を図るため、免許証を携帯方式に切り替えるよう要望する。
神奈川県 あはき免許制度のアンケート調査結果の報告

以上13議題がすべて承認され、東京都から提出された議題が全国大会の提出議題となりました。


バリアフリー分科会報告

埜村和美

 第2分科会は、助言者に公益社団法人東京都盲人福祉協会会長の笹川吉彦氏を迎え、21の提出議題について審議されました。そのうち議題1から8については移動環境の整備で希望する箇所への音響式信号機の設置、エスコートゾーンや踏み切り内での安全歩行のための誘導帯の敷設、また視覚障害者の安全な移動を確保するための自転車道の敷設と自転車利用者のマナーの徹底も要望されました。
そして階段歩行時の弱視者が見やすい色と幅の段鼻の設置や携帯電話やスマートフォンを使用しながらの歩行は大変危険なため、健常者の交通モラルについてもあわせて要望されました。助言者からは、これからも国土交通省に見やすい段鼻の設置の要望を続けていくことやマナーを守らない自転車利用者などへの罰則も訴えていきたいとの回答がありました。この他、公共トイレの設備配置の統一化や既存のものへの音声案内の設置、視覚障害者に読みやすいホームページの開発や日常の商品への点字表記もしくはユニバーサルデザイン化などすべての議題が採択されましたが、参加者からは読みやすいソフトを使う努力や「共用品推進機構」などとの協力関係により使いやすい商品がみつかるのではとの前向きな意見もたくさん提言されました。また各団体からの運動の展開の報告があり、活発な意見交換の場となりました。

女性分科会報告

女性部長 藤野ます子

第5分科会では、この頃私たちにも身近な問題となりつつある悪質商法についての講演がおこなわれました。テーマは「悪質商法から身を守るためには」でした。講師は、栃木県県民生活部くらし安全安心課消費者行政推進室相談啓発チーム副主幹 南雲紀子氏、消費生活相談員 村田裕子氏 助言者 日盲連情報部長 大橋由昌氏を迎え進められました。

講演内容は
1.消費生活センターの役割について
2.悪質商法の種類について
3.悪質商法から身を守る方法についてでした
特に印象に残ったことは、悪質業者は私たちが思ってもいないような巧妙な手口を使い消費者に迫ってくるということでした。「私はしっかりしているので絶対騙されない」という人ほど騙されやすいとのことでした。
そして、悪質商法から身を守る方法としては。
1.簡単に家に入れない
2.いらない商品についてははっきり断る
3.被害にあったら一人で悩まないで、家族或いは消費生活センターに相談する
4.この家は騙されやすいという、意味のシールが業者間の目印として貼ってある場合もあるので気をつけたほうがよいとのことでした

また、マルチ商法、送りつけ商法、架空請求書、当選商法(宝くじ)などにはかかわらないほうがよいとのことでした。日頃テレビやラジオでこのことを聞いていても自分には関係ないと思っているかもしれませんがいつ降りかかってくるかわかりませんので、自分の問題として多くの情報を知ることも必要なのではないでしょうか。


青年分科会報告

長澤誠

当分科会には30名余が参加いたしました。ここでは、「盲導犬ふれあい歩行体験」をテーマに、この4月に創立40周年記念事業実施を予定している公益財団法人東日本盲導犬協会から訓練指導部長の西原健司氏の他に訓練指導員3名と盲導犬3頭による講演会および歩行体験会が行われました。演台の前に立たれた西原氏は、「盲導犬育成事業の現状」、「盲導犬の一生」、「盲導犬との生活」等について話されました。
私はこの講演会に参加して、盲導犬の役割として、盲導犬が半歩前を歩き段差とか障害物等のあることを知らせ、視覚障害者の支持にしたがって目的地へ安全に誘導している大きな責任を担っていることの認識を新たにいたしました。また、盲導犬は人の生命を預かっている激務なので寿命が短いのではないかと思っていましたが、平均寿命は約13歳8か月ということでペットと変わらないと聞いてほっとした思いがいたしました。

女性部からのお知らせ


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部長 藤野ます子

大雪のために延期となりました、女性部研修会・閉講式を次の日程により開催いたします。

日時 3月23日(日)午前10時〜12時まで
会場 県ボランティアNPOセンター3階学習室3
(昼食は会で用意します)
前回申し込まれた方の中で、欠席される方のみご連絡ください。3月17日までにお願いします。なお会場がかわりましたので、ご確認の上ご参加ください。
連絡先 藤野(0555−23−5527)返田(090−5553−2840)

青い鳥奉仕団より「読者と青い鳥奉仕団の交流会」のご案内


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支部長 井口貞子

2月に予定しておりましたが大雪のため延期になりました。大勢の方の参加をお待ちしています。

日時 3月23日(日)午後1時30分より3時
場所 山梨ライトハウス2階研修室
プログラム 歌、朗読、その他飛び入り大歓迎です。ささやかなプレゼントもあります。
申込 3月19日(水)までに事務局小林(電話055−252−0100)まで(2月に申し込んだ方は改めて申し込む必要はありません)。

     山視協だより  平成26年3月号
発行人 一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会
〒400−0005 山梨県甲府市北新1−2−12 山梨県福祉プラザ1階 
      発行責任者  会長   長澤 誠
      編集責任者  事務局長 堀口 俊二
       電話 055−252−0100
       FAX 055−251−3344
       http://yamashikyo.sakura.ne.jp      


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