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山視協だより  平成26年7月号


第7号 平成26年7月15日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報

目次
巻頭言
山梨県障害者幸住条例改正検討委員会の開催・・・・・2
今月の動き
関係諸機関に要望書提出・・・・・3
バリアフリー調査・・・・・4
体育文化部より、7月6日の事業報告・・・・・6
今後の予定
無資格者撲滅キャンペーン実施について・・・・・7
福祉部講演会のお知らせ・・・・・7
第2回役員会・60周年記念事業実行委員会開催について・・・・・8
体育文化部より文学散歩のご案内・・・・・9
トピックス
囲碁大会優勝おめでとうございます!・・・・・10
各部紹介
甲府支部から・・・・・10
事務局より
図書紹介・・・・・11
編集後記・・・・・12

「山視協だより」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。

巻頭言

山梨県障害者幸住条例改正検討委員会の開催


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会長 長澤 誠

去る6月24日(火)、県立図書館2F多目的ホールにおいて午後3時から第1回「山梨県障害者幸住条例改正検討委員会」が開催されました。この条例は、平成5年(1993年)に「障害者の自立と社会参加を進めることにより障害者が生きがいをもって幸せに暮らすことのできる社会の実現を目指す」ことを目的として制定されたものであります。以来、20年以上を経過した現在、国では、平成18年(2006年)国連総会で採択された「障害者の権利条約」の批准に向けて様々な国内法制度の改正を行ってきました。その中で、「障害者の自立と社会参加を促進することにとどまらず、障害がある人もない人も等しく生活できる『共生社会』の実現」が求められてきました。このため、障害者幸住条例の内容を見直して、障害者施策を一層促進することになったのであります。
当検討委員会では、委員長に弁護士の早川正秋氏を選出いたしました。また、作業部会の委員には山障協理事長の竹内正直氏をはじめ12名が指名されて具体的な審議に入ることになっています。
県の説明によると、今回を含め5回の「検討委員会」を開催して年内に改正素案をまとめ、シンポジュームやパブリックコメントを行い、広く県民からの意見を得たいとのことであります。
私たちは新しくなるこの条例が、真に「障害のある者もない者も共に生きる社会の実現」への基礎となるように大いに期待したいと思います。

今月の動き

関係諸機関に要望書提出


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事務局長 堀口俊二

定期総会で承認された運動方針に沿って関係機関への要望書を作成し、提出してまいりました。まず、6月19日(木)、会長と事務局長で県障害福祉課を訪ね、以下の事項を要望しました。

1 移動環境の整備
タクシー利用券補助制度の充実及び福祉有償運送制度の充実
同行援護従業者養成研修事業の充実と地域格差解消
2 情報環境の整備
県関係の視覚障害者が参加するすべての会議資料の点字化と拡大文字化
送付書類の音声コードの添付と発信元の点字表示
メール等電子データによる資料の提供
官公庁のホームページを視覚障害者にもアクセスしやすいものに改善
各市町村でも同様の配慮がなされるよう、県からの指導の徹底
3 就労環境の改善・整備
無資格者撲滅キャンペーンへの協力依頼
視覚障害者就労支援センター設立(既存の就業生活支援センターの活用や青い鳥ホームの改組も含めて)
4 障害者スポーツセンター設立
5 現青い鳥老人ホームに併設の形での視覚障害者特別養護老人ホーム建設
6 障害者本意の重度心身障害者医療費助成制度施行及び、国に対する医療費窓口無料の制度化に向けた働きかけ
7 障害者幸住条例見直し
8 本会創立60周年記念事業への協力・支援依頼

なお、これに対する回答は11月ごろいただける予定です。
次に、同6月19日(木)会長・事務局長・福祉部長の3名で県道路管理課を訪ね、エスコートゾーンや誘導ブロック増設等に関する福祉部でまとめたものを要望事項として提出してきました。また、6月25日(水)には、会長・事務局長・福祉部長の3名で県警交通規制課を訪ね、音響式信号機の増設や時間延長、エスコートゾーンの増設等について要望してきました。これら道路環境の整備については、毎年着実に整備が進められており、今年も一定の前進が見られるものと期待しています。

バリアフリー道路調査報告


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福祉部部長 市瀬實

 福祉部では去る6月8日に交通バリアフリー調査を行いました。 調査場所 山梨交通 長松寺バス停(長塚・敷島方面)から盲人福祉センター(点字図書館)経由 山梨県立盲学校正門
調査内容 敷かれている点字ブロック(線状ブロック・点状ブロック)を中心に安全に目的地まで歩ける道かどうか検証

参考 現在点字ブロックには、2種類の形状がある<
1 移動の方向を示す「誘導ブロック(線状ブロック)」平行した線が突起になっている。
2 注意喚起・警告を促す「警告ブロック(点状 ブロック )」格子状の点が突起となっていて、進路が交差したり、曲がったり、行き止ったりする箇所に、点状ブロックが敷き詰められている。
結果
長松寺バス停(バス停の標識が線状ブロックに少し乗っている)から
甲府方面(歩道に線状ブロック敷設)にライトハウス入り口信号までもどり、信号を右折するのだが、@ 曲がり角がわかりにくい、また道路に出てしまうのを防ぐためか歩道の端にポール2本70cm間隔で立っている。A 右折した道には、歩道は無く、古いままの点状ブロックが敷いてある。車の通行量も多い。本来なら移動の方向を示す「誘導ブロック(線状ブロック)を設置してほしい。B 途中、民家の前の駐車場の車が点字ブロックにかかっていた。
C ライトハウスへ向かう路地(車は通行できないが、バイク、自転車は通行あり)には古い点状ブロックが、敷かれていて、そこを右折するのだが、表通りから路地の点状ブロックを見つけ、右折するのは、困難である。墨字の案内表示もない。
しばらく進むとD 四つ角にでる、ライトハウスに面する道路には線状ブロックが敷かれている、道を渡りそこを左方向にすすむ、と右側にライトハウスがある。ライトハウス開館日は入口のガイドチャイムの音が聞こえるので、それをたよりに左方向に進むことができるが、現在四つ角に敷かれている、点字ブロックでは、わからず通り過ぎてしまうことがある。またライトハウス入り口の点字ブロックもわかりにくい。
成人寮にそって線状ブロックを進む、E 成人寮入り口、盲学校方面に右折するところが、わかりにくい。適切なブロックの敷設が望まれる。盲学校正門までの道路、また校内は線状ブロック、点状ブロックが適切に敷かれ、目的の場所に行かれるようになっている。
問題のあるところの説明、@からEで表示しました。
上記調査場所について山視協では長年改善を要望していますが未だに実っていません。今年改善を更に強く要望していきます。

体育文化部より、7月6日の事業報告


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部長 埜村和美

 体育文化部では7月6日、県ボランティアセンター・ホールにおいて、点字競技とパソコン競技・フリートーク、そして午後からは芸能発表会を開催し、会場が熱気で盛り上がりました。点字とパソコン競技は、それぞれ得意とするものに分かれ、聞き書き・記憶書き・写し書きに、2分間の神経を集中させました。そのあとのフリートークは、「行事参加など、移動手段の問題点について」をテーマに、同行援護利用の立場から・盲導犬使用者として、また白杖とパームソナー利用者など、5名の会員から日ごろの体験が述べられました。それらは

@ ガイドヘルパーとのコミュニケーションを、スムーズにするよう努めている、
A 障害者自立支援法の自立支援給付である同行援護サービスと、地域生活支援事業の移動支援を組みあわせて、より社会参加しやすくすることの提言
B 盲導犬使用により、生活圏の広がりが持てたこと、
C 盲導犬使用に際しても、安全面からは音響信号機や、点字ブロックは欠くことのできないものであることが強調されました。またパームソナーでの移動については、数人が体験歩行をしました。
会場からは、バスの整理券の機械の位置が乗車口によりまちまちなので、視覚障害者が乗車する時には、必ず音声案内をしてほしいとの要望がありました。また私たちも親切な対応を受けた時は、感謝の気持ちを忘れないなどの意見も出ました。芸能発表会では懐かしい歌や好きな歌、また日ごろ練習している楽器演奏が披露され、会場からは声援や拍手が送られ、梅雨晴れに恵まれた事業を、無事に終えることができました。わの会・青い鳥奉仕団・ヘルパーの皆様のご協力に、心より感謝申し上げます。

今後の予定

無資格者撲滅キャンペーン実施について


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職業部担当副会長 広瀬 清敏

今年も各業団体の皆様にも協力をお願いしながら、はりきゅうの日8月9日を中心に活動を実施していきたいと思います。甲府支部では、甲府駅周辺でのチラシ配布を予定しています。他の支部につきましては、それぞれの実状に合った形で行っていただきたいと思います。
JR甲府駅周辺での配布は1日前倒しして、8月8日(金)に実施したいと思います。集合時間7時15分、配布時間7時30分〜8時30分。皆様のご協力をよろしくお願い致します。

福祉部講演会のお知らせ


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障害のある人が自立した日常生活又は社会生活を営むことができるよう身近な市町村を中心として相談支援事業を実施しています。その一つが、障害福祉サービス等の利用計画の作成(計画相談支援)です。事業内容としては、障害福祉サービス等を申請した障害者(児)について、サービス等利用計画の作成、及び支給決定後のサービス等利用計画の見直し(モニタリング)を行った場合は、計画相談支援給付費又は障害児 相談支援給付費が支給されるというものです。
今年の福祉部講演会は、甲府市障害者基幹相談支援センター(りんく)の野澤奈加子先生を講師としてお招きし、計画相談についてご講演戴くことになりました。野澤先生は、ライトハウス(成人寮、老人ホーム)に勤務されていらしたということで、ご存知の方も多いのでは?視覚障害者とのご縁も深いので、有意義なお話をお聞きできると思います。1人でも多くの会員・会を支えてくださる方々の参加をお待ちしています。

期日 8月31日(日) 午後1時〜3時
会場 県ボランティアNPOセンターホール
演題 計画相談ってなあに?
講師 野澤奈加子先生

第2回役員会及び第5回60周年記念事業実行委員会開催について


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事務局長 堀口 俊二

1 第2回役員会

8月31日(日)午前10時より平成26年度第2回役員会を県ボランティアNPOセンター4階視聴覚室にて行います。役員の方には是非ご出席下さいますようお願い致します。都合によりやむを得ず欠席される方は必ず事前に事務局までご連絡下さい。なお、議題等につきましては次号に掲載する予定です。

2 第5回60周年記念事業実行委員会

標記の会議を8月31日(日)午後3時15分より県ボランティアNPOセンター4階視聴覚室及び会議室1・2で行います。4時までは各担当別打ち合わせ、4時からは全体会となります。委員の方のご出席よろしくお願いします。また、時間が充分取れませんので、各担当ごとに事前の打ち合わせをしておくなど臨機応変に対応していただければ幸いです。なお、やむを得ず欠席となる方は予め事務局への連絡よろしくお願いします。

体育文化部より文学散歩のご案内


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部長 埜村和美

 今年の文学散歩は初秋の信濃路を訪ね、手で触れる美術館見学とナシ狩りを計画しました。皆様お誘いあわせてのご参加を、お待ちしています。

期日 9月14日(日)
行き先 碌山美術館 原農園
会費 会員 4,000円 付き添い 3,000円
申し込み締め切り 8月30日(土)までに各支部長さんまでお願いいたします。
日程
【1号車】 塩山(7時20分)→山梨市(7時30分)→甲府駅(8時)→南アルプス市(8時30分)→南アルプスIC→中部横断道→中央道→諏訪SA(9時40分 休憩)@A号車合流(10時)→長野道→安曇野IC→碌山美術館(10時50分〜11時50分 手で触れる彫刻等見学)→大王わさび農場(12時〜13時30分 昼食・ショッピング)→安曇野IC→長野道→塩尻IC→原農園(なし狩 14時20分〜15時20分 入園食べ放題)→道の駅小坂田公園(15時40分〜16時15分 ショッピング)→塩尻IC→長野道→中央道→中部横断道→南アルプスIC→南アルプス市(17時20分)→甲府駅(17時50分)→山梨市(18時20分)→塩山(18時30分)

【2号車】 富士山駅(6時50分)→石和駅(7時30分)→甲府駅(8時)→甲府昭和IC→中央道→諏訪SA(休憩 9時10分 @A号車合流10時)→長野道→安曇野IC→碌山美術館(10時50分〜11時50分 手で触れる彫刻等見学)→大王わさび農場(12時〜13時30分 昼食・ショッピング)→安曇野IC→長野道→塩尻IC→原農園(なし狩 14時20分〜15時20分 入園食べ放題)→道の駅小坂田公園(15時40分〜16時15分 ショッピング)→塩尻IC→長野道→中央道→甲府昭和IC→甲府駅(17時20分)→石和駅(17時50分)→富士山駅(18時30分)

トピックス

囲碁大会優勝おめでとうございます!


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去る6月29日(日)神奈川県川崎市の「ふれあいプラザかわさき」で行われた関東地区囲碁大会川崎大会に、うつじゃん会の会員が出場し、本会会長長澤さんが第3部(9路盤の部)で見事5戦5勝で優勝、オープン参加で出場した小林望さんも第1部(19路盤の部)で3戦3勝の好成績を収めました。長澤さん、改めておめでとうございます。皆さんとともに喜びを分かち合いたいと思います。

各部紹介

甲府支部から


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支部長 市瀬實

1 2013年度本会では市川時彦さんが永眠されました。心からお悔やみ申し上げると共に、市川さんの会への功績を無にせず、悲しみを力に変えて会員一同邁進して行きます。
2 皆さん周知の通り甲視協には、周辺の市や町にお住まいの方々も活動されています。その方々がお住いの地区の行政等に何か働きかけるとき、求めがあれば側面から可能な限り助力したいと思っています。
3 昨年5月7日から甲府市役所新庁舎が業務を開始しました。新装なった市役所市民活動室で10月に「ブレイルメモスマート」の講習等実施できたことへの感謝を、市の関係部署に表明しました。
4 甲府市では、甲府駅南口修景計画に沿って、再整備が進められています。会員及び、甲府市の公共機関等を利用している視覚障害者の声を踏襲し、山視協と相談しながら、関係部署への要望をしていきます。
5 会員から福祉有償運送導入を願う強い声があります。このことについて甲府市は「日中一時では運用している」というのですが、在宅の視覚障害者はその恩恵を受けていません。甲障協や甲府市自立支援協議会とも連携しながら、より多くの視覚障害者が福祉有償運送を利用できるよう、甲府市と話し合って行きます。
6 廃校になった小学校等の空き校舎を活用して、障害者がスポーツをできる環境を整えて欲しいと市に要望しています。

今後も全盲、弱視の立場からの会員の声をお聞きしながら、より充実した甲視協をみんなで作って行きます。

事務局から

図書紹介


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点字・大活字広報誌「ふれあいらしんばん」 音声広報CD「明日への声」(平成26年6月発行)

目次の一部を抜粋します。
・識別性が向上した5千円札が発行されました
・まもなく、「臨時福祉給付金」と「子育て世帯臨時特例給付金」が 支給されます

その他熱中症や心の輪を広げる体験作文、医薬品のインターネット販売についても掲載されています。ご覧になりたい方は事務局までどうぞ。

編集後記


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この原稿を書いている今日7月5日、今年初めて蝉の鳴き声を耳にしました。思えば、蝉の鳴き声に出会うのは毎年この時期で、数日とくるったことが無いような気がします。大自然の営みの神秘さを改めて感じる次第です。さて、創立60周年記念事業の一環である記念誌発行に向け、本誌面でも原稿募集をしてきましたが、残念ながらまだ投稿が少ないというのが正直なところです。会員からの一言、俳句、短歌、川柳など何でも結構です。皆さんの手で思い出に残る記念誌を作れればと思います。締切を7月いっぱいまで延長しますので、是非事務局までお寄せ下さい。大勢の方の投稿をお待ちしています。本格的な夏がやってきます。熱中症などにならぬよう、しっかり水分補給しながらこの暑さを乗り切りましょう。

事務局長 堀口俊二


     山視協だより  平成26年7月号
発行人 一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会
〒400−0005 山梨県甲府市北新1−2−12 山梨県福祉プラザ1階 
      発行責任者  会長   長澤 誠
      編集責任者  事務局長 堀口 俊二
       電話 055−252−0100
       FAX 055−251−3344
       http://yamashikyo.sakura.ne.jp      


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