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山視協だより  平成27年11月号


第23号 平成27年11月17日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報

目次
巻頭言
相次ぐ視覚障がい者の交通事故・・・・・2
今月の動き
女性部研修報告・・・・・3
今後の予定
第3回役員会のご案内・・・・・5
職業部講演会のお知らせ・・・・・5
トピックス
第15回全国障害者スポーツ大会(和歌山県大会)結果・・・・・6
支部だより
甲州支部・・・・・6
クラブだより
ハーネス友の会・・・・・7

「山視協だより」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。

巻頭言

相次ぐ視覚障がい者の交通事故


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会長 堀口俊二

秋の日はつるべ落としという言葉の通り、日に日に日が短くなり寒さも一段と厳しくなってまいりましたが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。
さて、皆様ご存じの通り先月は、痛ましい視覚障がい者の交通事故のニュースが相ついで報道されました。そこで、今月はこのことについて触れてみたいと思います。1件目は10月3日、徳島市の市道で盲導犬ユーザーがバックしてきたトラックに犬もろとも巻き込まれ死亡したもので、もう1件は10月15日、新潟市の市道で視覚障がいの姉妹が前から来た車にはねられ、妹さんが亡くなってしまった事故です。特に、1件目の事故においては、トラックの運転士がバックの時の警告ブザーを手動で切っていたことがわかっています。住宅の密集した場所では、騒音への苦情に配慮してこのようなことが日常的に行われていると聞きますが、バックに要する時間はごくわずかであるにも関わらず、歩行者の安全を守るべき警告音をただうるさいと感じてしまう国民の意識に得も言われぬ違和感と悲しさを覚えます。現在、バックや左折などの折に警告音を出すことは義務付けられておらず、日盲連でも早速遺憾の意を声明文としてホームページに掲載するとともに、国土交通省に対し次のような要望を提出しました。

一 すべての自動車に「車両接近通報装置」の搭載を行うこと。
一 すべての車両が後ろに進むときや左折する時など音で知らせる安全対策を講ずること。
一 搭載されている「車両接近通報装置」のスイッチが意図的に切れないような構造にすること。
一 法令によって「静音対策」を明確にし、国民の安全を確保すること。
一 安全な走行を高めるため、車両が音を出すことに対して国民全体の理解を深めること。

また、いずれの事故も歩車道の区別のない狭い道で起きており、このような道が大半を占める本県では、同様の事故が起きる危険性が極めて大と言わざるを得ません。県や市など関係機関に対し道路環境の整備を強く求めていくとともに、難しいことではありますが、運転者のマナーの向上と安全に対する意識の啓発をはかる取り組みを進めていく大切さを痛感した出来事でした。
とはいっても、現時点では身の安全は自分で守るしかありません。夜間の外出時には反射テープを着用する、交差点を横断する際には必ず右折車・左折車があることを意識する、歩車道の区別のない道を歩く時には車の走行音に常に注意を払うなど安全確保のための心構えをもう一度チェックしましょう。事故に合って取り返しのつかない被害をこうむるのは私たち歩行者なのですから。

今月の動き

女性部研修報告


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小田切浩子

女性部では10月18日(日)に第3回研修として甲府城見学と山梨近代人物館見学を行いました。参加者は31名でした。甲府城では3班に分かれ、つかまつり隊(甲府城案内ボランティア)にガイドしていただきました。
 甲府城の歴史や城内の様子、門の構造など詳しく説明していただき、石垣や屋根瓦に手を触れてみました。現在の甲府駅、県庁も城内だった。平和通りは堀だった等の話を聞いて、甲府城の広さに驚きました。城跡ということもあり、私はこれまで甲府城についてはあまり関心がなく。無知でしたが、今回の研修でうっすらとではありますが甲府城をイメージすることができました。
 甲府城見学後は山梨近代人物館へ移動し見学しました。第2回展示で「世界をみつめた山梨の人々」というテーマで9人の山梨ゆかりの人々が紹介されていました。時間の関係でゆっくり見学できませんでしたが、先人たちの功績を垣間見ることができました。
 久しぶりの野外での研修で、バリアフリーの真逆のような石段の昇降もありましたが、無事に研修を終えることができました。江戸時代の甲府城に思いをはせながら歩くことができて、楽しかったです。参加された皆様お疲れ様でした。

今後の予定

第3回役員会のご案内


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事務局長 矢崎繁

前号でもお知らせしましたが、標題の会議を12月13日(日)に次の日程で行います。年末の何かとお忙しい折かと思いますが、関係の方々には必ずご出席下さいますようよろしくお願い致します。やむを得ず出席できない方は予め事務局までご一報下さい。

日時:12月13日(日)午前10時から12時
会場:防災新館「山梨県生涯学習推進センター交流室A」
主な議題
(1)経過報告
(2)今後の事業予定について
(3)県への要望書に対する県の回答・話し合いについて
(4)福祉サービスの市町村格差についての対応。
(5)「山視協だより」の媒体について
(6)行事や役員会の会場・日程について
(7)関ブロ群馬大会への参加、提案議題について
(8)その他
@甲府駅南口点字ブロックの計画について
A第3回マッサージ診療報酬適正化請願署名活動依頼について
B厚生労働大臣免許保有証の申請について
C関ブロ委員会について(報告)
D日身連関東甲信越静ブロック協議会代表者会議への議題提案について
E徳島市のトラックによる視覚障害者と盲導犬の事故死について
F次回役員会日程について

職業部講演会のお知らせ


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職業部長 酒井弘充

 職業部では12月13日(日)午後1時から3時まで、山梨県庁防災新館内の山梨県生涯学習推進センター交流室Aにおいて、職業部講演会を行います。
 今回は東京都新宿区にあります日本盲人職能開発センター所長の杉江勝憲先生より、視覚障がい者の新しい職域についてご講演をいただきます。
 日本盲人職能開発センターでは、主にパソコンを用いた事務作業を通して、視覚障がい者が一般企業で働けるよう訓練をしています。音声パソコンの基礎操作から、働く上で必要な文書作成やデータ活用を中心とした各種パソコン訓練を行っています。また、最終的には日商PC検定(文書作成・データ活用)の取得や、ビジネスマナーとして秘書検定の取得を目指した訓練も行っています。
 さらに、視覚障がい者の就労を支援する人を対象に、視覚障がい者が事務系の職種で働きやすいような環境を整えるために必要な支援について、講演会なども実施しています。
 このような多くのノウハウをもった先生から、山梨でも視覚障がい者が働きやすい環境整備方法についてお話をいただきます。みなさんどうぞご参加ください。

トピックス

第15回全国障害者スポーツ大会(和歌山県大会)結果


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第15回全国障害者スポーツ大会(和歌山県大会)において上位の成績を収めました。おめでとうございます。
 菊島巧さん 陸上競技 砲丸投 2位、ジャベリックスロー 2位
井口靖也さん  卓球 STT 2位

支部だより

甲州支部


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支部長 矢崎繁

本年度の甲州支部では、4月に行われた総会で会員さんからの意見をもとに次のような内容で事業を行うことになりました。
6月2日には「歩け歩けの会」として、大菩薩・嵯峨塩方面に出掛けました。上日川峠では新緑の中ハルゼミの鳴き声のシャワーを浴びながら、全区間が木製の板が張られている遊歩道を2キロメートルを歩きました。また、午後には嵯峨塩でニジマス釣りの体験をし、一日を過ごしました。
9月28日には体験学習として身延方面に行きました。日蓮宗総本山身延山久遠寺ではロープウェイに乗り標高1,153メートルの山頂・奥之院「思親閣」に参拝した後宝物殿で説明を受けました。駐車場から歩くと2時間30分かかる山頂もロープウェイを利用すると7分で登れ、我々でも容易に行くことができました。午後には和紙の里でうちわ漉きを体験。意外と簡単だったうちわづくりにちょっと物足りなかった会員さんもいたようです。そんなうちわを手に帰路につきました。
11月16日、17日には宿泊交流会を予定しています。行き先は静岡県焼津方面。工芸と歴史の体験施設 駿府匠宿の見学、午後は大井川鉄道でSL乗車体験、宿泊は焼津グランドホテル、2日目には三保の松原の散策、世界遺産の韮山反射炉の見学予定です。
27年度の行事は以上のようになっていますが、年々参加者が減少気味にありますので、他の支部と合同で行事を考える時期かなと思います。皆様のご協力ありがとうございました。今後もよろしくお願いします。

クラブだより

ハーネス友の会


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ハーネス友の会 会長 樋口貴美江

秋の交流会盲導犬触れ合いキャンペーンを終えて
10月18日(日)身延町のクラフトパークと湯葉の里で、盲導犬14頭会員ボランティア28名で交流会と盲導犬触れ合いキャンペーンを行いました。
晴天に恵まれ、澄みきった秋の空の下で、秋祭りの屋台がたくさん並んで、人が賑わう中を私たちは盲導犬パンフレットや栞を多くの人に配ることができました。今回レストランの入店の許可がスムーズに行かずたいへんでした。まだまだ補助犬法は、知られていない事は多いと思います。私たちは常に努力です。
最近視覚障害者の交通事故がニュースで報じられていますが気を付けましょう。ハーネスの会では今後、今年度最大の行事ハーネス友の会20周年記念式典と祝賀会が行われます。会員以外の皆様もハーネスの会にお気軽に遊びに来てください。これからもハーネス友の会を宜しくお願いします。




訃報 
甲府支部の尾沢幸明様が11月4日に永眠されました。謹んでご冥福をお祈り致します。

編集後記


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今年も北の国より冬を告げる野鳥が来はじめました。この野鳥「ジョービタキ」の声を聞くと秋の深まりとともに次第にあわただしさも増していくような気がします。このジョービタキはすずめぐらいの大きさで、庭木や畑、公園などで声を聞くことがあります。地域によっては「ダンゴショイ」や「モンツキドリ」などと呼ばれることもあります。
さて、皆さんにお届けしているこの山視協だよりの媒体調査を支部長さんにお願いして行なっています。今のところ次のような割合となっています。墨字(拡大文字)33.1%、点字25.1%、デイジー19.4%、メール13.7%、ホームページ6.9%、カセットテープ1.7%です。皆さんの希望の媒体で送ることができればよいのですが、今後の課題とさせてください。
いよいよ、寒さも厳しくなりますのでどうぞ体調には気を付けてお過ごしください。

(事務局長 矢崎繁)


     山視協だより  平成27年11月号
発行人 一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会
〒400−0005 山梨県甲府市北新1−2−12 山梨県福祉プラザ1階 
      発行責任者  会長   堀口 俊二
      編集責任者  事務局長 矢崎 繁
       電話 055−252−0100
       FAX 055−251−3344
       http://yamashikyo.sakura.ne.jp      


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