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山視協だより  平成27年12月号


第24号 平成27年12月15日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報

目次
巻頭言
ボランティアセンター署名活動報告会より・・・・・2
今月の動き
文化祭を終えて・・・・・3
ふれあいマーケットの報告・・・・・4
今後の予定
奉仕団との交流お楽しみ会・・・・・5
トピックス
山交バスのカードがスイカとパスモに・・・・・5
視覚障害者全国囲碁大会の結果・・・・・6
各部より
体育文化部より・・・・・6
支部だより
北杜支部・・・・・7

「山視協だより」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。

巻頭言

ボランティアセンター署名活動報告会より


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会長 堀口俊二

師走も半ばを過ぎ、何かと気ぜわしい毎日ですが皆さんいかがお過ごしですか。また、1年で最も日の短い季節、夕方4時半ともなればほとんど暗くなってしまいます。視覚障がい者の交通事故が気になる昨今、夕方から夜間にかけての外出には充分気をつけましょう。
さて、今月はボランティア協会(以下協会)役員の方々と関係団体代表が参加して、去る11月27日に行われた標記の会議の要旨を報告したいと思います。まず、協会の田辺事務局長より以下のような経緯の説明がありました。

・集まった58,320筆の署名を持って9月9日県知事への陳情活動を行い、センターの今後について県、県社会福祉協議会(以下県社協)、協会の3者で考えていくとの県知事よりのコメントをいただいた。
・11月17日、県社協より耐震診断結果確定の報告があり、耐震基準を満たしておらず、基準を満たす補強工事及び諸設備の改修が必要との決論が出た。
・補強改修工事の見積りが12月上旬に業者から県社協に提示され、これを元に改修工事をするかどうかを含め、今後の方針を打ち出すことになっている。
・現在の建物は、原則3月一杯使用できる。
・4月以降協会の事務局をどこに置くか、具体的なことはまだ決まっていない。
・改修工事の有無に関わらず、今後ボランティア活動等センターの機能は存続させる。
・財源問題を含め、持続可能な運営体制をどのように構築するかが今後の課題。
・12月10日の県議会でボランティアセンターの今後について質疑が行われる。

上記報告の後熱心な協議がなされ、ボランティアセンターは他県に例を見ない素晴らしい活動を続けてきており、目に見えない財産を蓄積してきたので、この活動の火を消さないためにより強力な運動を展開していく必要があるとの意見で一致しました。また、財源的にはセンター設立の折に、センター運営の目的で創設されたともしび基金を、改修工事や建て替えの費用に充てられないかとの声が多く出され、県や県社協との話し合いの中で提起していくことが確認されました。
しかし、残念ながらこの原稿を書いている時点では、改修工事や建て替えの目処が立っている訳でもなく、まだまだ先の見えない状況であることに変わりはありません。今後も、県や県社協などとの話し合いの動向などこまめに情報を入手しながら、本会としてできる限りの協力をしていきたいと考えています。なお、今後の会の行事は防災新館や県立図書館など、なるべく交通アクセスの良い所で行えるよう、会場確保に努めていくつもりです。今後ともご理解・ご協力よろしくお願い致します。

今月の動き

文化祭を終えて


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体育文化部部長 埜村和美

 木の葉舞い散る11月15日 山梨県ボランティアNPOセンターホールにおいて、第47回県下視覚障害者文化祭が開催されました。 午前は朗読と語りの 部で、朗読に10名、語りに4名の会員が参加し、詩や 民話、意見発表など、個性あふれる作品が披露されました。青い鳥音訳部の5名の皆さんの群読『想像力の問題』は歯切れよく、ユーモアに富んだエッセーで、会場から時折笑い声が漏れていました。
午後は文芸選評から始まり、俳句の選者である竹内先生の選評原稿を、音訳部の有泉さんに代読していただきました。俳句の他、川柳と短歌に会員より多くの作品が寄せられました。
本年度の文化講演会は演題『内藤多仲の生涯』で、講師に保坂さつき先生をお招きし、内藤氏の熱い人生が紹介されました。
内藤氏は1896年、山梨県現在の南アルプス市に生まれ、貧しい暮らしの中で甲府中学から帝大に進み、大学院で耐震構造を研究しました。その後26歳で早稲田大学教授に就任し、耐震構造の理論を発表しました。この理論に基づき、日本初の耐震構造ビルとなる日本興業銀行本店や歌舞伎座を設立しましたが、これらの建物はその後発生した関東大震災にもびくともせず、その理論が世界的に高く評価されました。
その後テレビ本放送が開始した1953年以降、次々にテレビ塔の設計を担当し、1958年には東京タワーを完成させるに至りました。内藤氏は山梨県内でも山梨県庁本庁や県民会館など多くの建築を手がけ、ふるさとの南アルプス市にも経済的協力を惜しみませんでした。櫛形中学校の正門前には氏の胸像が建てられ、また櫛形町の名誉町民として、その功績は現在に語り継がれているとのことです。保坂先生は、内藤氏の残したことばを紹介してくださいました。「積み重ね積実重ねてもまた積み重ね』は、塔博士として著名な先生そのものであり、積み重ねるものは地道な努力であることを確信した、心に残る講演でした。

ふれあいマーケットの報告


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職業部部長 酒井弘充

 11月15日(日)職業部では、今年はじめて、小瀬スポーツ公園で行われた県民の日記念行事のひとつである「ふれあいマーケット」にマッサージフェスタというコーナーを出して参加いたしました。テント1梁にパイプいす8脚というとても簡素なブースでしたが、陸上競技場の目の前というとてもよい場所にコーナーを出すことができました。
 当日は職業部メンバーと青い鳥奉仕団のみなさんのご協力をいただき、総勢10名で午前10時から午後3時までの間、97名の来場者の皆さんに本当のマッサージを提供してきました。おひとりの方に約15分間の施術を行いながら、その途中で必ず次のお話をするようにしました。それは、8月9日の鍼灸の日に駅前で行っている無資格者撲滅キャンペーンで配布する「無資格業者にご注意を!」というビラをお渡ししながらその内容についてお話しすること。そしてもうひとつは、11月1日に白い杖愛護運動として、同じく駅前で配布しているビラをお渡しし、自分たちの体験も交えながらその内容についてお話しすることです。これらの投げかけは15分というちょうどよい時間の中で、1対1で説明することができ、とても効果的だったと感じました。
 そして、なによりも施術を受けはじめると多くの方が、いままで体験したことがあるそれと明らかに違うものだと気が付き、感嘆の声を上げていました。少し大げさに聞こえるかもしれませんが、「どうしたら国家資格をもったマッサージ師とそうでない無資格業者を見極めることができるのか。」とか「こんなマッサージをまた受けたいが、どうすればいいのか」という声が多々聴かれました。その意味ではマッサージフェスタは「本物のマッサージを県民の皆様に広く知っていただく機会とする」という所期の目的を十分果たすことができたと感じています。
 最後に今回の施術はいっさいお金はいただきませんでしたが、受付横に設置していた赤い羽根の募金箱には4,866円の寄付が集まりました。これは後日、赤い羽根共同募金会に納めさせていただきました。

今後の予定

奉仕団との交流お楽しみ会


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 青い鳥奉仕団の担当者様から平成28年2月21日(日)13時30分より15時30分まで山梨ライトハウス盲人福祉センターの研修室で行いますとの連絡がありました。詳しくは次号でお知らせします。

トピックス

山交バスのカードがスイカとパスモに


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山交バスの乗車カードが12月7日より、一部の路線を除き従来のICカードからスイカあるいはパスモに切り替わりました。
どちらかのカードを購入し、チャージしておけば、乗車時と降車時に機械にタッチするだけで乗り降りOKです。
私たち障がい者の場合は降りる時に手帳を運転手さんに見せれば半額となります。チャージは営業所はもとより、コンビニなどこれらカードのチャージができる所であればどこでもできます。また、今までのゴールド定期(障がい者と60歳以上であれば月額6,000円で乗り放題)もこのカードで利用できます。運賃表示が見えない私たちにとっては大変利用しやすいおすすめのものです。詳しいことはお近くの営業所にお問い合わせ下さい。

視覚障害者全国囲碁大会の結果


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11月15日(日)に大阪商業大学 講堂で開催された視覚障害者全国囲碁大会に於いてシングル位(1〜4級)クラスに出場の長澤誠さんが2勝2敗で入賞できませんでしたが、今年から新設された「マスターズ賞」に70歳代の中から選ばれました。

各部より

体育文化部より


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部長 埜村和美

 体育文化部では、本年度も4つの事業を無事に終えることができました。7月5日の点字とパソコン競技会、その後のフリートークと午後の芸能発表会と、会場の県ボランティアホールにおいて、多くの会員の参加に支えられました。
フリートークの『私の読書方法と、おすすめ図書』では、利用している新しい読書機器の紹介や、指に伝わる点字読書ならではの醍醐味など、各人各様の読書方法が発表されました。
今年の文学散歩は9月13日におこなわれ、ゆったりとしたスケジュールで双葉シャトレーゼベルフォーレワイナリーと、清里の萌木の村に、初秋の一日を楽しみました。海外で日本食と日本のワインに関心が集まる昨今、郷土の風土が育む香りと味に、親しみを覚える良い経験になりました。萌木の村では、希望者が手作りオルゴールの製作を体験し、その後展示されている各種オルゴールの演奏を聞きました。
10月4日の3団体交流の運動会は暑いくらいの晴天に恵まれ、参加者は各種目にさわやかな汗を流しました。そしてプログラムはスピーディーに進み、来年の元気な再会を約して閉会しました。
秋たけなわの11月15日には文化祭が開催され、午前の朗読と語りの部にはあわせて14名の参加があり、それぞれの個性が発揮されました。青い鳥奉仕団からは群読『想像力の問題』が披露され、長く積まれた研鑽による実力を感じました。午後の文化講演会は講師に南アルプス市の保坂さつき先生をお招きし、『内藤多仲の生涯』について講演していただきました。塔博士として有名な内藤氏は赤貧の生活の中で勉学に勤しみ、耐震構造の設計者としては、他の追随を許さない存在であり、また郷里の発展にも惜しみない経済的協力を注ぎ、今なお親しまれている存在とのことでした。今年4月にオープンした山梨近代人物館では、50人の県ゆかりの人物の中に名を連ね、その功績に触れることができます。郷土出身の偉大な人物として、今年もまた感動的な人生を知ることができました。

支部だより

北杜支部


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 支部長 坂本正彦

 暖かい日が続いた11月から一転して、ここのところ冷え込みが増してきましたが、会員の皆様には、ますますご健勝でお過ごしのことと思います。
さて、北杜支部では、去る6月27日、総会ならびに懇親会を開催しました。市内の会員の皆さん全員に参加していただき、なごやかなひと時を過ごすことができました。
最近の生活ぶりや趣味のこと、世間の話題など多岐にわたって懇談しました。皆さん、お元気でなによりでした。また、次会おあいできることを楽しみに、家路につきました。本支部は、会員が少なくなかなか単独での催し物ができていませんが、他支部のご協力をいただきながら行事への参加をすすめていきたいと思っています。これからも、どうぞ北杜支部をよろしくお願いいたします。

編集後記


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今年もあとわずかとなりました。年末のお忙しい時期、皆様いかがお過ごしでしょうか。例年になく11月の温かさと湿度で塩山のころ柿も乾燥しなくて落ちたり黴が付いたりと大きな打撃を受けたようです。12月に入り、本来の気候に戻りつつあるのでしょうか、冬型気圧配置による強い風の日が多くなってきました。この編集にあたり、皆様からの原稿、情報提供などありがとうございました。来年もよろしくお願いします。寒さも厳しくなりそうです、皆様も健康には留意されまして新しい年をお迎えください。

(事務局長 矢崎繁)


     山視協だより  平成27年12月号
発行人 一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会
〒400−0005 山梨県甲府市北新1−2−12 山梨県福祉プラザ1階 
      発行責任者  会長   堀口 俊二
      編集責任者  事務局長 矢崎 繁
       電話 055−252−0100
       FAX 055−251−3344
       http://yamashikyo.sakura.ne.jp      


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