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山視協だより  平成28年1月号


第25号 平成28年1月15日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報

目次
新年の挨拶
会長・副会長より・・・・・2
今月の動き
第3回役員会報告・・・・・3
職業部講演会の報告・・・・・8
今後の予定
第2回らくらくフォン研修会・・・・・8
年度末の会議等のお知らせ・・・・・9
日盲連第69回全国盲人福祉大会(青森大会)参加者募集・・・・・10
各部より
職業部活動の報告・・・・・10
支部だより
富士吉田支部・・・・・10
事務局より
青い鳥奉仕団から読者との交流会のお知らせ・・・・・11

「山視協だより」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。

新年の挨拶

会長・副会長


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新しい年を迎えて

会長 堀口俊二

明けましておめでとうございます。昨年も皆様のご協力により、多くの事業を成功裏に執り行うことができました。この場をお借りして心より感謝申し上げます。
さて、視覚障がい者を取り巻く情勢は刻々と変化しています。国における障がい者差別解消法や本県の障がい者幸住条例がいよいよ4月に施行されます。また、障がい者総合支援法の見直しも最終段階に入っているようです。
しかし、いくら立派な法律や条例ができても、その理念が社会に浸透し具現化されなければ意味がありません。障がい当時者の声がきちんと反映されるよう、行政をはじめ関係各方面への働きかけが重要な1年となりそうです。そして、真の意味で差別が解消されるためには、長年の課題である移動や情報処理上の諸課題の解決も不可欠です。
今年も皆様方と手を取り合い声を出し合いながら、視覚障がい者のQOL向上と暮らしやすい環境作りを目指し前進していきましょう。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
最後に、今年が皆様にとりまして最良の年になりますよう祈念しつつ年頭のご挨拶とさせていただきます。


新しい年に寄せて

副会長 広瀬清敏

明けましておめでとうございます。 読者の皆様におかれましては穏やかな新春をお迎えのことと存じます。
さて、私どもの会は経済的に長年に渡りともしび基金や赤い羽根共同募金、書き損じはがきなどなど、温かい支援を受けながら年間行事を進めてきました。また人的にも県の福祉課や青い鳥奉仕団、わの会等々のたくさんの善意に守られながら成り立ってきました。深く感謝申し上げます。
昨年は人間でいえば還暦である60周年を皆様のおかげをもちまして無事に終えることができました。ありがとうございます。
今年は次の60年に向かう初めの年、2016年となります。たくさんの問題が山積みですが、山視福協の伝統を守りながら明るく活気にあふれた1年になればと願っています。
結びに今年申年が皆様におかれましては昨年以上に良い年になりますように祈念しています。


新年のごあいさつ

副会長 矢崎繁

 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。
昨年中は本会の行事に会員の皆さまのご支援ご協力誠にありがとうございました。また、支部長さんを中心に福祉サービスの格差問題、「山視協だより」の媒体調査にご協力いただきました。心より感謝申し上げます。
福祉サービスの格差問題につきましては同行支援事業所のない地域があるなど多くの問題が分かりました。この調査結果をもとに少しでも福祉サービスの格差がなくなるよう運動していきたいと思います。
至らぬ事務局長ではありますが、本年も変わらぬご支援、ご協力のほどよろしくお願いします。本年が会員並びに関係者の皆様にとって最良の年となりますよう心からお祈り申し上げます。

今月の動き

第3回役員会報告


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事務局長 矢崎繁

去る12月13日(日)午前10時より防災新館交流室Aにおいて、平成27年度第3回役員会が行われました。要点を次に記載します。

1.事務局より経過報告 恒例の行事への参加報告の他、ボランティアセンター存続に関する問題で、12月上旬に耐震対策の見積書が出て来るので今後の動向を見極めたい。皆様のご協力によりネパール災害義援金73,730円を振込み、第3回マッサージに関する署名536筆を提出。甲府駅南口改良工事に伴う点字ブロック最終配置図についての県との打合せなどの報告がありました。
また、ライトハウスの青い鳥成人寮と老人ホームが平成18年から10年の県の指定管理を受けており、山梨県出資法人指定管理者調査委員会で青い鳥成人寮の内部留保(必要経費)が他の施設より多く、資金があるのであれば指定管理を継続するのではなく、成人寮を購入してはどうかという問題で、ライトハウスは発足以来視覚障害者のために活動してきた法人であることを県に訴えるためにもライトハウス理事長から山視協に支援団体になってほしいとの依頼があり、本会として情報収集を進めながら、協力できることを積極的に働きかけていくことが了承されました。
2.今後の事業予定について
体育文化部より最後の部会を開き、今年度の反省と次年度の計画を話し合うこと、福祉部より寿の集いで送迎バスの不手際があり、会場等の検討をすること、職業部より午後、職業部講演会、11月15日県民の日ふれあいマーケットでマッサージフェスタブース出店、97名施術。施術中に無資格者との違いなど説明して納得してもらえたこと等の報告がありました。
女性部より本年度の3研修は終了し、本年度より総会方式にしたので、閉講式は行わないこと、事務局より2月21日(日)県立図書館102交流室にて10時より事務局会議、1時30分より、携帯電話(らくらくフォン)応用編研修会が開催されること、各部の総会資料原稿を1月31日(日)までに事務局に提出することなどが承認されました。
3.県への要望書に対する県の回答、話し合いについて
タクシー券について 現状が精一杯。福祉有償運送制度は業者の採算が取れないために参入業者が増えない。
情報環境の整備 障害福祉課では率先して点字化、テキスト化を行い、県の各機関にも呼びかけを強めている。市町村の幸住条例の説明会の折にも合理的配慮として必要であることを伝えていきたい。
無資格者問題 医務課と連携し苦情相談などの事例を共有し、問題の事例があれば対応していきたい。
就労支援センター 予算面で新たな施設の設置は難しい。ライトハウスと連係しながら就労Bを作る方向で努力したい。
障がい者交流センター設立 一般のスポーツ施設も老朽化しており、財政的に中長期的な課題である。
特別養護老人ホーム 市町村が運営しており、視覚障害者のニーズに対応できるように指導していきたい。
医療費窓口無料化 10年以上国にはたらきかけてきているが実現しない。今年度9月に厚労省の中に医療制度のあり方に対する検討会が作られ、子供の医療費についてのペナルティーを廃止するかどうかの議論が始まっている。
ペナルティーの経費分について 桃花台学園の設立・運営、富士北麓小児リハビリテーション診療所、精神疾患者の救急医療体制の整備・運営、幸住条例の改正に伴う差別解消の取り組みにも活用する。(甲斐市と上野原市で障害児の医療費窓口無料化が実施されている。後藤知事が県全体で実施の意向。)
障がい者幸住条例の具体化 来年4月から施行の予定。障害理解に関する事業や障害者相談制度の構築などを進めている。
4.福祉サービスの市町村格差についての対応
調査を行なった結果、各支部で日常生活用具やタクシー券などで格差が判明した。また、同行援護事業所のない市町村もあり、今後検討すべき問題が多い。甲斐市では平成27年度から6級までタクシー券48枚支給になった。粘り強く活動を続ける必要がある。各支部で対応困難な場合に本会として対応できる範囲でバックアップしていく。
5.「山視協便り」の媒体について
調査の結果、会員の希望は、点字69、墨字77、CD41、メール30、テープ4、ホームページ19名となり、各団体に点字墨字セット30が送付されている。27年度予算375,000円。希望の媒体で準備した場合の推定予算は387,820円でCDの送付ケースは含まれてはいない。多少予算がオーバーしても希望の媒体で送付することが望ましい。
6.行事や役員会の会場、日程について
平成28年度定期総会は4月24日(日)の予定。防災新館は2ヶ月前からの予約であるため、予約が取れなかった場合はライトハウスで開催する。
7.関ブロ群馬大会への参加、提案議題について
参加予定者は17名で提案議題は次の通り。
生活 1 国に対し、重度障がい者医療費窓口無料化の制度化若しくは、窓口無料化を実施する自治体へのペナルティーの撤廃を要望する。
2 視覚障がい者の入院時の外出にガイドヘルパーが利用できるよう、制度の改善を要望する。また、院内での生活上の不便解消に関しては、看護助手による支援の明確化とその徹底を要望する。
職業 1 視覚障がい者就労支援センター(仮称)設立に向け、就労継続支援A型施設・B型施設定員最低基準が10人以上から5人以上へと緩和されるよう要望する。
2 自営業者への職場介助者(ヒューマンアシスタント)を制度的に認めるよう要望する。
バリアフリー 1 電車のボタン式開閉ドアの改善とすべての駅ホームへの内方線ブロックの設置を要望する。
2 主要道路への歩道の整備と自転車路の分離、および自転車運転者のマナー向上を図るための対策の推進を要望する。
女性部 講演会と意見交換
青年部 竹久夢二記念館見学(入館料は会で負担する)
8.その他
厚生労働大臣免許保有証の申請について 山視協からの申請は6名。日盲連を通じた申込者は少なく、鍼灸師会など業界からの申し込みが多い。今後、保有証の付加価値を付けることが必要。
関ブロ委員会について(報告) 日盲連理事に千葉の伊藤氏、栃木の須藤氏が関ブロ委員会より推薦された。来年度に日盲連の会長選挙があるので、情報収集しながら本会の態度を考える必要がある。
徳島市のトラックによる視覚障害者と盲導犬の事故について 県内でも数件の事故が起きており、会として事故の状況を把握し、来年の要望にトラックのバック時警報音について取り入れる。
各要望書の内容報告(山障協、自民党、県予算要望、甲府駅) 医療費窓口無料化、歩行の安全対策、障害者スポーツ施設を備えた障害者交流施設の設立、現在地でのボランティアセンターの存続、電車の押しボタン式開閉装置の対策、すべての駅に内方線点字ブロックの設置、弱視者に配慮した掲示板などの改善要望について報告。
ボランティアセンター存続署名活動報告会により、11月の検査で耐震基準を満たしていないという結果が出、12月上旬に耐震工事の見積書が出る。ともしび基金創設に当たり、県から6億円下りており、県からの行政指導でともしび基金の元本10億円がボランティアセンター改修、立替に使えるようにできないものかとの意見が出ていることの報告がありました。
次回役員会日程について 3月20日(日)防災新館の予定。

職業部講演会の報告


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職業部部長 酒井弘充

 昨年12月13日(日)午後1時から3時までの2時間、山梨県庁防災新館内の山梨県生涯学習推進センター交流室Aにおいて、職業部講演会が行われました。
 今回は日本盲人職能開発センター所長の杉江勝憲先生より、視覚障がい者の新しい職域である事務系職種についてご講演をいただきました。
 前半は、日本盲人職能開発センター行われている様々な事業についてご説明をいただきました。就労移行では、パソコンを用いた事務作業を訓練しているそうです。また就労継続支援B型では、行政や企業における会議の議事録を作成するために、録音からパソコンで文字に起こす作業を行っているそうです。その中で非常に興味深かった点は、6点式漢点字のノウハウを応用して、かな入力から変換候補を選んで漢字入力をするのではなく、直接目的の漢字を入力するソフトを開発し導入しているそうです。これにより、入力速度が飛躍的に早くなり、それにともなって就労継続支援B型としては非常に高い工賃も支払われているとのことでした。
 また、これとは別に1年コースのOA実務科、ビジネス・ワーク科があり、多くの一般企業や公務員などへの就職実績があるそうです。東京近郊だけでなく、かなり遠くから通っている訓練生の方もいらっしゃるとのことでした。
 最後に今回の講演会で特筆すべき点は、質疑が非常に多かったことでしょう。それだけ多くの方がパソコンや事務作業への関心が高いことを表していると思います。今後も職業部では会員の皆さんの関心が高いテーマについて講演会を設定していく予定です。

今後の予定

第2回らくらくフォン研修会


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事務局長 矢崎繁

正副会長会議で話し合い、本会全体での社会学級の一環として「第2回らくらくフォン研修会」を計画しました。昨年度はスマートフォンが中心とした内容でしたが、今回はらくらくフォンの応用編を学びたいと思います。
らくらくフォンは多くの皆さんが使われていると思います。電話やメールが主だと思いますが、それ以外にどのような使い道があるのかまた、使っていて疑問点などありましたらこの機会に学んでみましょう。
今回はNTTドコモ ドコモ・ハーティ講座にお願いしデモ機を14台準備していただけます。ご自分のものも可能ですのでより便利な使い方を体験しましょう。多くの方の参加をお待ちしています。

日時 2月21日(日)13時〜16時
会場 県立図書館1階交流室102
講座内容 電話・メール以外の便利機能の活用法、使い方の質問等。

参加希望の方は2月10日(水)までに事務局055-252-0100・小林までお願いします。

年度末の会議等のお知らせ


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事務局長 矢崎繁

平成28年度に向けての会議等を次の日程で行います。関係の皆様はご出席くださいますよう、よろしくお願いします。

1.事務局会議
日時 2月21日(日)午前10時〜12時
場所 山梨県立図書館1階交流室102
2.平成27年度 会計監査
日時 3月20日(日)午前10時〜12時
場所 防災新館1F 山梨県生涯学習推進センター 交流室C
3.平成27年度第4回役員会
日時 3月20日(日)午後1時〜4時
場所 防災新館 山梨県生涯学習推進センター 交流室C

日盲連第69回全国盲人福祉大会(青森大会)参加のお誘い


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標記大会が5月20日(金)〜22日(日)、青森市内で行われます。具体的な経費、交通手段等は参加者数次第ですが、大勢の申し込みをお待ちしています。参加ご希望の方はお友達などお誘いあわせの上,2月25日までに事務局までご連絡下さい。

各部より

職業部活動の報告


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職業部長 酒井弘充

 職業部では年間を通して、無資格者撲滅に関する活動を進めてきました。  その一つとしては、鍼灸の日の一環として8月7日に甲府駅にて無資格者撲滅キャンペーン運動として「無資格業者にご注意を!」というビラの配布を行いました。
 さらにもう一つは、11月15日に今年はじめて小瀬スポーツ公園で行われた県民の日記念行事のひとつである「ふれあいマーケット」にマッサージフェスタとして参加したことです。この行事での成果は、この治療奉仕の中で1対1の治療時間の中で、無資格者の問題や白い杖愛護のことなど、本当に伝えたいことを部員ひとりひとりが自分の言葉で伝えたことで、県民に広く周知していただけたことです。そして、なによりも施術を受けはじめると多くの方が、いままで体験したことがあるそれと明らかに違うものだと気が付き、感嘆の声を上げていたことです。その意味ではマッサージフェスタは「本物のマッサージを県民の皆様に広く知っていただく機会」となり、無資格者撲滅という目的を十分果たすことができたと感じています。

支部だより

富士吉田支部


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 支部長 荻窪たき子

 明けましておめでとうございます。皆様におかれましては、よき新春を迎えられたことと、謹んでお喜び申し上げます。
 さて、当支部では昨年6月14日の総会におきまして役員改選が行なわれ、新たなメンバーにて支部の運営を担うことになりました。長きに渡り、当支部を牽引してくださった藤野前会長からバトンを受け取り、お教えをいただきつつ一つ一つの行事を実施しております。皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 本年度におきましては、支部会員が2名増え、合計で20名の会員数になりました。年齢の幅も広く、行事などにおきましても内容の選択が難しいこともありますが、以下のような行事を行ないました。
6月には、多数の会員、賛助会員、来賓が出席し総会を開催。10月には、社会学級として陶芸教室を2回実施。12月には、多くの参加をいただき忘年会を盛大に開催。女性部の活動としては、9月にパン作り教室、12月にクリスマスリース作りを実施。他団体の行事への参加としては、月2回のパソコン教室、運動会、ボウリング大会、朗読ボランティアによる発表会、各種研修会など。社会活動としては、多数の福祉講話や点字学習会、市内全域防災訓練、視覚障害者や盲導犬の啓発活動など。
また、うれしいニュースも飛び込んできました。9月に行なわれた「山梨県障害者文化展」の陶芸部門において、藤野忠臣さんが知事賞を受賞し、会員一同で喜びを分かち合いました。
また、以前より要望をしていた「点字ブロックの敷設」も一部実現されました。私たち視覚障害者が、安心して外出できるよう今後も点字ブロックの敷設ならびに音響式信号機の設置を粘り強く要望し続けてまいります。

事務局から

青い鳥奉仕団よりご案内


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恒例の「読者と青い鳥奉仕団の交流お楽しみ会」が次の日程で開催されます。

日時 2月21日(日)1時30分より3時30分
会場 山梨ライトハウス2階研修室

準備の都合上、申し込みは1月29日(金)までに事務局小林(電話055-252-0100)までお願いします。

編集後記


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明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。おだやかな三が日、皆様はいかがお過ごしでしたか。私は年末から年始にかけてサッカーに始まり箱根駅伝で終わりました。縁もゆかりもない選手なのに、山梨と付くだけでラジオが手放せません。山梨学院大が昨年に続きシード権を確保でき、来年への期待が膨らみます。彼らの頑張りを見ていると元気が出てくるような気がしています。
これからも、皆様のご協力を得ながら「山視協だより」がなお一層皆様の情報源として役立てばと思っていますのでよろしくお願いします。

(事務局長 矢崎繁)


     山視協だより  平成28年1月号
発行人 一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会
〒400−0005 山梨県甲府市北新1−2−12 山梨県福祉プラザ1階 
      発行責任者  会長   堀口 俊二
      編集責任者  事務局長 矢崎 繁
       電話 055−252−0100
       FAX 055−251−3344
       http://yamashikyo.sakura.ne.jp      


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