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山視協だより  平成28年3月号


第27号 平成28年3月15日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報

目次
巻頭言
第50回日盲連関東ブロック群馬大会開催される・・・・・2
今月の動き
関ブロ 各分科会報告・・・・・3
生活・・・・・3
バリアフリー・・・・・4
職業・・・・・5
女性・・・・・6
青年・・・・・6
らくらくホン研修会・・・・・7
今後の予定
会計監査と第4回役員会開催について・・・・・8
平成28年度定期総会と第1回役員会の開催について・・・・・9
トピックス
甲府駅南口のバス停の一部変更について・・・・・9
各クラブより
グランドソフトボールクラブ・・・・・11
事務局より
脳ドックの受診者(無料モニター)・バリアフリー図書差し上げます・・・・・11

「山視協だより」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。

巻頭言

第50回日盲連関東ブロック群馬大会開催される


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会長 堀口俊二

標記大会が去る2月28日(日)〜29日(月)にかけて、群馬県渋川市伊香保町のホテル天坊で開催され、山梨県からは付き添いを含む14名が参加しました。1日目には式典、講演、分科会、懇親会が、2日目には全体会が行われました。各分科会につきましては、「今月の動き」の中に報告がありますので、全体の流れの中で印象に残ったことを報告したいと思います。
まず、第1日目の講演では、「富岡製糸場物語」という演題で、紙芝居形式で世界遺産である富岡製糸場が分かりやすく紹介されました。明治時代初期に、わが国の産業の近代化に心血を注いだ、政府要人をはじめ多くの先人たちの熱い熱意が伝わってくる講演でした。また、2日目の大会終了後に実施した富岡製糸場見学にも、ありがたい予備知識となりました。
次に、2日目の全体会における竹下会長からの日盲連情勢報告についてですが、以下の3点が主な内容です。まず職業問題では、今後もあはき法第19条を死守し、あん摩マッサージ指圧師晴眼養成学校の新増設を許さないこと、自営業者への支援体制(職場介助者など)の強化をはかること、通勤や出張治療などに同行援護制度の適用を実現させることを運動の柱としているとの報告がありました。
二つ目の障害者差別解消法や、改正障害者雇用促進法に関しては、合理的配慮の提供が障がい者の一権利であるとの立場に立ち、具体的な事例を積み上げていくことが大切とのことでした。
三つ目の障害者総合支援法においては、入院者外出時のガイドヘルパーの利用が、平成30年ころに認められる見通しとのこと、通勤・通学時の同行援護制度利用が慣れるまでの期間訓練の形で適用の方向で検討されているとのこと、コミュニケーション支援の中に、視覚障がい者への点訳・音訳を位置づけるよう運動中であること、自治体への歩行訓練士の配置基準策定を目指していることなどが報告されました。
なお、全体会の最後に次期開催団体からの挨拶があり、来年度大会は2月26日(日)〜27日(月)、埼玉県大宮市で開催予定とのことでした。
今回は、2日間バスによる移動で、大変快適で順調な旅でした。また、若干雨に降られましたが富岡製糸場の見学も、丁寧な案内を受けながら予定通り実施することができました。ご協力いただいた参加者の皆様、そして移動等サポートして下さった付き添いの皆様方にこの場を借りて感謝申し上げます。本当に有難うございました。

今月の動き

関ブロ群馬大会 各分科会報告


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生活分科会

会長 堀口俊二

 13団体から71名が参加し、竹下日盲連会長を助言者に迎え、時間一杯まで熱心な協議がなされました。提出議題22題の内訳は次の通りです。

災害時支援に関するもの2題
入院時の外出や院内支援に関するもの2題
同行援護制度の充実と改善に関するもの4題
歩行訓練士の配置促進と、歩行補助具の補装具への追加に関するもの2題
鉄道等、公共交通機関の安全対策に関するもの2題
その他、テレビ字幕画面の音声化、障がい者医療費窓口無料化の実施、計画相談における視覚障がいに精通した相談支援専門員の育成と配置、介護サービス需給の際の障がい区分調査書を、視覚障がい者専門のものへと改善、事業所等との契約書類の点字化・音声化・拡大文字化、選挙広報をすべての視覚障がい者にニーズに合った媒体での配布、障害基礎年金の増額、JR在来線及び新幹線での特急券の減額処置、行政機関への提出書類の簡素化、従業員が少ない大型スーパー・ホームセンター・家電量販店での買物時の視覚障がい者支援体制の整備等

一部字句の修正がありましたが、基本的にはすべての議題が採択されました。いつもながら議題が多く、充分協議を深められなかった感もありますが、それだけ切実な課題が未解決のまま残されているとも言えます。障害者差別解消法等の施行が、諸課題解決を加速させることを期待しつつ会場を後にしました。


バリアフリー分科会

副会長 矢崎繁

大会初日に行われた第2分科会・バリアフリーの報告をします。 助言者 笹川氏(東京都)、座長 浦野氏(群馬県)副座長 石川氏(埼玉県)のもと、議事が進行されました。各団体からの提案議題は21題で時間内にすべての議題が審議されました。主な内容は次の通り。

道路交通関係11議題
視覚障害者の安全な歩行について歩道、点字ブロック、音響式信号機、エスコートゾーンの整備及び自転車レーンの整備や運転手、歩行者のマナー向上、車両接近通報装置に関するもの。 その中で音響式信号の設置権限を市町村にできないかという議題もあり、助言者から行政は縦割りの状況にあり難しい。地元行政、警察署と県警、公安など両方に運動するべきだ、と助言がありました。
本会では「主要道路への歩道の整備と自転車路の分離、および自転車運転者のマナー向上を図るための対策の推進を要望する」でしたが他団体からも同様な提案は出ており、外出時の身近な問題として審議され、他の議題とともに採択されました。
鉄道関係8議題
特急運賃の割引、ICカードの改善、電車の開閉ボタン、ホームの安全対策、 電車の接近時の案内放送、空席を知らせるための案内を優先席上に掲示、電車内トイレの操作ボタンに関するもの。ジパングの情報交換もありましたが、特急の運賃割引ついても運動すべきとの意見が出ていました。
本会は電車のボタン式開閉ドアの改善とすべての駅ホームへの内方線ブロックの設置を要望する。短時間で押しボタンを探るのは非常に危険、また内方線についても無いと危険であることから、他の議題とともに採択されました。
この中で、電車の接近時の放送「黄色い線まで」の「黄色い警告ブロック」を「黄色い点字ブロック」の後ろまでお下がりくださいに修正して採択されました。
情報関係2議題
缶詰などへの点字表記、郵便物への点字表記など。
一部メーカーでは点字表記された製品も出ているとの情報もありましたが、より多くの製品にとのことです。

助言者より情報に関する議題が少ないとの意見もありましたが、一部修正のうえすべて採択されました。また短い時間なので議題を各団体1議題とか前年度と同じ議題は外すなどして方法を考えるべきだとの意見もあり、来年検討するとのことで議事を終わりました。


職業分科会

副会長 広瀬清敏

職業分科会には21の議題が提出され助言者には筑波技術大学の藤井亮輔 先生がつとめられ討議が進められました。

 茨城県、東京都、栃木県からは保険取扱についての要望。
山梨県、埼玉県からは自営業者への職場介助者の制度化について。
栃木県、千葉県、東京都、神奈川県からは雇用の問題について、医療マッサージ料金点数化や機能訓練指導員優先採用、公共機関でのヘルスキーパー を採用の要望。
埼玉市からは免許を取得した者には同時に免許保有カードの受給も受けられるように。
川崎市、横浜市、埼玉市からは無資格業者や類似業者対策の徹底。群馬県、山梨県からは視覚障害者就労支援センター設立に向けての要望。
茨城県、相模原市、東京都、神奈川県、横浜市からは中途視覚障害者の雇用継続や就労時の差別の解消と雇用後の労基法違反などの日盲連として労働相談ホットライン設置など。

横浜市からの同行援護を通勤にも利用できるようにとの要望が最後の議題となり21の議題が承認され、有意義な話し合いが時間内に終了しました。


女性分科会

女性部副部長 岡部恵子

以下のような講演が行われ相互に学習を深めました。

講師 公益社団法人日本看護協会 看護開発部看護業務課 安西恵梨子様<
テーマ 「院内の看護業務」
講師の方からは、院内のより良い看護業務は、看護職(有資格者)及び看護補助者(無資格者)が協働して互いに密に連携をとりながら進めていくものであること、また、患者一人一人が声を大にして要望したいことをはっきり伝えることがより良い看護業務行うのに大切であることなどが話されました。講演の後、助言者の鈴木孝幸日盲連副会長から、看護連盟から出している月刊誌「アンフィニー」平成27年11月号に視覚障害者の要望が掲載されているので、入手できる人は読んでほしいとの案内がありました。

青年分科会報告

山内美和

 青年部の竹久夢二の記念館の見学では「カノン」や「宵待草」など5曲のオルゴール演奏を聴いたりオルゴールの中にある音を奏でる円盤を見せて頂きました。オルゴールの音色に心温まる感じでほっとしたひとときでした。ピアノの演奏に合わせて「故郷」を含めた2曲をみんなで合唱しました。その後は展示スペースを見学、夢二の描いた絵や掛け軸などを見ました。詩や手紙などもありました。
竹久夢二という名前は聞いたことがありましたが、今回のように見学できてひとつ引き出しが増えた気がします。竹久夢二は明治17年9月16日に岡山に生まれ数々の美人画、デザイン画、水彩画、素彩などの画家です。

らくらくホン研修会報告


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事務局長 矢崎繁

標記の研修会を2月21日(日)県立図書館を会場に開催しました。参加者15名付き添い5名の参加のもと、ドコモ・ハーティ講座より講師2名と補助者3名により携帯電話の「らくらくホン7」を使い各ボタンの役割や機能、便利な使い方の説明の後、参加者全員が体験を行いました。
主な体験は次の通りです。

・通話メモ。電話の内容の最後の1分間が録音され、通話後に確認して 聞くことができる。
・広辞苑や和英辞典などよりで辞書を検索し漢字、絵文字など選んでの確認をしながらメールを送ったり、辞書として用語の説明を調べることができる。
・お知らせタイマーで時間の設定によりタイマーとして使うことができる。
・ボイスレコーダーにより言葉のメモとして録音して使うことができる。
・カラーアテンダントのアプリを使うことでカメラで写した物の色を音声で確認ができる。
・予定表はカレンダーを使い予定の確認やカレンダーで曜日や祝日が確認できる。
・サピエモバイル デイジーを使いサピエのデイジー図書を聞く体験を行いました。

なお、ガラ系と言われる携帯電話の今後について、新機種の発表がまだないが無くなることはないとのこと。ご協力いただきました関係者の皆さんありがとうございました。

今後の予定

会計監査及び第4回役員会開催について


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事務局長 矢崎繁

先月号でもお知らせしました通り、平成27年度会計監査と第4回役員会を次の日程で行ないます。関係の皆様のご出席をよろしくお願いします。

1 平成27年度 会計監査
日時 3月20日(日)午前10時〜12時
場所 防災新館1F 山梨県生涯学習推進センター 交流室C
2 平成27年度第4回役員会
日時 3月20日(日)午後1時〜4時
場所 防災新館 山梨県生涯学習推進センター 交流室C
以下に、役員会の主な議題を記します。
1 経過報告
2 27年度事業報告について

3 27年度収支決算報告及び会計監査報告について
4 28年度運動方針及び事業計画について 
5 28年度収支予算(案)について
6 第69回日盲連青森大会提出議題及び代表者登録について
7 定期総会議題について
8 定期総会の準備について
9 定期総会来賓と挨拶依頼について
10 定期総会役割分担ついて
11 福祉サービスの格差問題について
12 「山視協だより」の媒体について
13 その他 感謝状贈呈について

平成28年度定期総会及び第1回役員会開催について


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事務局長 矢崎繁

新年度事業のご案内をいたします。次の通り標記の会議を開催致します。特に、総会につきましては4月に入りましてから資料をお送り致しますが、できるだけ大勢の皆様方のご意見を会運営に反映させていきたいと思いますので多くの会員様のご出席をお願いします。
 なお、やむを得ず欠席となる場合にも、資料をご覧の上、同封の委任状を必ずご返送下さい。また、役員会につきましても該当の皆様方には是非出席していただきますようよろしくお願い致します。

1 平成28年度定期総会
日時 4月24日(日)午前10時より(受付9時30分より)
会場 山梨ライトハウス2階研修室
2 平成27年度第1回役員会
日時 4月24日(日)13時30分より 
会場 山梨ライトハウス2階研修室

トピックス

甲府駅南口周辺整備事業に伴うバス停の一部変更について


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このたび、甲府駅南口工事に伴うバス停の変更について、県都市計画課より説明がありましたのでお知らせいたします。

(1)今回の変更は3月9日(水)より実施されています。
(2)今回の主な変更点は、南口ロータリーのうち、西側(信玄公像側)の工事が部分的に完成し、新しいバス乗り場が新設されたことに伴うものです。
(3)新しいバス乗り場は以下のとおりです。
B番乗り場:南口エスカレータを降りて右側に進み、ファミリーマートの前を少し通り過ぎた山梨中銀のATMコーナーの前にあります。
A番乗り場:B番乗り場を通り過ぎて交番の前を左にまがった信玄公像の前にあります。
@番乗り場:A番乗り場を通り過ぎ、まっすぐ進むと以前は平和通りに向かう横断歩道がありましたが、今回の工事で突き当たりになり、歩道が左右へ分かれています。@番乗り場はここを左に曲がったところにあります。なお、平和通りに向かうためには@番乗り場を通り過ぎ右に曲がると横断歩道があります。
(4)新しいバス乗り場に発着するバス路線は以下のとおりです。
@番乗り場 飯田経由敷島営業所 長塚経由敷島営業所 中央病院経由敷島営業所 双葉ニュータウン 登美の丘ワイナリー イオンモール
A番乗り場 小笠原・鰍沢営業所 美術館・御勅使 大草経由韮崎駅 竜王駅経由敷島営業所 広河原
B番乗り場 一高経由敷島営業所 昇仙峡 山宮循環線 一高経由韮崎駅
(5)今回の変更でD番乗り場、E番乗り場、H番乗り場は廃止されます。また、南口エスカレータを降りて直進したところにある横断歩道も廃止されます。
(6)今回の変更ではF番乗り場、G番乗り場は現状のままですが、南口エスカレータを降りて直進したところにある横断歩道が廃止されますので、F番G番乗り場へは山交百貨店の前の横断歩道からしかいけません。なお、工事の進行と伴いF番G番乗り場も順次移転します。その際はまたお知らせします。
(7)タクシー乗り場は南口エスカレータを降りて、右側に進んですぐのロッテリアの前にあります。工事がはじまる前のタクシー乗り場の位置に戻りました。
(8)タクシーの降り場は、南口エスカレータを降りて、左側に進んだお花屋さんの前、現在のタクシー乗り場の位置になります。

各クラブより

グランドソフトボールクラブ


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グランドソフトボールクラブ   部長 大野静香

昨年5月の関東大会では決勝で敗れ、全国障害者スポーツ大会に出場することができませんでした。継続して練習していくことを重要と考え、練習日を増やしました。9月には全国の強豪チームと対戦する全日本グランドソフトボール選手権大会、ふれ愛カップ争奪グランドソフトボール大会などがあり、暑い時期の練習にも力が入りました。それらの大会では優勝とはいきませんでしたが、チーム山梨らしく、次につながるいい戦いができたと思います。ここ数年毎年言っておりますが、今年こそ全国障害者スポーツ大会出場を勝ち取りたいと思います。

事務局より

脳ドックの受診者募集・バリアフリー図書について


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脳ドックの受診者(無料モニター)募集

昨年乳がんPETによるガン検診を無料で行なって下さいました甲府脳外科様より今回は脳ドックを受けてみませんかとのお誘いを頂きました。無料ですが定員は視覚に障害がある方5名程度です。希望される方は事務局小林
(055−252−0100)までお願いします。

バリアフリー図書差し上げます

「みんなに役立つバリアフリー・ユニバーサルデザイン」点字・活字合本、全1巻です。希望される方は事務局小林までお願い致します

編集後記


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花の開花情報とともに、花粉飛散情報なども聞こえる季節となりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今月号には日盲連関東ブロック群馬大会の報告がありますが、ほとんどの団体が切実な問題を抱えていると感じるとともに皆さんの頑張っている思いを感じて帰ってきました。また、帰りに見学した富岡製糸場の木造西洋建築による建物の空間を駆使した構造に感動し、蚕(おぼこさん)なんて呼んだでしょうか。その蚕が育つ過程をチョコレートで表現して土産品として販売されているとのことも違う意味で驚きました。

(事務局長 矢崎繁)


     山視協だより  平成28年3月号
発行人 一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会
〒400−0005 山梨県甲府市北新1−2−12 山梨県福祉プラザ1階 
      発行責任者  会長   堀口 俊二
      編集責任者  事務局長 矢崎 繁
       電話 055−252−0100
       FAX 055−251−3344
       http://yamashikyo.sakura.ne.jp      


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