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山視協だより  令和元年12月号


第72号 令和元年12月15日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報

目次
巻頭言
パソコンITクラブ創立20周年記念大会に参加して・・・・・3
行事報告
点字・パソコン競技会及び県下視覚障がい者文化祭を終えて・・・・・4
女性部第2回研修会報告・・・・・5
県民の日ふれあいマーケットの報告・・・・・7
支部だより
北杜支部・・・・・8
トピックス
「障害者の主張」大会の結果・・・・・9
第33回日視連関ブロ協議会STT横浜市大会の結果・・・・・9
事務局よりお知らせ
義援金へのご協力ありがとうございました・・・・・9
編集後記・・・・・9

日視連より信号機に関する要望書について
昨年12月の早朝に発生した視覚障害者の交通死亡事故も踏まえ、信号機に関する要望を行いました。内容をお知りになりたい方は次の日視連ホームページでどうぞ。
信号機に関する要望書 社会福祉法人 日本視覚障害者団体連合
社会福祉法人日本視覚障害者団体連合 弱視問題対策部会 第1回委員総会 報告書
弱視問題対策部会 第1回委員総会 報告書

「山視協だより」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。

巻頭言

パソコンITクラブ創立20周年記念大会に参加して


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会長 堀口俊二

気がつけば今年も後わずか、また一つ年を取るのかと何やらわびしさを覚えつつも、平凡ながら健康で過ごせた幸せを日々かみしめているこのごろです。
さて、今月は12月1日(日)に行われた標記大会の様子とこれを通して感じたことを少し書いてみます。大会は、部員及び関係者を合わせ約30名の参加者が集うという盛況ぶりでした。まず午前の部では、発足当初からのクラブの歩み、iPhoneやブレイルセンスの使用体験、パソコンやスマホの基礎知識の紹介など、各部員からの発表5題とそれに対する質疑や情報交換が行われました。それぞれの見え方に応じた機器の活用法や創意工夫ぶりがうかがわれる大変意義深い内容でした。午後は、株式会社アメディアの望月社長さんによる読書環境改善の取り組みに関する講演と、扱っている機器の紹介及び体験会でした。普段触れることのできないオーカムマイアイや快速よむべえをはじめ、多くの機器を手に取ったり操作法を体験したりなど大いに盛り上がった一時でした。正に20周年記念にふさわしい1日だったように思います。
ところで、このような会に参加する度にいつも思うのは、IT抜きでこれからの視覚障がい者の生活は語れないだろうということです。今や、健常者のほとんどがスマホやパソコンであらゆる情報を得ている時代です。ましてや、普通文字の読み書きが困難な視覚障がい者にあっては、ITの必要性は健常者以上に高いはずです。ところが、ほとんどの機器やソフトは健常者用に作られているため、私たちになじみのいいものばかりではありません。ホームページのレイアウトなども然りです。その意味で、現在のIT環境はまだまだ視覚障がい者に優しいものとは言えません。健常者ならITが苦手でも、別の方法で情報を得ることができますが、視覚障がい者の場合は、ITになじまなければ情報社会から取り残されるばかりか、日常生活でも不利益を被ることになるのです。一方、オーカムマイアイのように、視覚障がい者専用に開発されたものはあまりにも値段が高く、日常生活用具品目に組み込まれない限り到底入手できるものではありません。こういったことも含め、視覚障がい者に優しいIT環境の整備が強く望まれます。視覚障がい者が情報障がいから脱皮できる社会の1日も早い到来を願ってやみません。
追伸 年賀状の季節が近づき、今年も真愛センター平井さんに同行していただきながら、11月15日に埜村副会長と2人で、関係方面への書き損じ葉書回収に向けた挨拶回りに行ってきました。幼稚園から高校まで、それぞれの担当責任者の方より前向きに協力してくださるとの温かいお言葉をいただきましたので、ここに報告します。皆さんも、もし眠っている書き損じ葉書がございましたら、この機会に是非事務局までお届けください。会の貴重な収入源です。ご協力のほどよろしくお願い致します。

行事報告

第42回点字・パソコン競技会及び第51回県下視覚障がい者文化祭を終えて


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体育文化部 部長 返田順子

去る10月27日、山梨ライトハウス研修室において、標記事業を開催しました。青い鳥奉仕団点訳部の皆様のご協力による点字・パソコン競技会の終了後は、今年は新しい企画として、「知って欲しい点字のこと」と題して藤野ます子さんに点字に対する思いをお話していただきました。私自身点字が大好きなので、これを発明してくださったルイ・ブライユに「素敵なプレゼントを本当にありがとう」と言いたいようなひとときでした。
続いて会員による朗読と語りの発表、そして青い鳥奉仕団音訳部の田中由貴子さんの朗読と続き、笑ったりちょっぴり涙したりと、あっという間の時間でした。
午後の部の最初は、渡辺和子さんによる短歌の選評で、スポーツあり政治や秋の味覚ありで、その人らしい暮らしぶりや感性が伝わってくる作品ばかりでした。続く文化講演会は、「富士山の歴史と文化ー富士山はなぜ世界文化遺産になったのか」と題し、講師の山梨県立博物館学芸課課長の森原明廣さんにお話をして頂きました。富士山が世界文化遺産として認められたのは、浮世絵や絵画などの芸術や、信仰の対象として人々から慕われてきたことがユネスコから評価されたためとのことです。こうして多くの人々の願いが実って、世界文化遺産になった富士山をいつまでも変わることのないよう大切にしていきたいとの思いを新たにした機会となりました。
最後に閉会式とともに、点字・パソコン競技会の結果発表があり、15時30分にはすべての予定が終了となりました。爽やかな秋の一日、会員の皆様楽しんでいただけたでしょうか。来年もまた、たくさんの方の参加をお願いします。

女性部第2回研修会報告


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酒井夏美

11月10日(日)山梨ライトハウスにて午後1時30分〜3時、第2回女性部研修会を行ないました。テーマは「生活での防災対策知識」です。講師のボランティア協会理事、本田万寿男氏に以下のようなお話をしていただきました。

@障がい者が避難すべきタイミングは警戒レベル3です。
・全員避難のレベル4では既に災害が起きている可能性がある。
・大丈夫だという過信はしない。
・早めの避難が重要。また、避難所へ持っていく荷物は最低限にする。
A災害時にも自分の病気を明確にできるようにしておく。
・日頃から薬手帳を携帯する。
・薬は余分に常備しておく。
B自分の病気に対して危険な食品に注意する。
・成分表示や注意書きを確認。
・心臓疾患でワーファリンを内服している場合には、青汁・クロレラ、納豆などに注意。
C災害時の空き巣・ボランティアを装った詐欺にも注意する。
・現金や通帳なども持って避難する。
・怪しい事例は消費者生活相談などに問い合わせる。
D地球温暖化で災害が増えている現在、自治体や行政の防災に関するシステムはまだ固まっていない懸念がある。
・命を守るために、「個人情報の保護」を正しく理解し、当事者として要支援者リストに協力する。
・知識を深め、障がい者自らが防災や支援のシステムづくりに参画し、行政に訴えていくことが重要。
・避難所での障がい者に対する無理解をなくす為、日頃から理解と声かけや白杖SOSなどの周知を広めていくことも必要。

以上の研修は台風19号から間もないこともあり、実感を持ってのぞんだ会員も多かったと思います。今後かつてない災害が起こる恐れがある中で、できることから始めていくことが大切ではないでしょうか?研修の中で本田氏から障がい者の防災対策について協力の呼びかけをいただきました。女性部からも山視協へこのような取り組みをはじめるよう働きかけていきたいと思います。
最後になりましたが、研修会の場にて義援金への協力をいただき、ありがとうございました。皆さんのご厚意により15,000円の支援をいただくことができました。心より感謝申し上げます。
なお、今年度の女性部研修会は2回までとさせていただきます。今後も皆さんのご協力をよろしくお願いいたします。

ふれあいマーケットの報告


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職業部長 酒井弘充

職業部では、平成27年から今年で5回目のマッサージフェスタを出店しました。この行事は、11月17日(日)に小瀬スポーツ公園で行われた県民の日記念行事のひとつである「ふれあいマーケット」の1コーナーです。テント1梁にパイプいすというとても簡素なブースでしたが、ふれあいマーケットのほぼ中央というとてもよい場所にコーナーを出すことができました。
当日は職業部メンバー8人と山障協の小林さんのご協力をいただき、午前9時すぎから午後3時までの間、今までを大きく上回る方がお越しいただきました。それは昨年度まで完全予約制で行っていたものを一掃し、逆にこれらた方をどんどん施術して、そのほかの方はテント前で行列でまっていただきました。空き時間がなくできましたので、非常に多くの方々を施術することができた半面、施術者の休憩時間があまりとれず、皆さんすこしお疲れの様子でした。でも、おかげで正確な数は把握できませんでしたが、どう少なく見積もっても150人以上の方を施術することができました。
そして、来場者の皆さんに本物のマッサージを知っていただく目的で施術を行いました。おひとりの方に約10から15分間の施術を行いながら、その途中で必ず以下の2点についてお話をするようにしました。
1点目は8月9日の鍼灸の日に駅前で行っている無資格者撲滅キャンペーンで配布している「無資格業者にご注意を!」というタイトルのビラと同時に配布した厚生労働省からの無資格業者に関するパンフレットをお渡ししながら、その内容についてゆっくり説明しました。
2点目に11月1日に白い杖愛護運動として、同じく駅前で配布しているビラをお渡し、自分たちの体験も交えながらその内容についてお話しました。
これらの投げかけはちょうどよい時間の中で、1対1で説明することができ、とても効果的だったと感じています。そして、なによりも施術を受けはじめると多くの方が、いままで体験したことがあるそれらと明らかに違うものだと気が付き、感嘆の声を上げていました。また、「どうしたら国家資格をもった本物のマッサージ師とそうでない無資格業者を見極めることができるのか。」といった質問や「こんなマッサージをまた受けたいが、どうやって探せばいいのか。」といった声が多々聞かれました。このような意味ではマッサージフェスタは「本物のマッサージを県民の皆様に広く知っていただく機会とする」という所期の目的を十分に果たすことができたと強く実感しています。
最後に今回の施術はいっさいお金はいただきませんでしたが、義援金の募金箱を置かせていただきました。その結果、27,561円という尊い寄付金が集まりました。この寄付金は、赤い羽根共同募金会へ1万円。残りの17,561円を日視連が募っている台風大雨被害の義援金として送付いたしました。

支部便り

北杜支部


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支部長 坂本正彦

令和元年も師走に入り、なにかとせわしい日々を送るこの頃です。会員の皆様におかれましても元気にお過ごしのこととおもいます。
さて、北杜支部では、6月22日に支部総会を開催しました。会員の皆様の元気なお顔を拝見でき、また近況などを伺い大変うれしく思いました。
北杜支部では会員の皆様となにか行事を行いたいと思案していますが、名案が浮かばず、行事には至っていません。近くの支部の行事に参加させていただき、社会参加ができるとうれしいです。
これからが冬本番となりますのでお体をご自愛され、皆様にとって益々よい新年が訪れる事を祈念し、支部だよりとさせていただきます。

トピックス

「障害者の主張」大会の結果


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12月5日(木)に山梨県防災新館オープンスクエアで行われた「障害者の主張」大会に3名の会員が出場されました。結果は次の通りです。
優秀賞 埜村和美さん
特別賞 相澤幸雄さん・吉村圭子さん

第33回日視連関ブロ協議会 サウンドテーブルテニス横浜市大会の結果について


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11月16日(土)・17日(日)の両日開催されました標記大会の競技結果は次のとおりです。
団体戦 優勝 埼玉県 準優勝 茨城県 第3位 東京都・ 山梨県

事務局よりお知らせ

義援金へのご協力ありがとうございました


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令和元年度豪雨・台風被災視覚障害者支援のための義援金について
女性部研修会で15,000円、県民の日マッサージフェスタで17,561円、
甲府市視覚障害者協会より13,661円が寄せられ、それぞれ日本盲人福祉委員会に振り込ませて頂きました。ご協力ありがとうございました。

編集後記


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 今年もあと2週間あまりとなりました。皆様お元気でお過ごしでしょうか。振り返ってみますとなんと台風、雨の多かった年であったのでしょうか。近県の台風での被害、他人事とは思われません。本県でも台風の災害で中央線や中央道の災害により交通への影響も大きく都心に行くのに静岡を経由して出かけたとの話も聞きました。今期の冬の積雪も気になるところです。
今年も、皆様からの原稿、情報提供により12月号までとどこおりなく編集することができ、誠にありがとうございました。今後もよろしくお願いします。この「山視協だより」の本会の行事、様々な情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
これからも寒さが厳しくなりますので体調には気を付けて良い新年をお迎えください。来年が皆様にとりまして良い年でありますようお祈りします。

(事務局長 矢崎繁)


     山視協だより  令和元年12月号
発行人 一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会
〒400−0005 山梨県甲府市北新1−2−12 山梨県福祉プラザ1階 
      発行責任者  会長   堀口 俊二
      編集責任者  事務局長 矢崎 繁
       電話 055−252−0100
       FAX 055−251−3344
       http://yamashikyo.sakura.ne.jp      


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