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山視協だより  令和2年 10月号


第82号 令和2年 10月15日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報

目次
巻頭言
スマートフォン実態調査ご協力のお願い及び9月号巻頭言の補足説明・・・・・2
行事報告
研修会を終えて(福祉部)・・・・・3
今後の予定
グランドゴルフ大会のお知らせ・・・・・5
第43回点字競技会と第52回県下視覚障がい者文化祭のご案内・・・・・5
支部だより
甲州支部・・・・・6
事務局よりお知らせ
山梨県障害者芸術・文化祭のお知らせ・・・・・7
視覚障がい者リモート将棋大会のお知らせ・・・・・7
編修後記・・・・・8
スマホ実態調査について・・・・・9

「山視協だより」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。

巻頭言

スマートフォン実態調査ご協力のお願い及び9月号巻頭言の補足説明


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会長 堀口俊二

間もなく霜降、早いもので今年も炬燵が恋しい季節となりましたが、皆さんお変わりありませんか。コロナ禍とはいえ、秋の夜長を静かに味わう心のゆとりを持ちたいものです。
さて、まず1点目ですが、先月号の理事会報告でお伝えしたように、このたび会の事業としてスマートフォン実態調査を行うこととなりました。別便でお送りした趣意書に、本調査の目的や回答方法に関する注意事項など記載してありますので、ご覧の上回答いただければ幸いです。また、「山視協だより」をデイジーでお聞きの方は、巻末に趣意書とアンケート内容が読み込んでありますのでご活用ください。今後の行政機関等への要望活動や、スマホ利用に関する会員の皆さんへのサポート体制の検討などに生かしていきたいと思います。メールや電話での回答も受け付けますので、ご都合の良い方法をお選びください。大勢の皆さんからの回答をお待ちしています。ご協力よろしくお願い致します。
次は、9月号巻頭言の補足です。コロナ関連の県への要望説明文の最後の「また、6月の県議会で県知事が表明した、スマホ決済による障がい者医療費窓口無料化試行の方針に関しては、スマホ利用が難しい障がい者への対応策を併せて示すよう要望書に追記しました。」という記述について、山視福協がスマホ決済を容認しているのではないかとの会員さんからの指摘がありました。
決論から申し上げると、決して容認している訳ではありません。文字数を意識するあまり言葉足らずとなり、誤解を招く表現になってしまったことを反省するとともに、この場を借りてお詫び申し上げます。ご存じの通り、重度身心障害者医療費窓口無料化は毎年総会で決議している当会要望事項の重要な柱であり、今年の県への要望書にも掲げてあるところです。また、日視連関ブロ大会や全国大会にも、毎年当会からの提出議題として提案し、国に対し窓口無料の制度化、若しくはこれを行おうとする自治体へのペナルティー撤廃を求め続けているところです。
そんな折、県知事からスマホ決済による障害者医療費窓口無料を試行したいとの発言がありました。しかし、これは障がい特性や経済的理由などからスマホ利用が困難な障がい者が多い実態を理解しているとは思えない発言であり、私たちには到底納得できるものではありません。中でも視覚障がい者にとっては、凹凸のない画面のタッチ操作は極めてハードルの高いバリアであり、健常者に比べスマホ保有者が少ないのが現状です。そこで、もしこの案を試行するのであれば、スマホを利用していない障がい者にも等しく医療費窓口無料化が適用されるよう、しかるべき対応策を示してほしいと要望した次第です。スマホ利用の有無で、新たな格差が生まれるようなことがあってはなりません。
今後は障害福祉課などと連絡を密にしながら、不合理な状況が生まれないよう、私たちの立場をしっかり伝えていくつもりです。皆さんからも何か情報がありましたらお寄せいただければ幸いです。

行事報告

研修会を終えて(福祉部)


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福祉部長 名取利一

去る9月20日に開催された研修会の内容について記します。
まず初めに、今年度になってから「新たに白杖を手にすることを望む人が増えた」と、また、その理由やきっかけについて、本人や家族に尋ねてみたところ、「近所で白い杖で歩いている人を見た」とか「甲府駅で見たことがある」などという方が多かったと、講師の先生から報告がありました。これはとても喜ばしい傾向だと思います。特に、中途の視覚障がい者の中には「近所の人の目が気になる」とか「恥ずかしいから」などと、人目を気にする人がいるようです。しかし、歩行時の安全確保はもちろんのこと、自宅の周囲の方をはじめ、視覚障がい者が街角のどこでも歩いていることを周囲の人に知っていただくことによって、「見守り」と言うものにつながっていければ良いことではないでしょうか。また、私たちが街角を元気に、生き生きと歩くことによって、次の誰かが「白杖を手にしようとするきっかけになるかもしれません」と先生が話してくれました。
次に、研修会のおもな内容です。
今回の研修では、歩行訓練士として指導中に感じたことや、歩行中の方を見かけたとき、感じた注意点と、その対処方法についてのお話でした。
まず、杖の種類と、長さを決めるときのポイント、使用目的に合った杖の選び方、杖を保管するときの注意点とその対処法の説明がありました。
次に、実際の歩行時の基本として、杖の振り方、歩く時の足の運びと杖を振るリズムを合わせること、人ごみの中で歩く時の注意点、駅ホーム内での移動時の注意点、杖を使わず自宅内を移動するときの手を使っての衝突防止の防御方法、ガイドヘルパーと歩く時のお互いの体の位置関係など、白杖歩行時の基本と、それに対する注意点と対処法のお話でした。また、駅を利用する時、場合によっては、駅員に援助を依頼することも一つの方法です。
今回の講演を聴き、視覚障がい者の歩行の心得として、改めて勉強になりました。
最後にご報告です。甲府駅ホームの足元の表示方法が改修され、乗車位置表示と、並び始めの位置表示として足跡のマークが表示されました。また、内方線付ホーム線端警告ブロックもあります。
また、当日の録音データがありますので必要な方は事務局までお願いします。

今後の予定

グランドゴルフクラブよりお知らせ


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部長 戸澤清茂

恒例となりましたわの会との交流グランドゴルフ大会を次の通り行いますので会員の皆様のご参加をお待ちしております。

日時 11月8日(日)受付 午前9時 終了予定 午後2時
場所 山梨県立盲学校グラウンド
昼食、賞品を多数用意しております。
申し込み締め切り 10月25日(日)
申し込み先 事務局・小林(電話055−252−0100)まで

体育文化部より第43回点字競技会と第52回県下視覚障がい者文化祭のご案内


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体育文化部部長 返田順子

 本年は準備の都合上パソコン競技会は中止し、点字競技会のみとさせていただきます。また文化祭の朗読と語りの発表会にかえ、意見発表会を計画し、続いて文芸選評と文化講演会をおこないます。皆様過ぎゆく秋の午後を、どうぞお楽しみください。なお、参加される方は、必ずマスクの着用をお願いします。また、体調がすぐれない方は参加をお控え下さい。

日時 11月29日(日) 13時30分より(受付 13時15分より)
会場 県立図書館 1F イベントスペース東面
1 開会式
2 点字競技会 13時40分から14時
3 意見発表会と会場との意見交換会 テーマ 「コロナを考える」 14時から14時30分
4 文芸選評 14時30分から14時40分
休憩 10分
5 文化講演会 14時50分から15時50分
演題 「甲府に住んだ太宰」 講師 音訳奉仕者 桂田晶子氏
質疑・応答 10分程度
6 点字競技会の成績発表
7 閉会式
終了は、16時10分を予定しています。
文芸作品を受け付けています。お一人につき、短歌1首 俳句1句 川柳1句です。事務局・小林(055−252−0100)までお願いします。
点字競技会の参加申し込みにつきましては各支部長まで、また支部外の方は事務局にお願いいたします。いずれも締め切りは、11月10日とさせていただきます。

支部だより

甲州支部


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支部長 矢崎繁

甲州支部では新型コロナ感染防止のため例年4月に行われていた定期総会を書面にて行いました。またその他の行事につきましては三つの行事の内何か一つと言うことで、9月の役員会において視覚障がい者「歩け歩け大会」を次の内容で行うこととしました。
日時は10月30日(木)、行先は白州町にあるべるが森の散策路、道の駅はくしゅう、台ケ原宿 散策、七賢行在所見学です。
新型コロナ感染予防のため、参加者数は14名(ガイドヘルパー含む)ですが、40人乗りの大型バスを利用します。
市への要望活動として日常生活用具の追加、塩山駅南口ロータリー改修工事に伴う誘導ブロック、歩車道の段差についての要望もしました。また、昨年本会と合わせてJR東日本にお願いしました塩山駅ホームに内方線ブロックの設置も行なっていただきました。

事務局よりお知らせ

山梨県障害者芸術・文化祭のお知らせ


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恒例の「山梨県障害者芸術・文化祭」も、本年度で7回目となりました。本年度は、新型コロナ対策としてオンラインを利用しながら、11月6日(金)〜7日(土)に実施の予定です。物品販売は6日(金)のみとなります。詳しくは山梨県のホームページをご覧ください。

視覚障がい者リモート将棋大会のお知らせ


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12月12日(土)、13日(日)に日視連主催の視覚障がい者リモート将棋大会が開催されます。詳しいことをお知りになりたい方は事務局までお願いします。なお、申し込み期限は10月30日(金)までです。

編集後記


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 日増しに秋も深まり朝晩の冷え込みを感じる季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。今月に入り、牡鹿の鳴き声が聞こえてくるようになりました。山のもみじも紅葉が進むのではないでしょうか。
先月には新型コロナウイルスの収束が見えず制約がある中での福祉部講演会が行われ、盲導犬使用者の私も改めて白杖の選び方、使い方を学びました。
以前盲導犬使用者の駅ホームからの転落事故を聞いた後では盲導犬を利用しつつ白杖も併用したのですが、右手をあけておきたくて使わなくなっていました。確かにホームの際を確かめながら移動することは重要です。駅ホーム内では盲導犬とともに白杖も使えるよう工夫したいと思います。
これからは一日の寒暖差が大きな季節です。皆様体調には気を付けてお過ごしください。

(事務局長 矢崎繁)

スマホ実態調査について


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スマートフォン実態調査主意書

山梨県視覚障がい者福祉協会会長  堀口 俊二

爽秋の候、皆様にはご健勝にてお過ごしのこととお慶び申し上げます。
さて、このたび第2回理事会で検討の結果、標題のアンケート調査を行うこととなりました。ご存じの通り、21世紀に入って開発されたスマホは、ここ10数年の間に加速度的に普及し、今や国民の主たる情報源となりつつあります。
最近では、単なる個人の情報源というだけでなく、国や地方自治体の各種申請手続きなどもできるようになり、今後この流れはさらに加速するものと思われます。
また、マイナポイントや新型コロナウイルス接触確認アプリの推奨など、スマホ使用を前提とした施策も次々と打ち出されています。さらに、視覚障がい者関係でも、スマホ対応の信号機の試験的運用に大きな注目が集まっているのをはじめ、文字読み取りアプリやナビゲーションアプリの開発など、視覚障がい者の支援ツールとしてのスマホの評価が高まっており、スマホを持たないことによる不利益や新たな格差の発生が危惧される状況となっています。
しかしながら、パソコンのような多彩な機能を有するスマホを使いこなすには相当の努力が必要な上、凹凸の無い画面のタッチ操作は低視力者や全盲者には極めてハードルの高いバリアであり、導入に強い不安や懸念を感じている視覚障がい者が多いのも当然の事実です。このようなことから、当面はスマホ利用の有無で社会生活上の格差や不利益が生じることのないよう、行政をはじめとする関係諸機関に、新たな施策を打ち出す際には必ずスマホを利用していない視覚障がい者へのしかるべき対応策を併せて示すよう、強く求めていかなければなりません。一方、使用環境を整えれば、視覚障がい者の生活を豊にする可能性を秘めているのもスマホです。長期的には、視覚障がい者が有用な支援ツールとして手軽にスマホを使えるようになるよう、視覚障がい者の使用に充分配慮されたスマホ開発の要望、購入後のサポート体制の充実、外付けキーボードの日常生活用具品目への追加要望など、環境の整備に向けた様々な取り組みが必要ではないでしょうか。そこで、会としてこのスマホ社会とどう向き合い、どう対応していくべきか検討を進める手始めとして、本アンケート調査を実施することと致しました。質問項目は少なく、それほどお時間は取らせませんので、何卒ご協力よろしくお願い申し上げます。多くの皆様からの回答をお待ちしています。

回答方法についてのお願い
1 墨字の方は、お送りしたアンケート用紙にご記入の上、同封の点字アンケート用紙を添えて返信用封筒にてご返送ください。
2 点字の方は、同封の点字用紙にご記入の上、返信用封筒にてご返送ください。
なお、上のいずれの場合も、返信用封筒には、宛名等必要事項は記入してありますので、そのまま投函してください。
3 メールでの回答をご希望の方は、メール本文に必要事項をご記入の上、事務局(下記アドレス)までお送りください。
4 上記いずれの方法でも回答しにくい方は、お電話で事務局までご相談ください。
5 締切は、集計の都合上10月末日とさせていただきます。ご多忙中とは存じますが、ご協力よろしくお願い致します。
その他、ご不明な点等ございましたら事務局までお問い合わせください。
山視福協事務局
電話 055-252-0100
メールアドレス kobayashi@sanshoukyou.net

アンケート内容

次の質問に番号でお答えください。(墨字の方は該当する番号を○で囲んでください)
質問1 あなたは現在、スマートフォンを持っていますか。
1 はい、持っています。
2 いいえ、持っていません。
「はい」と答えた方は質問2へ、「いいえ」と答えた方は質問3に進んでください。

質問2 あなたはスマートフォンを使いこなしていますか。
1 はい、自分なりに活用しています。
2 いいえ、思うように活用できていません。

質問3 あなたは今後、スマートフォンを使ってみたいですか。
1 はい、使ってみたいです。
2 いいえ、使う予定はありません。
3 困った時のサポートなど、不安が解決したら使ってみたいです。どんなことに不安を感じているか、具体的にお書きください。


     山視協だより  令和2年 10月号
発行人 一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会
〒400−0005 山梨県甲府市北新1−2−12 山梨県福祉プラザ1階 
      発行責任者  会長   堀口 俊二
      編集責任者  事務局長 矢崎 繁
       電話 055−252−0100
       FAX 055−251−3344
       http://yamashikyo.sakura.ne.jp      


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