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山視協だより  令和5年11月号


第119号 令和5年11月15日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報

目次
巻頭言
「放送分野における情報アクセシビリティに関する指針」の改定について・・・・・3
行事報告
「寿の集い」開催報告・・・・・4
今後の予定
就労生活部研修会のお知らせ 〜電子決済あれこれ〜・・・・・5
支部だより
甲州支部・・・・・6
トピックス
障害者援護功労者等知事表彰について・・・・・7
編集後記・・・・・8

「山視協だより」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。

巻頭言

「放送分野における情報アクセシビリティに関する指針」の改定について


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山視福協会長 埜村和美

当会ではこれまで関東大会や全国大会への提出議題として、テレビの字幕スーパーの音声化と拡大文字化を訴えてきました。
総務省は平成30年2月に「放送分野における情報アクセシビリティに関する指針」(以下「本指針」という)を策定しました。本指針は、令和9年度までの字幕放送等の普及目標を定めていますが、「技術動向等を踏まえて、5年後を目途に見直しをおこなう」とされていました。総務省は、令和4年11月より「視聴覚障害者等向け放送の充実に関する研究会」を開催し、寄せられた意見や報告書を踏まえ、令和5年10月17日「放送分野における情報アクセシビリティに関する指針」の新指針を公表しました。そして障害者の権利に関する条約・障害者基本法・障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律・障害者による情報の取得及び利用並びに意思疎通に係る施策の推進に関する法律等に鑑み、視聴覚障害者等の議論への参画の重要性を踏まえつつ、新技術の積極的活用等により、視聴覚障害者等の情報アクセス機会の、一層の確保を図ることとなりました。
なお、近年生成AIが急速に発達し、情報アクセシビリティの向上への活用も期待されているところから、活用の検討に当たっては可能性とリスクの両面があることを認識しつつ、引き続き利用者を含む幅広い意見を踏まえながら、技術開発や議論の動向を注視していくこととなりました。
NHKの目標としては、2027年度までに対象の放送番組の15%以上に解説付与。教育放送については、2027年度までに対象の放送番組の20%以上に解説付与。放送衛星による放送については、できる限り目標に近づくよう解説付与。地上系民放(県域局以外)の目標としては、2027年度までに対象の放送番組の15%以上に解説付与。地上系民放(県域局)の目標は、2027年度までに対象の放送番組の10%以上に解説付与に努める。独立U局については、できる限り多くの番組に解説付与。放送衛星による放送(NHKの放送を除く)の目標は、2027年度までに対象の放送番組の5%以上に解説付与に努める。2000年度に放送を開始した総合放送を行う事業者以外の放送事業者については、できる限り目標に近づくよう解説付与。通信衛星による放送、有線テレビジョン放送の目標としては、当面できる限り多くの放送番組に解説付与。
 なおBS1、BSプレミアム及びBS4Kが「NHK BS」及び「NHK BSプレミアム4K」へと番組改定がおこなわれた場合も、できる限り目標に近づくよう解説付与するとのことです。
大規模災害時や、平時においても視聴者の生命や安全に関係する情報については、チャイム音とともに文字スーパーをできる限り音声で伝えるよう努めるとしています。
解説放送が増えていくことは視覚障がい者にとって大きな光明ですが、聞きやすく理解しやすいものになるよう、私たちの意見や希望を取り入れながら、より良い解説放送になることを願います。

行事報告

「寿の集い」開催報告


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福祉部部長 角田政樹

皆さん、こんにちは。福祉部です。
去る9月24日(日)につつじヶ崎温泉にて、「寿の集い」が久々に開催されました。
長寿会からは付き添いを含め12名もの先輩方に参加いただき、総勢27名の賑やかな会となりました。木々の生い茂る山の中にある温泉で、どこか懐かしい感じのする建物でくつろげたのですが、タイムスケジュール的にタイトな部分もあり、温泉を利用した方々には少々忙しい思いをさせてしまったかもしれません。ですが、宴では大変多くの方々が美声を披露してくださり大いに盛り上がりました。料理も美味しく会話も絶えず、とても楽しい時間だったと思います。
ただ、この雰囲気に甘えてしまい私、部長でありながら少々気分良くはしゃいでしまい、先輩方への礼に欠ける部分があったのではと深く反省いたしました。主催する側としては、課題や反省点も残ることになりましたが、そこのところは福祉部員内でよく話し合い、共通認識を持って来年に臨みたいと思います。
色々と述べましたが、皆様の素敵な笑顔が見られた楽しい会でした。来年も元気に、そして楽しく集まりたい、と切に感じた一日でした。

今後の予定

就労生活部研修会のお知らせ 〜電子決済あれこれ〜


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就労生活部長 酒井弘充

 就労生活部では標記の通り電子決済について研修会を開催いたします。前回の山視協だよりでもお知らせしましたが、本年度より職業部改め就労生活部となりました。はたらくためには日頃の生活が重要です。今回の研修会ではその生活に直結するお買い物の時に利用できる電子決済についてあれこれとお話ししたり、情報交換したり、模擬的に試してみたりしたいと考えています。
 今回の研修会の講師は就労生活部員がパネラーとなり、実際に使用してみての使い心地や注意点などあれこれとお話ししたいと考えております。
 次のとおり開催いたしますので、今まで電子決済を使ったことがない方も、すでに使用している方もぜひご参加ください。

開催日時:12月17日(日)13時〜15時
会場:地域づくり交流センターエミフル 4階大会議室

支部だより

甲州支部


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支部長 矢崎繁

皆様こんにちは。甲州支部の本年度主な内容を紹介します。甲州市視覚障害者福祉会では4月25日に総会を市役所地下ボランティア室を会場に行いました。前年度の事業報告・収支決算報告等承認を受け、新年度の事業計画・予算が承認され、新年度の行事が行われました。
6月9日福祉会体験教室として、ドコモ・ハーティ講座による(スマートフォン教室)を行いました。教室終了後お一人がスマホを購入したようです。
9月26日ブラインドウオークとして富士川町方面に出かけました。歩く前に腹ごしらえとして、みみ料理の体験をしました。みみ料理とは 十谷の集落に伝えられている郷土料理の一つで、作り方は、小麦粉をよく練って薄くのばし、3p四方くらいの正方形に切り、一方の隣りあった2つの角をつまんでくっつけて「箕」(農作業で使う道具)の形を作ります。この「箕」が「みみ」となったらしく、また形が耳に似ていることからも「みみ」と呼ばれるようになったといわれています。煮干でだしをとり、鍋で旬の野菜と一緒にみそで煮込みます。「みみ」は、正月や祭りなど大勢の人が集まるときに作られたそうです。おいしくいただきました。午後は富士川クラフトパークを散策し、道の駅富士川で買い物をして帰途となりました。
10月27日は日帰り交流会として、東京方面築地場外市場にて散策と買い物と昼食。午後には、迎賓館赤坂離宮にて庭園散策・和風別館の見学ツアーに参加して屋内を丁寧に説明していただきました。外観は切妻屋根の平屋の和風別館です。東宮御所などの設計で知られる建築家・谷口吉郎氏の設計により1974年に建設されました。迎賓館本館で執り行われる行事や接遇が洋式であるのに対し、和風の意匠と純日本のおもてなしで諸外国の賓客をお迎えするための施設として利用されます。日本の「家」と「庭」が持つ美しい特性を感じていただくとともに、お茶・お花・和食などにより、「和」のおもてなしを提供しているとのこと。
なお、社会福祉協議会の大型バスは今年度で廃車になるようです。大変お世話になりました。

トピックス

おめでとうございます


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11月10日、甲府駅北口よっちゃばれ広場で行われた「令和5年度障害者援護功労者等知事表彰式典」において本会の河口湖支部長の近藤とみ子様が自立更生者として表彰されました。



訃報 北杜支部の堀込新一郎さんが、10月23日に逝去されました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

編集後記


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 11月に入り、朝晩は肌寒さを感じますが、日中はこの時期としては暖かい日が続いています。散歩やウォーキングに気持ちよく外出できる季節といえます。そこで、今回は靴選びについてお話ししたいと思います。新しく靴の購入を考えている方。自分にぴったりの靴が分からない方。靴が合わずに足が痛いと悩んでいる方には参考になると思います。
靴選びのポイント 一人一人に合った靴を目指して、靴を選ぶ場合も一人一人の足の特長にあった靴を選ぶ試着のポイントをご紹介します。
足は個人差が大きいため、必ず試し履きをして足に合うことを確認しましょう。また、必ず両足で履いてまっすぐ立ち、歩いてみましょう。スニーカーなど紐の付いているシューズは、必ず紐をほどいてから履き、必ず締めましょう。

フィッティングポイント 下記を確認しながら試し履きをしてみましょう。
1.甲の幅・周り寸 幅、周り寸が合っているか。靴の一番幅の広いところが足の幅と一致しているか。甲周りはきつすぎないか、余裕がありすぎないか。
2.つま先 つま先に余裕があるか。つま先に余裕がないと足を痛めます。つま先にゆとりがあり、指が自由に動くかどうか。先端に5〜10mm程度の余裕があるか。
3.土踏まず 土踏まずが靴のアーチラインに合っているか。下からの突き上げが無いか。締め付けも緩みもなく、触れるか触れていないかといった状態が望ましい。
4.かかと かかとのカーブが靴のカーブと一致しているか。かかと全体が靴で軽く押さえられて安定しているか。かかと履き口が足に食い込んでいないか。かかとが足抜けしないか。
5.履き口 くるぶしが履き口にあたっていないか。外側のくるぶしにあたらず、ぴったりフィットしているか。
購入する時間帯を考えよう 人間の足は、朝と夕方ではおおよそ5〜10mm大きさに差があると言われています。これは、体重がかかりアーチ部がたるんできて、広がってしまうことと、立っていると血液が足へと下りてきてうっ血してしまうためです。足の大きな状態である”午後”にシューズを購入するのがおすすめです。
足のサイズを正しく測る 足は体重のかかり方等によって、サイズや形状が微妙に変化します。足のサイズを測るときは水平な場所に直立し、両足を平行に開いて平均に体重をかけた姿勢で測ることが大切です。
日本人は、欧米諸国に比べて、自分の足の健康に無関心と言われています。靴の本場、ドイツでは、赤ちゃんの頃から足の健康診断を行っています。 これは「足」は全身を支配するという考えが広く浸透しているからです。私たちもこれからはもっと自分の足や靴について関心を持ちたいと思います。

(事務局長 小林誠)

     山視協だより  令和5年11月号
発行人 一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会
〒400−0005 山梨県甲府市北新1−2−12 山梨県福祉プラザ1階 
      発行責任者  会長   埜村 和美
      編集責任者  事務局長 小林 誠
       電話 055−252−0100
       FAX 055−251−3344
       http://yamashikyo.sakura.ne.jp      


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