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山視協だより  令和5年12月号


第120号 令和5年12月15日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報

目次
巻頭言
書き損じはがき収集の依頼活動・・・・・2
行事報告
文化祭を終えて・・・・・2
第2回環境調査報告・・・・・3
ふれあいマーケットに参加して・・・・・5
今後の予定
第58回日視連関東ブロック協議会参加者募集・・・・・7
支部だより
山梨支部・・・・・7
トピックス
今年度の県政功績者表彰について・・・・・8
第49回全国視覚障害者文芸大会入選者について・・・・・8
編集後記・・・・・9

「山視協だより」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。

巻頭言

書き損じはがき収集の依頼活動


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会長 埜村和美

 当会では長きに渡り、埼玉県草加市の真愛センター様から、年間多額の助成金をいただいております。その助成金の元は、書き損じはがき・未使用のはがき・未使用の切手・未使用のテレカなどで、依頼先は県内の保育園・幼稚園・小中学校・高等学校等で、児童生徒やその保護者には支援のお願いのチラシも用意します。去る11月8日、センターの平井賢二様と小田切副会長、私とヘルパーの4人で、協力依頼の趣意書を持って各所を訪ねました。依頼先は次の通りです。

山梨県教育委員会義務教育課 山梨県公立小中学校長会会長
山梨県連合教育会 甲府市教育研修協議会教育会館
山梨県教育委員会高等教育課 山梨県高等学校長協会会長
山梨県高等学校教職員組合 山梨県子育て支援局子育て政策課
山梨県保育協議会 山梨県私学教育振興会幼稚園部会

なお、平井さんは、小中学校から各教育会館に集められた書き損じはがきなどの受け取りや、幼稚園・保育園・高等学校などを地域ごとに1校1校まわり収集活動をしてくださるとのことです。平井さんは日頃は学童保育でこどもたちのお世話をしているとのことです。70歳半ばとは思えない機敏な動作と笑顔で、依頼活動をともにしてくださいました。心より、感謝申し上げます。
会員の皆様方も書き損じはがき等がありましたら、事務局またはお近くの会員さんに預けていただきたいと思います。よろしく、お願いいたします。

行事報告

文化祭を終えて


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横山貞子

今年度の文化祭は11月11日福祉プラザで開催されました。
午前の部では青い鳥成人寮の歩行訓練士の金山さんが点字を広めようという事で話してくれました。ご自身が点字をはじめたきっかけやこれまで関わってきて感じた事、思いなどを話してくれ、点字は本当に素晴らしいと言っていました。点字を始めた人が書いた作文の一部を読んでくれました。それには自分のペースで読める、内容がしっかり頭に入る、薬の袋に貼り付けられるなどが書いてありました。
今ではスマホで墨字を読むアプリとかパソコンでキーボードを打てば文字が書けて音声で読んでくれるなど便利な機器があるけれども自分の指で文字が書ける、読めるってすごいなと思います。改めて点字の素晴らしさを思いました。
午後は県立博物館の石神氏が山梨の文化財について詳しく話してくれました。その後に土器を手で触りどんな事にどのようにして使われたのか聞きながら見させていただきました。こんなにたくさんの遺跡が山梨にもあるという事を知ることができてとても勉強になりました。

第2回環境調査報告


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福祉部次長 山内美和

 みなさんこんにちは。さる11月12日に2ヶ所を調査しました。一つ目は甲斐市のアルプス通りで、kai・遊パークのところの音声式信号から、下八幡3区公民館前の信号までの歩道の状況を甲府方面と南アルプス方面を調べました。
甲府方面 左から用水路、歩道、植え込み、車道という感じで、水路に溝ぶた・グレーチングがあり歩道より少し高さがあり、足を捻挫してしまう危険性があります。さらに歩いていくとグレーチングの横に1メートル四方のものがありそれも歩道より高くなっていて、それを避けて通ると植え込みと歩道の間が狭くなるので通るのに大変です。そうなっていることをあらかじめ分かっていないと危険です。
水路の向こう側はkai・遊パークの敷地で水路より低くなっています。点字ブロックはありません。kai・遊パークのところの音声信号で向こう側に渡りますがコの字で、3回横断してやっと向こう側に渡れました。点字ブロック・エスコートゾーンもありません。
南アルプス側 左から車道・植え込み・歩道・水路とあり、やはり水路のところは歩道より少し高くなっていて危険です。水路の向こう側は1メートル以上下がったところがあり危険を感じました。ところどころアスファルトが舗装しなおしてあり、凸凹していました。やはり点字ブロックはありません。
西八幡3区公民館前信号でkai・遊パークの方に渡りますが、信号が音声式でないため、車の音で判断して渡るそうです。アルプス通りは甲府は点字ブロックがあるが、昭和町・甲斐市・南アルプスは点字ブロックがないそうです。ここの調査に、情報をくださった会員の方2名が参加してくださいました。ありがとうございました。
 次に甲府駅北口からローソン塩部店の信号のところまでのいちやま側とD2側を歩きました。先にベルクラシック側から歩いていくと朝日町通りまでは、舗装がやりなおしてあるので点字ブロックもわかり安心して歩けますが、ベルクラシックのところの信号手前に歩道上にゴミ出し場所があるため、ゴミ出しがされている時はゴミまみれになることもあるそうです。
朝日町通りを過ぎると途端に点字ブロックが全くなくなっているところがかなりありました。特にいちやまの車の出入りのあるところ、朝日幼稚園の送迎バスの出入りするところ、ローソンの駐車場などは、点字ブロックの黄色は残っているが棒状の山はありませんでした。横沢通りを過ぎると歩行者と自転車を分けるための2本の白線あるいは低めの植え込みが、ところどころにあり、街路樹を撤去したところがいくつかあり、歩道より低くなっているので危険です。
ローソンのところの信号で渡り、D2側を歩いていきます。やはり歩行者と自転車を分けるための低めの植え込みがあります。点字ブロックはありますが歩道の幅に対して真ん中でなく左寄りに敷設されています。こちらも街路樹はあるのですが、段差をなくすために格子状になった金属の厚みのあるもので埋めてあります。D2の近くの点字ブロックは比較的新しい感じでした。全体的に点字ブロックの敷設のやり直しなどを要望して少しでも安心して外出できるよう働きかけたいと思います。以上で報告を終わります。
話は全然変わりますがダイドーの自販機でかにスープと水炊きスープというものがあります。寒い時にこれを飲んで体を温めてみては。

ふれあいマーケットに参加して


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就労生活部長 酒井弘充

就労生活部では、平成27年より県民の日記念行事のひとつであるふれあいマーケットに参加してきました。ところが、みなさんご存知のようにコロナ禍の影響で行事そのものが中止されたり、私たちが参加をとりやめたりなどして中断期間がありました。そして、4年ぶりにふれあいマーケットへの参加をいたしましたので報告いたします。
このマッサージフェスタは、11月19日(日)に小瀬スポーツ公園で行われた県民の日記念行事のひとつである「ふれあいマーケット」の1コーナーです。テント1梁にパイプいすというとても簡素なブースでしたが、大きな通りが交差する会場のほぼ中央というとてもよい場所にコーナーを出すことができました。
当日は就労生活部メンバーにくわえ、「山視協だより」で募集した施術者5名の方が参加協力いただき、さらに山障協の小林さんや、わの会のご協力をいただき、午前9時すぎから午後3時までの間、116名の方の施術を行いました。当日はテントに見えた方をどんどん施術して、そのほかの方はテント前で行列でまっていただきました。空き時間がなくできましたので、非常に多くの方々を施術することができた半面施術者の休憩時間があまりとれず、皆さんすこしお疲れの様子でした。
そして、来場者の皆さんに本物のマッサージを知っていただく目的で施術を行いました。おひとりの方に約10から15分間の施術を行いながら、その途中で必ず以下のようなことについてお話をするようにしました。
今年度は中止した鍼灸の日に駅前で行っている無資格者撲滅キャンペーンで配布している「無資格業者にご注意を!」というタイトルのビラと同時に配布した厚生労働省からの無資格業者に関するパンフレットをお渡ししながら、その内容についてゆっくり説明しました。
これらの投げかけはちょうどよい時間の中で、1対1で説明することができ、とても効果的だったと感じています。そして、なによりも施術を受けはじめると多くの方が、いままで体験したことがあるそれらと明らかに違うものだと気が付き、感嘆の声を上げていました。また、「どうしたら国家資格をもった本物のマッサージ師とそうでない無資格業者を見極めることができるのか。」といった質問や「こんなマッサージをまた受けたいが、どうやって探せばいいのか。」といった声が多々聴かれました。これらの声にこたえるように、新しく上記のビラに山梨県並びに甲府市の施術所一覧が記載されているホームページのQRコードを印刷しました。
このような意味ではマッサージフェスタは「本物のマッサージを県民の皆様に広く知っていただく機会とする」という所期の目的を十分に果たすことができたと強く実感しています。
最後に今回の施術は料金設定をしませんでしたが、山視福協への募金箱を置かせていただきました。その結果、10,975円という尊いお金が集まりました。この寄付金は、本会への雑収入として処理させていただきます。

今後の予定

第58回日視連関東ブロック協議会参加者募集


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令和6年3月3日(日)・4日(月)の日程で関東ブロック協議会千葉県大会が開催されます。参加を希望される方は、事務局までお問い合わせ・お申し込みください。

日程
1日目 甲府駅8時46分(かいじ10号)⇒海浜幕張駅11時33分⇒
昼食後会場へ(式典・基調講演会・各分科会)
2日目 全体会議(日視連情勢報告・関ブロ報告・分科会報告)
帰り 海浜幕張駅周辺で昼食⇒海浜幕張駅13時02分⇒新宿駅発14時30分(かいじ31号)⇒甲府駅16時04分
視覚障がい者が抱える問題に対し、興味深い討論がなされる会議です。多くの方に参加していただければ幸いです。

支部だより

山梨支部


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支部長 埜村和美

 山梨支部では6月14日に総会を開き、今年度の事業の計画を立てました。1つ目の事業としては、山梨県障害者福祉協会のパソコンボランティアさんと、山梨市のパソコンボランティアさんを講師に依頼し、スマホの勉強会を4回にわたっておこないました。スマホに初めて触れる会員もいて、シリを使っての電話とメールのやりとりができるようになりました。
10月20日は山梨市障害福祉課を招き、日常生活用具やタクシー券についてのさまざまな意見や要望に対し、回答をしていただきました。市役所からの防災や各種お知らせの放送が聞きにくいことに対しては、市の防災危機管理課での受信機の貸与のサービスがあるとのことで早速手続きをし、自宅内で放送をしっかり聞けるようになりました。
12月15日は器楽鑑賞として、二胡の演奏を楽しむことになっています。1月19日は、県立美術館の学芸員を講師にお願いし、「ふれて鑑賞するミレー」と題して、研修会を企画しました。
また、新しい市役所までの歩道に点字ブロックの敷設が決まり、9月20日に市の建設課と当会会員とで実地検証をおこないました。少ない会員ですが親睦を深めつつ、より良い生活ができるよう力をあわせていきたいと思います。

トピックス

今年度の県政功績者表彰について


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11月20日(月)アピオ甲府において今年度の県政功績者表彰式が行われ、本会からは長年にわたって会長を務められました甲斐支部の堀口俊二様が受賞されました。おめでとうございます。

第49回全国視覚障害者文芸大会入選者について


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日本視覚障害者団体連合主催による標記大会の入選者(短歌の部第3位)に会長の埜村和美様が選ばれました。おめでとうございます。
 体育座りの子らの真顔を想像しゆっくり語るわれの来し方

編集後記


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 新型コロナ感染症をきっかけに慢性的な人手不足となり、スーパーやレストランなどセルフ注文やセルフレジの導入が急速に増えていることは皆さんも実感しているのではないでしょうか。音声ガイドのない画面を操作することは私たち視覚障害者にとって大きな悩みの一つになっています。
そんな中、障害のある人や高齢者が、買い物時に支援や配慮を受けやすくしようと、三重県内でスーパーを展開する「ぎゅーとら」(本社・伊勢市)は12月1日、白い買い物カゴに「ヘルプマーク」シールを貼付した「てったおカゴ」を全店舗に導入した。援助を必要とする人に白いかごを使ってもらい、従業員や周りの買い物客に、手助けや助け合いを促す。「てったおカゴ」は、視覚障害者が使う白杖にちなんだ白色のかごに、外見から分かりづらい障害や病気がある人が身につけて周囲に示す「ヘルプマーク」のシールを貼付した買い物かご。伊勢の方言で「手伝う」を意味する「てったう」にちなんで名付けた。県内全28店舗に3、4個ずつ配置し、必要とする人にサービスカウンターで貸し出す。取り組みは県内の小売業で初、全国的にもおそらく初めての試みだという。
導入のきっかけは、NPO法人伊勢志摩バリアフリーツアーセンター(鳥羽市)の野口あゆみ事務局長からの提案だった。野口事務局長は、視覚障害のある知人から買い物時の困りごとを聞き、「白杖を持ちながら買い物をするのは困難。何か目印になるものがあればサポートしやすい」と、同社に提案。
 7〜11月に市内店舗でモニターによる白いかごを使った実証実験を実施して当事者らの意見を聞き、市の協力も得ながら改善して、全店舗で導入することになった。商品名や表示の文字が見えない、棚から商品が取りづらい、レジでの支払いが困難など、支援が必要な人に利用してもらい、周囲が手助けしやすくする。
モニターに参加した市内の女性は「お願いする前に気付いてもらい、声をかけてもらえるのがうれしい」と話す。
同社は、各店で「てったおカゴ」の周知とともに、ヘルプマークへの理解と啓発にも取り組むという。清水秀隆社長は「思いやりや優しい気持ちが、伊勢から広まっていけば」と話した。
山梨県内でもこんな思いやりのある店舗が増えて欲しいと感じました。

(事務局長 小林誠)

     山視協だより  令和5年12月号
発行人 一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会
〒400−0005 山梨県甲府市北新1−2−12 山梨県福祉プラザ1階 
      発行責任者  会長   埜村 和美
      編集責任者  事務局長 小林 誠
       電話 055−252−0100
       FAX 055−251−3344
       http://yamashikyo.sakura.ne.jp      


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