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山視協だより  令和5年5月号


第113号 令和5年5月16日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報

目次
巻頭言
定期総会を終えて・・・・・2
行事報告
第1回役員会報告・・・・・4
今後の予定
福祉部環境調査について・・・・・8
バリアフリー要望希望箇所について・・・・・8
令和4年度音響式信号機、エスコートゾーン新設、改良箇所・・・・・8
トピックス
今年度の「長谷部賞」について・・・・・9
富士吉田市のタクシー券の対象拡大について・・・・・9
支部だより
甲府支部・・・・・9
事務局よりお知らせ
「第76回全国視覚障害者福祉大会(奈良大会)」・・・・・9
編集後記・・・・・10

「山視協だより」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。

巻頭言

定期総会を終えて


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会長 埜村和美

 この度令和5年度の本会定期総会に於いて、会員の皆様から承認をいただき、会長の任を負うことになりました埜村和美です。微力ではありますが皆様のご協力を得ながら、精一杯務めていきたいと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。
さて令和5年度の本会定期総会は、久々に対面での開催となり、大勢の会員の参加となりました。議事の前に長谷部賞の発表があり、今年は矢ア繁理事に贈呈されました。おめでとうございます。
議事においては令和4年度事業報告と決算報告及び監査報告が承認されました。専門部の名称変更と活動内容については、これまで職業部として活動していたものが、就労・生活部としてさらに視野を広げ、福祉部と連携しながら事業をおこなうことになり、これも承認されました。続いて令和5年度運動方針(案)と事業計画(案)及び収支予算(案)が、同じく承認されました。また特養ホーム積立金の取り扱いについては経過説明があり、山視協の特別事業にのみ使うこととし、名称を「特別事業積立金」とすることが承認されました。
会員からは城西高校と伊勢小学校の信号機が、シグナルエイドに音声対応しないとの意見があり、近日中に調査することになりました。弱視者メーリングリストのさらなる発展のために、弱視・全盲を問わず、入会の誘いがありました。「山視協だより」をスマホのユニボイスのアプリを利用して読むことができないかとの会員からの質問があり、工夫しなければならない点もあるが、前向きに検討するとの事務局からの回答がありました。視覚障がい者のタクシー券利用について、ドライバーの認識不足によるトラブルが何件か起きており、降車時に領収書の請求と保管が大切であること、また当会としても問題解決のため県のタクシー協会と話しあうことが確認されました。
今年は役員改選があり、以下のように承認されました。どうぞ、よろしくお願いいたします。

1 新年度本会担当
会長 埜村和美(福祉部、長寿会担当)
副会長兼事務局長 小林誠(女性部、青年部、クラブ担当)
副会長 小田切浩子(体育文化部、支部担当)
副会長 名取利一(就労・生活部担当)
書記 小笠原恭子、会計 吉村圭子、ホームページ担当 矢ア繁
事務局 正副会長、書記、会計、小林明美
体育文化部長 角田貴弘、福祉部長 角田政樹、就労・生活部長 酒井弘充、女性部代表 小笠原恭子、青年部代表 井口靖也
弱視部会委員 吉村圭子
2 外部団体代表
山障協理事 埜村和美、山障協評議員 名取利一
障害者スポーツ協会理事 酒井弘充、同評議員 井口靖也・廣瀬清敏
同運営委員 大野修郎・白濱顕子
共生編集委員 角田貴弘、ふれあい会議委員 廣瀬清敏
障害者差別解消支援ネットワーク会議委員 堀口俊二
山梨県障害者施策推進協議会委員 小笠原恭子
関東ブロック協議会委員 埜村和美・小林誠
ライトハウス評議員 堀口俊二・埜村和美
同行援護事業所協議会委員 名取利一
3 理事・監事・顧問・相談役
理事 井口靖也、大窪誠、小笠原恭子、小田切浩子、小林誠、酒井弘充、返田順子、角田貴弘、角田政樹、名取利一、埜村和美、堀口俊二、三尾麻美、矢ア繁、吉村圭子
監事 茂手木正人、蓮沼光司
顧問 土橋亨
相談役 相吉堯春

行事報告

第1回役員会報告


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事務局長 小林誠

4月29日午後、今年度1回目の役員会をオンラインで行いました。埜村新会長のあいさつに続いて、早速議題に入りました。
始めに事務局から、3月の役員会から当日までの事務局関連の経過報告があり、続いて、各専門部の年間計画のあらましが報告されました。
福祉部からは、5月下旬に福祉部と就労生活部の合同部会を行い、今年度の活動内容の話し合いをしたい。7月に会員からの要望を取り上げた環境調査を、8月の講演会では、現時点で「あしらせ」の研修会を計画している。また9月24日には、「寿のつどい」を3年ぶりに再開したい。更に11月には2回目の環境調査を会員も交えて行いたいとのことでした。
体育文化部からは、5月に部会を開き、9月の研修旅行、10月の「3団体交流リクレーション祭」、文化祭について内容を詰めて行きたい。特に秋の点字競技会についてどのように企画するか検討したいとのことでした。
就労生活部からは新たな事業も加えてゆくつもりだが、8月9日の「無資格者撲滅キャンペーン」、11月の「県民の日ふれあいマーケット」への参加、12月の就労生活部の講演会を予定しているとのことでした。
ここで事務局から、各専門部の構成メンバーが決まったら、事務局まで報告してほしいとの要望がありました。加えて、会員にもお知らせするのが良いのではないかと意見があり、6月の「山視協だより」に載せることになりました。
続いての議題では、この度の定期総会にて承認された役員担当及び外部団体代表者が確認されました。内容については、埜村会長が巻頭言で書かれていますので、ここでは省略します。
続いての議題では、「山視協だより」と山梨ライトハウス「うるおい」の今年度原稿担当が確認されました。
つぎに、4月12日から14日までに行われた日視連令和5年度団体提出議案に関する分科会に出席した代表者から報告が行われました。
生活分科会の名取副会長からは、同行援護サービスの地域格差の問題が大きく取り上げられ、この地域格差については、日常生活用具の対象についても同様で問題ではないかとの意見が出たそうです。特養老人ホームの入居に関しては、全国的に入居条件が厳しすぎるのではないかとの意見があるようです。本会から提案した「重度障害者医療費窓口無料化問題」については、大きく取り上げてはいないが同様の悩みを抱えている地域もあることが分かったそうです。
バリアフリー分科会では埜村会長から、交通関連として、全国に増えつつある「高度化PICS」信号機のアプリをもっと使いやすいものを開発してほしい。踏切内の視覚障がい者の安全歩行について国土交通省が音頭をとって進めて欲しい。生活面では、非常に多くなってきたセルフレジに対し視覚障がい者にはとても困るので何とか人員配置をしてほしいとの意見が多かったようです。本会から提案した災害時のテレビ字幕の音声化については、8団体から同様の要望があり、日視連・総務省共に早い実用化を進めているとのことでした。
職業分科会の堀口理事からは、あはき業の定義をはっきりしてほしいとの要望に対し、国が現在行っている「広告検討会」においてガイドラインを作成しているようです。職業部長から「無資格者撲滅キャンペーン」がコロナ感染の影響により、活動が縮小しているが各団体とも大いに盛り上げてほしいとの要望があったようです。デジタル化が進む中、保険やキャッシュレスが普及するのに伴い、施術所においても対応が求められてきているのでその対策についても対応を急ぐ必要があるとの意見が出たようです。本会から提案したヘルスキーパーの公的機関での採用については、急速な進歩は難しいが、外務省でマッサージ師を雇用し始めたとの情報があるとのことでした。なお、この分科会報告につきましては、6月の「山視協だより」に掲載します。
8つめの議題は昨年7月に県に対し各障害者団体がそれぞれ提出している要望について3月30日に回答が示された件です。
視覚障がい者関連で動きがあったのは、「重度身心障害者医療費窓口無料化」のモニター制度の拡充です。条件は県立中央病院又は、山梨大学医学部付属病院に通院している甲府市、甲斐市、南アルプス市、昭和町、笛吹市、都留市、中央市に在住している者で、山梨中央銀行に口座がある。これらに該当している方はぜひモニターに参加してほしいそうです。
次にこれまで要望を重ねてきた障がい者専用のスポーツ施設の件で大きな動きがありました。甲府市の和戸町にあるこれまでの県青少年センターを改装しここをパラスポーツの拠点にすることが決まり、去る3月29日に初回の説明検討会が開かれたそうです。本会としても視覚障がい者にも使いやすい施設になるよう具体的な要望を出していきたいと思います。
9番目の議題であるタクシー券に関する現状と今後の対応については、名取副会長から説明がありました。
この4月より、峡南地区を除いて、タクシー料金の初乗り運賃が600円に改正されています。これが混乱を起こし、運転手によってタクシー券の額面と異なった扱いをされてしまう問題が起きているようです。本会としても近々県タクシー協会と話し合いを持つ予定ですので詳しくは、次号でお知らせします。
念のためタクシーをご利用の際は、領収証受け取るようにしてください。タクシー問題については、インバウンドの影響で予約受け付けてもらえない、待ち時間が非常に長いなどの意見が寄せられています。移動に困難がある視覚障がい者には大きな問題であることを痛感しました。以上、役員会報告でした。

今後の予定

福祉部環境調査について


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福祉部長 角田政樹

 皆様、こんにちは、福祉部です。寒暖差の激しい日々が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、毎年行っている福祉部の環境調査についてですが、今までは福祉部員で意見を出し合い、調査する場所を決めてきました。主に中央線沿線の駅やその周辺、そして施設などを調査して参りましたが、今年度からは、会員の皆様が日々、不便さを感じて困っている場所や施設や設備(例えばセルフレジやATMなど)を私たちに教えていただきたいです。そして、その中から選ばれた箇所を、会員の皆様と一緒に調査したいと思っております。尚、意見の送付先は以下の通りです。
masaki-0408@ezweb.ne.jp
できれば支部で意見をまとめて送付していただければ幸いです。期限は5月31日です。皆様、ご協力の程宜しくお願い申し上げます。

「バリアフリー要望」希望箇所について


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福祉部長 角田政樹

 例年通り、県道路管理課・県警交通規制課に対し、要望活動を行いたいと思いますので、各支部長さんは、点字ブロック・エスコートゾーン・音響式信号機の新設・改修箇所等を取りまとめ、5月末までに福祉部長(角田政樹)まで提出をお願いいたします。

令和4年度音響式信号機、エスコートゾーン新設、改良箇所


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音響式信号機新設
昭和町 常永小学校前交差点 忍野村 忍野小学校前
音響式信号機改良箇所
甲斐市 竜王南小学校入口(ピヨピヨカッコウに)
甲斐市 中銀南竜王支店北交差点(音の変更)
都留市 コミニティーセンター前交差点(音の変更)
エスコートゾーン新設箇所
甲府市 総合グランド入口(緑ヶ丘) 相生歩道橋西側
パスポートセンター東 中央4丁目交差点
富士吉田市 新倉交差点 甲州市 塩山駅南口ロータリー入口
スマホ対応信号システム、高度化PICS
甲府市 橘公園前交差点

※点字ブロックの新設改良箇所は、ありませんでした。

トピックス

今年度の「長谷部賞」について


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4月23日(日)の定期総会の席上、甲州支部長の矢ア繁さんが今年度の「長谷部賞」を受賞されました。おめでとうございます。

富士吉田市のタクシー券の対象拡大について


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富士吉田市では、今年4月より視覚障がい者に限り障害者手帳6級までタクシー券の対象が拡大されました。

支部だより

甲府支部


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支部長 廣瀬清敏

 甲府支部では、去る4月9日、定期総会を開催することが出来ました。令和4年度の行事につきましてはその都度計画してきましたがコロナウイルス感染防止対策としてやむなく開催中止となりました。しかしIT研修会はオンライン形式にて講演を実施しました。
 甲府市から日常生活用具対象品目に「ブルートゥースキーボードリボツー」が加わりました。なお、長年24枚だったタクシー利用券を10月より12枚増やして頂きました。ありがとうございます。
 今年度は予定の行事を対面方式で進めていければと願っています。

事務局よりお知らせ

「第76回全国視覚障害者福祉大会(奈良大会)」


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日本書紀で日本建国の地と記された奈良県橿原市より、本年度の全国大会の模様をYouTubeでライブ配信いたします。ぜひ、ご視聴ください。
全国大会においてYouTubeのライブ配信を行う1日目のシンポジウムと2日目の全国大会の視聴は次の通りです。
5月21日(日) シンポジウム
シンポジウムはここから
5月22日(月) 全国大会
全国大会はここから


●日程
1日目 5月21日
12時50分  開会
13時00分〜15時00分  踏切と横断歩道の安全を考えるシンポジウム

2日目 5月22日
10時00分〜  第1部 大会式典
11時10分〜  第2部 大会議事
12時00分  閉会

編集後記


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 つい先ごろ新年のあいさつを交わしたばかりと思っていたのにカレンダーを見れば既に5月になってしまいました。余りの時の速さに自分の気持ちが追い付けないことありませんか。そう、時の流れは諸行無常なのです。そんな虚しさを感じる時に覚えていてほしいサリバン先生がヘレン・ケラーに送った13の言葉があるので紹介します。
生後19カ月で患った猩紅熱の後遺症で、視力と聴力を失ったヘレン・ケラー。しかしアン・サリバンが家庭教師となって知的な成長を遂げ、大学を優秀な成績で卒業しました。みなさんがご存じの通り障害者の救済に尽くしたヘレン・ケラーの言葉から、諦めない強さを学びましょう。

1.あなたのランプの灯をもう少し高くかかげてください。見えない人々の行く手を照らすために。
2.今日の失敗ではなく、明日訪れるかもしれない成功について考えるのです。
3.もしも、この世が喜びばかりなら、人は決して勇気と忍耐を学ばないでしょう。
4.自分でこんな人間だと思ってしまえば、それだけの人間にしかなれないのです。
5.うつむいてはいけない。いつも頭を高く上げていなさい。世の中を真っ正面から見つめなさい。
6.人生はどちらかです。勇気を持って挑むか、棒に振るか。
7.自分の欠点を直視し認めることです。ただし欠点に振り回されてはいけません。忍耐力、優しさ、人を見抜く目を欠点から学びましょう。
8.諦めずにいれば、あなたが望む、どんなことだってできるものです。
9.私は、素晴らしく尊い仕事をしたいと心から思っている。でも私がやらなければならないのは、ちっぽけな仕事をも、素晴らしくて尊い仕事と同じように、立派にやり遂げることなのです。
10.幸せとは、視野の広い深遠な知識を持つことです。その知識とは、嘘と真実、低俗なものと高尚なものを見分ける力です。
11.私は、自分の障害を神に感謝しています。私が自分を見出し、生涯の仕事、そして神を見つけることができたのも、この障害を通してだったからです。
12.ベストを尽くしてみると、あなたの人生にも他人の人生にも、思いがけない奇跡が起こるかもしれません。
13.世界で最も素晴らしく、最も美しいものは、見ることも触れることもできない。それは心で感じなければならない。

 (辛くてと泣きそうな時に読みたいヘレン・ケラーの言葉13選より)
この文章の中でヘレンはこうも言っています。「希望の光は必ずある!」
いかがでしたか。皆さんの心に伝わればうれしいです。

(事務局長 小林誠)

     山視協だより  令和5年5月号
発行人 一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会
〒400−0005 山梨県甲府市北新1−2−12 山梨県福祉プラザ1階 
      発行責任者  会長   埜村 和美
      編集責任者  事務局長 小林 誠
       電話 055−252−0100
       FAX 055−251−3344
       http://yamashikyo.sakura.ne.jp      


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