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山視協だより  令和6年2月号


第122号 令和6年2月15日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報

目次
巻頭言
「視覚障害者ガイドヘルパーの日」認定登録について・・・・・2
今後の予定
令和6年度定期総会開催のお知らせ・・・・・3
第77回日視連全国福祉大会(熊本大会)参加者募集・・・・・4
支部だより
峡南支部・・・・・4
事務局より
能登半島地震被災視覚障がい者支援のための義援金のお願い・・・・・5
編集後記・・・・・5

「山視協だより」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。

巻頭言

「視覚障害者ガイドヘルパーの日」認定登録について


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会長 埜村和美

 視覚障がい者が安心安全に外出するための同行援護は、制度化されて10年が経過しました。その間、同行援護を利用する視覚障がい者は拡大の一途を辿り、現在では視覚障がい者の外出を保障する仕組みとして、白杖を利用した単独歩行、盲導犬を利用した歩行とともに最も重要な外出保障の手段となりました。
しかし、同行援護はまだまだ社会で広く知られているとは言えず、またその担い手であるガイドヘルパーの不足が続いており、新たなガイドヘルパーの養成が大きな課題となっています。本県では同行援護事業所のない市町村もあり、視覚障がい者の外出が思うように運ばない地域もあります。そうした課題を解決するためには、社会に視覚障がい者の外出を支援するガイドヘルパーの必要性を広く周知することが重要です。
そこで、同行援護を創設した改正障害者自立支援法が成立した日(平成22年12月3日)を踏まえ、12月3日を記念日「視覚障害者ガイドヘルパーの日」とし、同法の公布日(平成22年12月10日)を踏まえ、12月3日から10日までを、記念週間としました。これは視覚障がい者の社会参加の促進への理解と、ガイドヘルパーの拡大・資質の向上にもつなぐものです。
記念日認定は日本記念日協会が認めるもので、視覚障がいに関するこれまでの記念日としては、「点ブロの日」3月18日・「盲導犬の日」4月最終水曜日・「白杖の日」10月15日などがあります。記念日協会は、その記念日の正確な日付・由来・活動内容などを把握して、広報活動の支援に寄与しています。
そして昨年12月3日に「視覚障害者ガイドヘルパーの日」を記念して、日本視覚障害者センターをホスト会場に、ユーチューブによるライブ配信で記念式典が開催されました。式典では日視連竹下会長の主催者あいさつのあと、記念講演として公益財団法人日本盲導犬協会評議員 坂本洋一氏による、「ガイドヘルパーの歴史と将来」と題した講演がおこなわれました。続いて記念日登録証が、社会福祉法人日本視覚障害者団体連合 同行援護事業所等連絡会に授与されました。そして同行援護功労者表彰として、同行援護の発展に寄与したことから、公益財団法人日本盲導犬協会評議員 坂本洋一氏に感謝状が贈呈されました。この後、全国の同行援護事業者・同行援護利用者・同行援護従事者を結んでの意見発表がおこなわれました。
閉会式では竹下日視連会長から、ガイドは視覚障がい者とヘルパーの二人三脚であり、双方のより良い人間性が求められること、質の高いガイドを受けるためには、ヘルパーの資質の向上が大切であること、また遠方への外出のためには、ネットワークのシステムの確立が急がれるなどの意見があり、記念式典は終了しました。

今後の予定

令和6年度定期総会開催のお知らせ


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 令和6年度の定期総会を次の日程で開催いたします。今回の定期総会では、10年ぶりに本会の定款変更が議題に入っていますので、一人でも多くの会員のご出席をお願いいたします。

日時 4月21日(日) 受付9時30分 開会10時
場所 やまなし地域づくり交流センター4階 大会議室
午後は、各社の白杖の展示と歩行訓練士による歩行指導をお願いする予定です。昼食は、本会にて用意いたします。会員の皆様のご出席よろしくお願いいたします。

第77回日視連全国福祉大会(熊本大会)参加者募集のお知らせ


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今年6月2日(日)・3日(月)に熊本県で開催される全国視覚障害者福祉大会の参加者を募集します。もちろん熊本観光も日程に組み込みますので是非、多くの会員さんに参加していただければと思います。旅行代金など詳しい内容については事務局までお早めにお問い合わせください。

支部だより

峡南支部


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支部長 大窪誠

このたび、「令和6年能登半島地震」により被害に遭われた地域のみなさま、ご家族さまに心よりお見舞い申し上げます。早々の復旧と平穏な生活が戻りますことを願うばかりでございます。
さて、昨年の峡南支部におきましては古参の先輩会員様が相次いで退会され、在籍者数4名となりました。コロナ禍も一応の終息となったものの、物価の高騰やインフルエンザの流行などもあり、支部活動も消極的となってしまいました。来年度には状況を見極めて、支部会員の皆様と協議のうえ何かしらの活動が行えたらと考えております。

事務局より

能登半島地震被災視覚障がい者支援のための義援金のお願い


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令和6年1月1日に発生した能登半島地震は、石川県をはじめとする北陸地方の各地で家屋倒壊等の大きな被害を生み、いまだ予断を許さない状況が続いています。令和6年能登半島地震で被災された皆さまならびにご家族の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
そこで、本会といたしましても日視連に賛同して被害に遭われた視覚障がい者の支援を全面的に協力することにいたしました。
募金期間は、令和6年1月4日〜6月30日となっていますが、4月21日に行われる定期総会において、こちらで募金箱を用意しますのでその時にお願いします。会員の皆様には、上記内容をご理解の上、義援金にご協力いただきますよう、よろしくお願いいたします。

編集後記


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 政府による全国家計構造調査によると日本の家庭における実質手取り収入は20か月連続して目減りしているというニュースがありました。これは一般家庭の生活が物価の上昇や社会保障費の増額により、生活を圧迫してきているということになります。そんな中、ちょっと明るいニュースを見つけましたので、皆さんにいち早くお伝えしたいと思います。2024年度の年金額が厚労省から公開されています。この記事では「障害基礎年金」について紹介します。
「障害基礎年金」は、障害の重さに応じて「1級」と「2級」に分かれています。「2級」の金額は、老齢基礎年金の満額と同じと定められているので、2024年度の月額は「68,000円」となります。これは、2023年度よりも1,750円増えました。そして、「1級」の金額は、2級の1.25倍と定められているので、2024年度の月額は「85,000円」になります。これは、2023年度から2,188円増えました。
なお、サラリーマンが対象となる障害厚生年金は、自分の収入をもとにして金額が決まるので、障害基礎年金のような目安になる金額はありません。ただし、前年よりも2.7%金額が増えます。また、4月分の年金が振り込まれるのは6月になってからです。その前に年金額が変わるという通知も届くので確認してください。
●支援給付金も増額される
障害年金の受給者が手続きをすると給付される「障害年金生活者支援給付金」も、新年度から値上げされます。2024年度の「障害年金生活者支援給付金」の月額は、次の通りです。「1級」が「6,638円」で、前年度から213円増えました。「2級」は「5,310円」で、前年度から170円増えました。
「障害年金生活者支援給付金」の給付条件は、「前年の所得が472万1千円以下」であることだけです。「老齢年金生活者支援給付金」に比べると給付条件がゆるく、ほとんどの人が受給しています。もったいないので、必ず手続きをしてください。
●1級ならば年額が110万円近くになる
「障害年金生活者支援給付金」の手続きをしている場合、障害年金と合わせると、月額は次のようになります。「1級」は、85,000円+6,638円で「91,638円」になります。年額にすると、「1,099,656円」で、ほぼ110万円になります。「2級」は、68,000円+5,310円で「73,310円」です。
年額にすると、「879,720円」で、90万円近くになります。これだけで生活するのは難しいかもしれませんが、あるとないとでは大きな差があります。障害年金の受給条件に合致している人は、ぜひ挑戦してください。専門家に依頼する場合は「社会保険労務士」にお願いしましょう。
年明けから暗いニュースが続いていますが、一足先に春を感じさせてくれる明るい情報でした。

(事務局長 小林誠)

     山視協だより  令和6年2月号
発行人 一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会
〒400−0005 山梨県甲府市北新1−2−12 山梨県福祉プラザ1階 
      発行責任者  会長   埜村 和美
      編集責任者  事務局長 小林 誠
       電話 055−252−0100
       FAX 055−251−3344
       http://yamashikyo.sakura.ne.jp      


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