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山視協だより  令和6年3月号


第123号 令和6年3月15日発行
一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会会報

目次
巻頭言
観劇のバリアフリーについて・・・・・2
今後の予定
令和6年度定期総会のお知らせ・・・・・3
定期総会終了後のイベントについて・・・・・4
支部だより
富士河口湖支部・・・・・5
トピックス
山梨県障害者スポーツ協会表彰について・・・・・5
事務局より
「共生」にユニボイスブラインド・・・・・5
編集後記・・・・・5

「山視協だより」は赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。

巻頭言

観劇のバリアフリーについて


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会長 埜村和美

 東京都新宿区にある新国立劇場は、オペラ・バレエ専用劇場のオペラパレス、2つの異なる舞台形式をもつ中劇場、演出プランにあわせて自由に劇場空間を創造できる小劇場を有しており、これら3つの劇場を通じて親しく芸術にふれる喜びを提供しています。
私は昨年11月18日の土曜日、中劇場で講演された舞台を鑑賞する機会に恵まれました。演目はシェークスピア原作の『終わりよければすべてよし』で、コメディータッチの明るい洋劇でした。チケット料金が障がい者本人が2,640円で付き添いが無料の上、バリアフリー観劇であることにも興味がありました。
メールでの申し込み受付の後、チケット代金の納入のための郵便振込番号が送信され、入金の確認がされると、プログラムとあらすじがCDの送付・URLアドレスの送信・QRコードの送付の中から選択できました。
新国立劇場は京王新線(都営新宿線乗入)「初台駅」中央口直結にあり、JRに乗り換え案内を依頼しておきました。初台駅中央口では、劇場のパンフレットを目印に持った、劇場スタッフが出迎えてくれました。中劇場特設受付で身体障害者手帳の確認があり、取り置きの観劇チケットを受け取りました。
その後劇団員から、舞台衣装とそのシーンなどの説明を受けました。俳優が身につける帽子やマントを試着すると、舞台への期待が高まってきました。この日は私たちの他にも個人や団体の視覚障がい者が観劇する予定になっていて、全員の衣装の試着の後団員の誘導で舞台に上がり、その広さや小道具にも触れさせてくれました。
持参した昼食は専用のスペースで、参加する障がい者とともに摂ることができました。観劇は2階の指定された席までそれぞれの担当スタッフが案内してくれました。音声ガイドの貸与もあり、台詞にかぶらないスピーディーで明瞭な解説には劇団の努力を思いました。上演時間は13時から16時で、その中間に20分の休憩時間がありましたがその時もスタッフの声かけがあり、安心して劇場空間を楽しめました。
公演終了後は再びスタッフによりエントランスまでの誘導があり、ロビーで20分ほどのアンケートに応じましたが、すべて代読・代筆してくれました。アンケートはよりよいバリアフリー観劇をめざすためだと聞きました。
新国立劇場は震度7にも耐えられる構造になっており、予想される災害のための訓練も定期的におこなっているとのことです。帰りは一緒に観劇した都内や宇都宮まで帰る人たちと話をしながら新宿まで同行しました。
劇場ではこの他車椅子使用者の専用スペース・保育室や親子同伴の観劇室も整備されていて、まさにバリアフリー観劇を牽引していることを実感しました。このような体制が、地方にも広がっていくことを切に希望します。

今後の予定

令和6年度定期総会開催のお知らせ


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 令和6年度の定期総会を次の日程で開催いたします。総会資料は、4月上旬に送付します。
 今回定款変更の議題が予定されており、総正会員の3分の2以上の議決が必要です。一人でも多くの会員のご出席をお願いいたします。やむをえず欠席される方は、4月15日までに「書面表決書・委任状」の投函をお願いいたします。
 「書面表決書・委任状」は総会資料に同封されている郵便はがきで、ご自身のお名前・ご住所が記載されたシールがはられています。全議題に賛成もしくは会長に全ての議案表決を委任される場合はそのまま投函してください。印鑑は不要となりました。議案ごとに賛成・反対がある場合や、会長以外の正会員を代理人にされたい方で、はがきの記入が難しい方は、支部長または事務局に電話かメールでご連絡ください。
事務局 電話 055−252−0100
メールアドレス kobayashi@sanshoukyou.net/p>

開催日時 4月21日(日) 受付9時30分〜 開会10時
開催場所 やまなし地域づくり交流センター4階 大会議室
昼食は、本会にて用意いたします。会員の皆様のご出席よろしくお願いいたします。

定期総会終了後のイベントについて


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4月21日の定期総会終了後、二つのイベントを開催いたします。

1 踏切内の緊急時の対応について 13時〜13時30分
踏切内でトラブルが発生したときの対応についてJR職員が非常停止ボタン等について説明してくれます。また、歩行訓練士との対談も予定しています。
2 各種白杖・石突の展示と白杖歩行ワンポイントアドバイス 13時30分〜15時
各メーカーの白杖と石突を展示します。また、歩行訓練士が歩行の際のアドバイスや質問に回答してくれます。日頃、歩行について不安や疑問がある方は、ぜひこの機会にどうぞ。会員だけでなく、多くの方のご出席をお待ちしています。

支部だより

富士河口湖支部


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支部長 近藤とみ子

はじめに1月におきた能登半島地震の被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。早い復活の日を願います。
河口湖町は今外国からのお客様で爆発しています。富士山・円安もあり盛り上がっています。あちこちのホテルも外人でいっぱいです。浴衣の丈が合わない外人さんも快くマッサージにかかってくれます。

トピックス

山梨県障害者スポーツ協会表彰について


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 3月16日に授賞式が行われ、グランドソフトボールクラブの吉村真一様が優秀選手賞を受賞されます。おめでとうございます。

事務局より

「共生」にユニボイスブラインド


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季刊誌「共生」に音声コード「ユニボイスブラインド」が付いています。スマホのアプリ「ユニボイスブラインド」で内容を読むことができます。

編集後記


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 3月を迎え、日を増すごとに陽ざしの強さを感じられる季節となりました。旅に出かけるには、最適な季節がやってきました。車窓を流れる景色も冬から春へと衣替えしつつあります。そんな中、JR東西からうれしいニュースがありましたのでお伝えします。
JR東西、マイナポータル連携で障害者割引乗車券をネット購入可能に
JR東日本とJR西日本は、「マイナポータル」を活用した、障害者割引サービスを2月26日から順次開始した。JR東日本は、26日11時からネット予約サービスの「えきねっと」で、マイナポータルとの連携を活用した「身体障害者割引乗車券・知的障害者割引乗車券」と、「新幹線車いす対応座席」の取り扱いを開始した。これにより窓口に行かずに、オンラインでチケット購入し、eチケットで乗車可能になる。「えきねっと」の身体障害者割引乗車券・知的障害者割引乗車券対応では、以下のサービスを提供する。
マイナポータルと連携することで、窓口に行かずに障害者割引きっぷを購入
障害者割引を適用した JR6社のきっぷ購入
障害者割引を適用した「新幹線eチケット」購入
在来線特急について、障害者割引乗車券と特急券を「えきねっと」でワンストップで購入
同機能では、マイナポータルより手帳情報を取得し、「えきねっと」会員情報と連携する。26日11時からは、「えきねっと」で新幹線の車いす対応座席の取り扱いも開始する。
東北・秋田・山形・上越・北陸・北海道新幹線の車いす対応座席(本人席、付添席、車いすスペース)が購入できる。なお、時間帯により駅係員が不在となる駅や、一部の駅で乗降する場合は「えきねっと」購入の対象外となる。
また、26日からは、列車に乗降するときの介助を事前にWebで申し込める「JRE おでかけサポート」を開始する。28日乗車分から受付する。
これまでは、乗降するときの介助を事前に駅窓口等で受付けている駅もあったが、出発の2日前の午前12時までは駅に行かずWebから申し込めるようになる。
利用可能線区は、JR東日本管内の新幹線全線区と、京葉線(東京〜蘇我)、南武線(川崎〜立川)。申し込みには、名前・メールアドレス・電話番号などの入力が必要だが、マイナンバーカードは不要。
その他、「えきねっと」Web サイトにおいてWebアクセシビリティ対応を進めるほか、チャットによる問合せ対応や、サポートセンターオペレーターによる画面操作補助サービスを導入している。
JR西日本もネット予約対応
JR西日本は、ネット予約「e5489(いいごよやく)」にて身体障害者割引、知的障害者割引を適用した乗車券と、新幹線車いす対応座席を申込めるサービスを2月27日から開始した。
JR東日本と同様に、マイナポータルと連携し、身体障害者手帳情報と療育手帳情報を取得することで、サービスの対象であることをオンラインで確認する。そのため、利用には「WESTER ID」とマイナンバーカードが必要となる。予約したきっぷは、乗車前に駅の券売機・窓口等で受取が必要となる。
また、新幹線車いす対応座席の申し込みに対応。東海道・山陽・九州・北陸新幹線の車いす対応座席の予約がオンラインで行なえるようになる。なお、乗車の際に手伝いが必要な場合は、座席予約とは別に介助の連絡が必要となる。詳細は「JRおでかけネット」等で案内する。
これまでは、みどりの窓口に足を運び列に並ぶ必要があったが、自宅にいながら障がい者割引の手続きができるようになったことはうれしいニュースですよね。ただ、残念なことにジパングには未対応とのことなので、こちらも早い対応を望みたいと思います。

(事務局長 小林誠)

     山視協だより  令和6年3月号
発行人 一般社団法人山梨県視覚障がい者福祉協会
〒400−0005 山梨県甲府市北新1−2−12 山梨県福祉プラザ1階 
      発行責任者  会長   埜村 和美
      編集責任者  事務局長 小林 誠
       電話 055−252−0100
       FAX 055−251−3344
       http://yamashikyo.sakura.ne.jp      


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