一般社団法人 山梨県視覚障害者福祉協会

就労・生活部

　就労・生活部では、視覚障がい者の職業的自立と経済的安定、さらには新職業開拓を含めた職域拡大を目指しつつ活動を続けています。年間の主な事業は次の三つです。

　一つめは、8月9日に行なっている無資格者撲滅キャンペーンです。皆様は8月9日がはりきゅうの日であることをご存じでしょうか？私どもあん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師は、先人たちから引きつがれ視覚障がい者の多くがこれによって生計を立ててきたあん摩マッサージ指圧・はり・きゅう業（以下「あはき業」）を守ってきました。無資格業者の無秩序な横行、有資格者からみれば考えられないような無謀な施術と健康被害、これらを注意喚起するためのキャンペーンをはりきゅうの日を中心に全国的活動の一環として繰り広げています。
　二つめは就労・生活部講演会です。毎年12月に県内外より講師をお迎して視覚障がい者の職業を取り巻く諸問題について研修を重ねています。新しい情報に触れ、視野を広げるための欠かすことのできない事業です。視覚障がい者以外の方の参加も大歓迎です。大勢の方々のご参加をお待ちしています。
　三つめは毎年2月にボランティアＮＰＯセンターで企画する協働推進フォーラムへの参加・協力です。就労・生活部員による無料マッサージコーナーは、来館者のお楽しみコーナーの一つです。部員一同汗を流しながらの誠心誠意の治療奉仕に、毎年来館者から諌謝と喜びの言葉が寄せられています。
　職業問題の解決には県内の組織だけでなく、上部団体である日本盲人会連合の大きな組織力も必要です。今後も、上部団体との連携をはかりつつ県内視覚障がい者の力を結集し、あはき業を取り巻く諸問題の改善に向け努力するとともに、職域拡大や新職業開拓にも一歩踏み込んだ取り組みができればと考えています。皆様方の一層のご協力とご支援を切にお願い致します。